事の始まりは誕生日を迎えたKENTAと、プロレスファンとTwitterのやり取りでした。
KENTAが敢えてYOSHI-HASHIのプリントTシャツを誕生日プレゼントにおねだりをすると、突如そのツイートにYOSHI-HASHIが反応したのがキッカケです。
お誕生日おめでとうございます。
Tシャツ沢山買ってね!— YOSHI-HASHI (@YOSHIHASHICHAOS) March 17, 2020
あまり自らTwitterで発信しない印象のあるYOSHI-HASHIですが、珍しくKENTAのツイートに反応したとあって6万人を超えるフォロワーも驚いた事でしょう。
もしくは、一番驚いたのはYOSHI-HASHIの写真をツイートした、KENTA本人なのかもしれません。
YOSHI-HASHIがタグ付けもしていないKENTAのツイートに気付く方法は、自分の名前でエゴサしていたか、たまたまこのツイートがタイムラインに流れてきたか、フォローしていないにも関わらずKENTAのツイートをチェックしていたかでしょう。
KENTA自身も再びタグ付けせずに、YOSHI-HASHIが反応できるかテストしました。
結果、このツイートを見事見付けたYOSHI-HASHIは、今までにはなくボキャブラリーでKENTAへのメッセージを送ります。
棒かー
棒あげるのかー
悩むなぁー— YOSHI-HASHI (@YOSHIHASHICHAOS) March 18, 2020
そう言えば、昨年2人がタイトルマッチを行なっていた事を思い出しました。
9月28日にアメリカで行われたNEVER無差別級選手権で、KENTAにとっての初新日本プロレス初となる防衛戦。
その相手となったYOSHI-HASHIですが、25分を超える熱戦を繰り広げています。
序盤はKENTAのペースで進み、現地ファンのブーイングが鳴り止まない状況。
そんな状況下でYOSHI-HASHIもなかなかペースが掴めません。
試合中盤、タマ・トンガとタンガ・ロアの介入もありましたが、徐々にペースを掴むとKENTAをあと1歩のところまで追い詰めます。
結果的にKENTAのカウンター袈裟斬りチョップで形勢逆転されましたが、薄氷の勝利とも言える内容でした。
このタイトルマッチ以降も事あるごとにYOSHI-HASHIの名前を出すKENTAですが、美味しい相手と思っているのか、もう一度闘いたいと思っているのかは不明です。
逆にYOSHI-HASHIにとってKENTA戦は、手応えを掴んだ試合だったのかもしれません。
今回のKENTAのツイートへの反応は、全く新しいYOSHI-HASHIを感じました。
恐らく多くのファンも、言葉のプロレスでKENTAを凌駕する結末を期待しているかもしれません。
YOSHI-HASHIの変化に気付いたKENTAも、今までとは違った変化球を投げてきました。
嬉しいお言葉!!棒にありがとうございますとお伝えください!
あと一つ質問させて頂いてもいいでしょうか?この時結局何が言いたかったんでしょうか?この時の棒もマジ最高でした!https://t.co/Lo6XoyASJR @YouTubeより https://t.co/4ybqNJS76S— KENTA (@KENTAG2S) March 19, 2020
過去の発言の矛盾や揚げ足を取るのはKENTAの常套手段です。
昨年の「WORLD TAG LEAGUE」の公式戦後のYOSHI-HASHIのコメントの意味について質問を投げかけました。
YOSHI-HASHIの発言に矛盾を見つけ、論破しようとしたのでしょう。
しかし、YOSHI-HASHIの返しはまさかの掟破りでした。
ちゃんと買うのかよ。
どうせまた作ったら作ったでいちゃもんつけて絶対買わないだろって思ってしまったよ結局何が言いたいかっていうと
あれやこれ言っておれの事をいじってくるKENTAは可愛いって事!
— YOSHI-HASHI (@YOSHIHASHICHAOS) March 19, 2020
恐らく、今のYOSHI-HASHIを言葉で論破することは不可能でしょう。
それ以上に大人の余裕すら感じるYOSHI-HASHIの発言に、多くのファンが期待していると思います。
この続きをリングで見たいと。
IWGPタッグのベルト初戴冠をKENTAに邪魔され、直接対決となったNEVER無差別級にも敗北したYOSHI-HASHIですが、大会自粛終了後のシリーズにKENTAとのシングルマッチを見据えているかもしれません。
これだけ大会中止が続く中、シリーズ再開直後にKENTAとYOSHI-HASHIの試合が組まれる可能性は十分あるでしょう。
“物事が変えるのは一瞬”と言い続けるYOSHI-HASHIが、物事を変える為の過程に柔軟に反応し始めたのですから、リングの上でも大きく化けるかもしれません。
YOSHI-HASHI時代到来を期待するのは、私だけではないでしょう。