メイ社長が語った新日本プロレスに女子部門を設立しない理由

雑感




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私が参加したトークショーは、dodaが支援するスポーツビジネスにおけるリクルート転職サービス“SPORT LIGHT”主催のイベントでした。

 

第4回目のゲストが新日本のメイ社長ということで、早速応募。

抽選の結果、運良く当選したのでそのトークイベントに参加してきました。

 

今回はそのトークイベントでメイ社長が語った、スポーツビジネスパーソンに必要なことについて記載&記録したいと思います。

そして、セッションの中で口にした新日本にまつわる色々なお話しを聞くことができたので、その中身もお伝えします。

 

決してスポーツビジネスに特化した話ではなく、ビジネスマンに必要なスキルと、新日本の裏話や参加者の質問に答えていたので楽しくお話を聞くことができました

 

まずは、スポーツビジネスパーソンに必要なスキルを5つ上げていました。

 

①企業家精神

最低限のその企業について、熱く語れる知識と情報が必要。

ビジネス視点も大事だし、いろんなことができるスキルも重要。

来年のダブルドームは絶対成功させたいから、社員総出でドームに行く

 

②率先力

仕事でイニシアティブを握れること。

例えば会議に10人参加したら、10人全員が意見を言う義務がある。

アーティスト精神が必要(自己プロデュースだったり、相手を満足させることができる力)。

自身があるということは大事で、自己表現ができている証。

 

③コミュニケーション

相手を説得させるために、ロジカルに話せる力が重要。

自己アピールができること。

言葉より凄いのは数字のパワー。

解説者の方には『常に最高の試合だと思って解説して欲しい』と伝えている。

ファンが感情できるかが大切で、すべてはメッセージが大事。

 

④アダプタビリティ

日本語に適切な言葉が見つからないが、柔軟性適応力といった意味の言葉。

計画はあくまでガイド、ハプニングが起きた時にどう対応できるか(まさしくプロレス)

ストレスに対するレジリエンス(復元力)が必要。

 

⑤愛情

まずその会社・仕事が好きということが重要。

なぜ、新日本に入社したのかという質問に…

1、新日本が好きだから

2、今のままでは勿体ない(新日本のプロレスをもっと広めたい)

3、自分を試したかった(今までとは違う異業種な環境で、自分の好きな新日本をどこまで伸ばすことができるか)

 

 

【上記以外に語ったこと】

▪日本(日本人)はリスクを取らない、海外ではリスクを評価される。

マディソン・スクエア・ガーデン(以下MSG)での興行は昔からやりたいという声はあった。

そういう声がありやるなら今だと思い、メイ社長がMSGで興行をやると決断した

▪普段オフィスに選手が来ることはない(選手にとってオフィスは用がないので)。

だからあまり選手との接点がないので、いつでもオフィスに来てと声をかけている。

▪スタッフとレスラーとファンの三角関係が大事。

 

 

イ社長は入社直後に、今後の経営方針を全社員を集めてプレゼンしたそうです。

そして同じ内容を、今度は全プロレスラーにもプレゼンしました

勿論、内容はビジネスの話で参加したレスラーの反応は薄かった。

しかし、説明したことについては感謝された(当然今までそんな説明はなかったから)。

 

までの会社では物を扱う“物マーケティング”を専門にやってきた。

物である以上、自由に扱うことができ自分のスキルを発揮できた。

しかし、新日本はレスラーがプロレスを魅せるという“者マーケティング”のビジネス。

自分の意志とは関係なく動くから扱いが難しい、でも遣り甲斐がある。

 

事上でストレスが溜まることや、しがらみで嫌になることは多々ある。

どんな会社にもしがらみがある。

昔からやってきているとか、感情論で決めることが多い。

そんな落ち込んでいる時は、自らファンサービスに向かう

会場でファンの方からありがとうを貰うと元気がでる

 

 

総じて、ビジネスパーソンに必要なことは…

ベストを尽くすということ

 

今年行った後楽園での新入社員向け会社説明会には、500人が集まったそうです。

NJPW WORLDで視聴された方は3,000人

同時にYouTubeでライブ視聴された方は25,000人

約30,000人の方が、新日本の会社説明会に興味を持って見てくれたということ

 

 

後に、この日集まった70~80人に対して質問を受け付けました。

時間が押していた都合で、質問できた方は合計6人。

 

真っ先に手を挙げた方の質問を聞いた時、メイ社長はこの日最も真剣な表情でその理由を語っていました

質問者『なぜ新日本は女子部門を設立しないのでしょうか?

日本には優秀な女子レスラーが揃い、海外の団体(AEW等)に引き抜かれています』

 

メイ社長はすかさずこう答えます。

メイ社長『私達(新日本)は、まだ達成していないことが沢山あります

定めた目標にまだまだ届いていないのに、新しいこと(女子部門)に挑戦することはできません。

納得できる結果を残せたとき、次のステージに進むと思います』

 

正直、この答えを聞いて安心しました

MSGでの興行を大成功に収め、12年に1度しか来ない1月4日と5日が土日にあたる来年に、ダブルドームを実現させようとしています。

 

もしかしたら…

もうすぐ目標に達成してしまうのではないかという不安がありました

 

今回の答えを聞く限り、まだ達成しなければならない目標には程遠いようです。

つまり、メイ社長にはやらなければいけないことが沢山あるということ

まだまだ、新日本の社長を続けてくれることでしょう。

 

実は私も3番目に質問できました。

質問内容がメイ社長が一番言いたかったことだったため、ただただメイ社長を喜ばせる結果に(笑)

 

この内容で、メイ社長がイベントで話した7割前後は説明できたかなと思います。

※私の記録力とノートへのメモを頼りに記事にしたので、間違った表現等あるかもしれません

 

今回のイベントで話したことは、メイ社長から直々に拡散して欲しいと言われています。

 

ちなみに番外編として、イベント前にメイ社長とお話する時間があり、ドミニオンのことやG1のことについて雑談してきました

詳細はこちらをご覧ください。

 

以上、メイ社長のトークイベント全貌でした。