ドラゴンゲートの人気トップレスラーが現役引退を発表。引退の理由とは…

DRAGON GATE




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内最後の大会となった神戸サンボーホールで、衝撃の発表がありました。

ドラゴンゲートの生え抜きであり、人気トップレスラーである吉野正人が…

 

現役引退を発表

 

衝撃の告白に、絶句したファンも多かったと思います。

まだ30代のトップ戦線を走っていたレスラーです。

吉野の身に何が起きていたのか。

神戸大会の土井成樹に託されたマイクで、吉野は引退する理由を話しました。

 

土井『闘龍門世代、全員リングに上がってもらっていいですか?

このまま一本締めしたいんですけど、一本締めする前に吉野からメッセージがあります。吉野お願いします』

 

吉野『まぁ今日のメインイベントは、皆さんのお陰の応援のお陰で闘龍門世代が勝つことができました。ありがとうございます。

今から少しだけお時間いただいて、皆さんにご報告したいことがあります。

吉野正人は、来年2020年で現役を引退します。

もう、試合を見てもらったら分かる通り、首が限界かなと今も痺れて(左手を見ながら)全く力が入らない状況です

まぁ、これは昨日今日決めたことではなく、数年前から覚悟してました。

もしかしたら、極端に試合数を減らしてスタイルを変えれば、あと数年できるかもしれない。

でも、皆さんご存知の通り、自分のニックネームは“スピードスター”です。

スピードスターが動けなくなったら、スピードスターじゃない。

それはこのスタイルやると決めた時から、貫こうと決めていました。

まだ、具体的に来年のいつ引退するというのは決まってないですけど、それが春になるのか、夏になるのか、秋になるのか、それとも1年闘い切れるのか、それは正直分からないっす。

でも、1日でも長く1試合でも多く皆さんの前で試合をしたいと思ってます。

まぁ、今年はウルティモ・ドラゴン校長がドラゴンゲートに帰って来てくれました。

そして、偶然にも20年一緒に組んだり闘ったりしてきた仲間が、闘龍門世代として集まりました。

2020年はこの闘龍門世代と一緒に、ドラゴンゲート世代、R・E・D世代と闘って、最後まで吉野正人のプロレススタイルを貫きたいと思います。

控室でドラゴンゲート世代やR・E・D世代も聞いているやろ。

俺は来年も開幕戦から出場するつもりや。

遠慮はいらんぞ。

俺を1日でも早く引退させるつもりで追い込んでみろやぁ。

俺は絶対に、お前らに潰されへんからな。

闘龍門世代として必ずこの3軍抗争は、俺が生き残る。

皆さん、2020年、吉野正人のプロレス人生全てを懸けて皆さんに恩返ししてプロレスを見せたいと思いますんで、最後までご声援よろしくお願いします』

引用:DRAGON GATE NETWORK

 

思えば、ウルティモ・ドラゴンをこのドラゴンゲートのリングに呼んだのも、吉野の発言が発端です。

2019年、ドラゴンゲートは20周年を迎え、毎月後楽園ホール大会で記念試合をやってきました。

今年4月の後楽園ホール大会で、メインイベント後のYAMATOのマイクパフォーマンスに割って入った吉野。

『まぁまぁ、お客さんは何で吉野いまこのタイミングで一人でこのリングに上がったんやと思っている人もいてるでしょう。

こっから本題に入らせてもらおうやないか。

(中略)

20周年記念大会のピークと言えば、7月の神戸ワールド記念ホールや。

そのワールドに俺はどうしても出てもらいたい選手がいてる。

DRAGON GATEの20周年記念大会、最大のビッグマッチ、神戸ワールド記念ホールに出てもらいたい選手は…

ウルティモ・ドラゴン校長やぁ!

引用:DRAGON GATE NETWORK

 

闘龍門を創設した張本人ですが、ドラゴンゲートに名前を変えてからは一度もリングに上がる事のなかったウルティモ・ドラゴン校長。

熱心に誘い続け、遂にドラゴンゲートに上がり続けることを了承した校長ですが、吉野にとってはどうしてもドラゴンゲートに復帰して欲しい理由があったんだと思います。

近い将来引退する自分の代わりに、ドラゴンゲートを守って欲しいと願ったのではないでしょうか

 

多くのスター選手を抱えるドラゴンゲートですが、近年退団する選手も多くいます。

CIMA、T-Hawk、エル・リンダマン、鷹木信悟…

自分がリングを去る補填に、ドラゴンゲートに何かを残して引退したいと考えたのかもしれません

 

吉野は鷹木信悟、YAMATOに並び、ドラゴンゲートの至宝であるオープン・ザ・ドリームゲートのベルトを、最多の4回戴冠しています。

今のツインゲートのベルトが統一ベルトになったのも、吉野の発案からだそうです。

吉野の引退を知り、もう一度“土井吉”(土井と吉野のタッグ)でツインゲート戴冠を見たいと思うファンも多いと思います。

 

最大であと1年間、リングで活躍する姿を見れるということですが、引退を口にした後の表情は荷が下りたような晴れやか表情をしていました。

 

数年前から引退を悩んでいた男が、やっとゴールを口にする事ができたんです。

これで少し荷が下りたのかもしれません。

 

吉野の引退は決まってしまったことですが、まだまだスピードスターを目の当たりにすることはできるでしょう。

2020年は引退を決めた男のラストランと、その生き様をこの目に焼き付けたいと思います。