新日本プロレスのメイ社長がセミナーで語ったプロ経営者の哲学

雑感




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11月27日に新日本プロレスの代表取締役であるハロルド・ジョージ・メイ社長によるセミナーが、日経新聞本社にて行われていた事を皆さんご存知だったでしょうか。

内容は「次世代のリーダーシップの極意」という、純度100%のビジネスセミナーです。

 

事前に有料チケットを購入する必要があるという少しハードルの高いセミナーでしたが、約200席あった会場は空席なく完売御礼となりました

主催が日経新聞社ということで、セミナー後の詳細も新日本公式サイトでは公表されていません。

過去、何度か行われたメイ社長のトークショーに参加した筆者ですが、この日も貴重なお話しを聞かせていただきました。

 

ファンが気になるだろう質問も投じてきたので、その質問に対する記事はこちらをご覧ください。

 

今回は「経営者とは」を切り口に、メイ社長の経験と豊富な知識で解説してくれました。

セミナー後、本人に確認しましたが12月17日に発売されるメイ社長著書のビジネス本『百戦錬磨 セルリアンブルーのプロ経営者』の内容の一部だったようです。

※楽天booksのリンク貼っています

 

ということでセミナーの具体的な内容については記載を控えますが、社会人なら誰しもがためになる内容だったと思います

贔屓目抜きにしても、メイ社長がプロ経営者と呼ばれる理由に触れることができるのではないでしょうか。

この本を読めば、サービス精神旺盛な日本語ぺらぺら中年オランダ人なだけではないということが、十分理解できると思います。

 

残念ながらセミナーの内容には触れられませんが、参加者の質問にメイ社長がどう答えたかは公開しようと思います

この日参加者からセミナー前に投稿された質問とその回答に関しては、このタイミングで『百戦錬磨』に載ることはないでしょう。

選ばれた3つの質問に対するプロ経営者の哲学をお伝えします。

 

質問① 部下へのオーダーで気を付けていることはありますか

『そのオーダー(仕事)の背景をきちんと説明します』

また、常日頃から社員とのコミニケーションを図る為、毎朝自分の席に移動するのにルートを変えると言っていました。

遠回りしたり、違うフロアを通ったり。

そして、毎朝違う人に話しかけその人が何をしているのか興味を持つと言っていました。

 

 

質問② 変革に心掛けることは何ですか?

『その会社と社員に尊敬の意を持つこと』

以前のトークショーでも言っていましたが、その会社や商品を誰よりも愛すると言っていました

 

A社に勤めていた時、ある缶コーヒーの売り上げが落ちイメージ刷新が必要になったそうです。

実は全くコーヒーが飲めないメイ社長(飲むと気持ち悪くなるそうです)ですが、飲めないながらも様々な理由を考えてその商品の素晴らしさを語ったと言いました。

 

 

質問③ タカラトミーを引き受けた理由は何ですか?

当日赤字に陥り経営難だったタカラトミーからのオファーに対し、この難関なミッションに挑戦したいと思ったそうです。

 

メイ社長の経営哲学としてコストカット(解雇)は行わないと言っていました

定番商品に磨きをかけて売上を拡大するというのが、メイ社長の戦略とのこと。

結果、タカラトミーの定番商品である『リカちゃん人形』のイメージを刷新し、過去最高益を実現させたメイ社長。

 

この話しを聞いたとき、今の新日本プロレスを想像してしまいました

売り上げを伸ばす為に、まず今ある商品(レスラー)を活かす。

特に定番商品(古株レスラー)に再度光を当て、蘇らせる。

「改革=新しいコトを始める」ではないことを強調していました。

 

勿論、新しいチャレンジはリスクを負ってでもやる事が大切とも語っています。

その為に足りない人材(新たなレスラー)を補充するのは、経営者の仕事だと語りました。

 

 

れからもファンが新日本プロレスを楽しむ為には、企業として安定した経営を続ける必要があります。

安定した経営を続ける為には、現状に満足せず新しい事にトライし続け、企業として成長し続ける必要があるという事でしょう。

“プロ経営者”というピースが埋まった新日本プロレスの快進撃に、今後も目が離せません。

 

 

【お知らせ】

累計1,000万ページビューと累計1,000記事突破を記念して、ホームページをプチリニューアルしました。

カラーが変わったので既に気付いている読者もいることでしょう。

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