昨年12月から中国で発生した、新型コロナウイルスによる感染症。
その猛威は日本国内にも広がり、日本人感染者も徐々に増えつつあります。
最早他人事ではないでしょう。
この状況に、大規模なイベントの開催可否について各主催者が判断を迫られています。
それは多くの観客を集める新日本プロレスにおいても、同じです。
親会社であるブシロードはこの状況に素早く反応し協議を行った結果、各種イベントの中止や延期を発表しました。
【重要なお知らせ】現在発生している新型コロナウイルス感染症の情勢を鑑みまして、2020年3月19日までのブシロード主催イベントの中止・延期についてご案内を掲載いたしました。ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解・ご了承の程よろしくお願い申し上げます。https://t.co/1WrZD2NkFv
— ブシロード公式 (@bushi_PR) February 18, 2020
この判断により新日本とグループ会社にあたるスターダムは、2月18日〜3月14日までの主催興行全大会の中止を発表しています。
既に購入しているチケットに関しては払い戻しを行い、3・8後楽園ホール大会は無観客試合をアナウンスしました。
では、明日から始まる新日本プロレスの後楽園ホール大会はどうなるのか?
現段階では予定通り開催するとアナウンスしています。
『新型コロナウィルス感染症の流行が懸念されていることから、当社といたしましても今後の大会開催可否を含めた検討を行っております。
現段階におきましては今後の大会は予定通り行う計画ではございますが、ご来場の皆様が安心してご観戦いただけるよう、当面の間、大会観戦時には以下の点につきましてご協力をお願いいたします。』
引用:新日本プロレス
これは苦渋の決断だったと思います。
来場するファンのリスク、新日本のレスラー及びスタッフのリスクをだけ考えれば開催を断念することも考えていたでしょう。
ただし、タイガー服部レフリー引退記念大会と中西学引退記念大会を控えています。
簡単に延期できる状況ではない以上、細心の注意を払い後楽園ホール大会実施に踏み切ったことでしょう。
では、私達ファンにできることは何なのか?
感染予防と体調管理を徹底することだと思います。
▪︎体調が悪い方、熱のある方、風邪のような症状がある方は、まず病院に行き観戦は控える
▪︎マスクの着用、手洗いの徹底をし、会場では消毒用アルコールで予防する
▪︎観戦中具合が悪くなったら、すぐスタッフに知らせる
首相官邸のホームページでも、感染症対策の一番に手洗いを挙げています。
恐らく、最も有効な感染対策なのでしょう。
詳しくはこちらをご覧ください。
現状2月の大会は予定通り開催されるとアナウンスされていますが、3月からの大会は購入チケットの払い戻しの検討、来場時の体調チェックの実施も検討しているということです。
しばらくの間は、選手との撮影会やサイン会は中止になると思われます。
イベントの中止も開催もリスクしかない状況ですが、ファンが最も気になるのは3月3日の「旗揚げ記念大会」の開催可否ではないでしょうか。
【WEEKLY PRO-WRESTLING now on sale!】#週プロ #njpw48th #旗揚げ記念日#高橋ヒロム #内藤哲也 #HiromuTakahashi #TetsuyaNaito pic.twitter.com/HPlzqyBclV
— 高橋ヒロム Hiromu Takahashi (@TIMEBOMB1105) February 15, 2020
内藤哲也と高橋ヒロムの初めてとなる師弟対決。
対戦カードはこの1試合しか発表になっていませんが、大田区総合体育館で行われるビッグマッチはチケット完売間近で見切れ席が追加販売されています。
コロナウイルスの感染を懸念するファンも多いと思いますが、初めてとなる内藤とヒロムのシングルマッチを生で見届けたいファンも多いことでしょう。
3月から始まる「旗揚げ記念」シリーズは、まだ開催の可否はアナウンスされていません。
しかし、3月3日のビッグマッチまで2週間を切ってしまったので、会場をキャンセルしても利用料の返金はありません。
大会の中止の可能性は低くても、最悪の場合は無観客試合の可能性もあるのではないでしょうか。
願わくば、2人の試合は多くのファンが見守る中で行ってもらいたいです。
ファンが応援する空間で闘って、初めてプロレスが成立するんだと思います。
あとは、会場でのコロナウイルス感染予防対策を信じるしかないでしょう。
「旗揚げ記念日大会」開催まで、メイ社長とスタッフの正念場となりそうです。
もしかしたら、近年で最もピンチな状況と言えるのかもしれません。