前代未聞の事件が起きたと言っても過言ではありません。
6月25日(火)仙台大会のザック・セイバーJr. vs YOSHI-HASHIは“ブリティッシュヘビー級選手権試合&「G1 CLIMAX 29」出場枠争奪戦”に緊急決定!https://t.co/m8S7bDR49v #njpw #njkizuna pic.twitter.com/rCYex1bgjL
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) June 20, 2019
事の発端は6・17後楽園ホールのメインイベント。
CHAOS vs 鈴木軍で行われたイリミネーションマッチで最後まで残ったYOSHI-HASHIが、ザック・セイバーJr.にG1出場枠も懸けろと挑発しました。
6・19久喜大会でも同様にG1出場枠を要求。
ついにザックがYOSHI-HASHIの要求を了承!!
6.25仙台のブリティッシュヘビー戦に『G1』出場権を上乗せ!!
※6.19『KIZUNA ROAD 2019』久喜大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!https://t.co/nMCrRA2kcS#njpw #njkizuna pic.twitter.com/kmQHrCUYMa— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) June 19, 2019
結果、6・25仙台大会で行われるブリティッシュヘビー級選手権に『G1出場枠争奪戦』が加わりました。
恐らく過去に前例のない異例の事態でしょう。
本日(6/20)福島大会のメインにもCHAOSと鈴木軍のタッグマッチが組まれています。
当然この決定に、ザックは異論反論することでしょう。
久喜大会のザックのコメントを見る限り、G1出場枠を賭けることに承諾はしていません。
ただし、新日本スマホサイトで翻訳されたザックの発言が、リアルに訳されているとは限りません。
以前、メイ社長のトークイベントに参加した時、通訳になるために一番重要なこととしてこんな発言をしていました。
“相手が言ったことをそのまま訳してはいけない。試合後選手は興奮しているだろうし、言葉を変えてでも相手が言いたいことに変換して訳すことが重要です”
久喜大会に中継が入らなかった以上、ザックのリアルな英語コメントを知ることはできません。
結局、この時のコメントでザックがG1出場枠を賭けてもいいと言ったかどうかは分からないということです。
恐らく今回の一件は、当分の間賛否両論意見が出続けるでしょう。
来週宮城で行われるブリティッシュヘビー級選手権の結果次第では、炎上するかもしれません。
YOSHI-HASHIの逆転G1出場を願ったファンの歓喜の声、ザックのG1での活躍を楽しみにしていたファンからの落胆と怒りの言葉…
そして、G1に出場できる選手も落選した選手からも、色々意見が出ることでしょう。
早速、ザックの仲間であるタイチが、Twitterでこんな発言をしました。
何だよコレ
こんなのやってザックに何のメリットがあんだよ!?だったら吉橋に
「その代わりこれに負けたら2度とG1にエントリーしません」
くらい言わせろやいちいち甘やかすんじゃねぇ!! https://t.co/9eqxyXTJaE
— タイチ (@taichi0319) June 20, 2019
なんでも口に出せば思い通りになる訳ではありませんが、レスラーがリングの上で相手から勝って発した言葉には重みがあります。
何も懸けないないYOSHI-HASHIにリスクは無いと思われがちですが、実はザックに勝った方がリスクは大きいのです。
強豪揃いのAブロックで結果が出なければ、ザックが出場していれば良かったと揶揄されることでしょう。
結果だけではなく試合内容も期待されます。
仮にザックに勝ったとしても、五体満足でG1に臨めるとは限りません。
真夏のハードスケジュールで万全ではない両肩が悪化し、欠場に追いやられる可能性もあるでしょう。
YOSHI-HASHIにとってリスクが無いと思われる『G1出場枠争奪戦』は、今後のレスラー人生を左右するようなリスクしかありません。
いずれにしても、6・25宮城大会は大注目の大会となりました。
物事が変わるのは一瞬。
YOSHI-HASHIの名言が、遂に現実のものとなりました。