大阪城ホール大会で二冠戦に臨んだ高橋ヒロムが、本業であるIWGPジュニアヘビー級の防衛記録更新を宣言しました。
スポーツ紙の取材に応じたヒロムは、ジュニアの絶対王者になる為には新しい記録を来ることを宣言。
『いつまでもヒート選手ではなく、新しい記録をつくらないと。ジュニアの絶対王者はヒロムと思ってもらわないといけない』
【新日本】ヒロムがジュニア最多防衛記録V11更新へ 防衛戦は月2、3ペースでも‼ #高橋ヒロム #njpw https://t.co/Nn5HKNbNq3
— 東スポ (@tospo_prores) August 12, 2020
「NEW JAPAN CUP」ではヘビー級の選手相手に互角に闘ったヒロムですが、今は標準を『ジュニアの絶対王者』に合わせました。
防衛戦のペースを上げ、月2〜3回のペースでタイトルマッチを行いたいと、ジュニアでの巻き返しを予告しています。
IWGPジュニアヘビーの連続防衛記録は、2004年にヒートが築いた11回。
16年前に記録を作ったヒートですが、未だに第一線を走る選手です。
昨年WRESTLE-1で行われたクルーザー級のトーナメントに出場した際は、見事優勝を果たしました。
今回のヒロムの発言に対し、ヒートのことをよく知るレスラーである田中稔は、本人に代わって怒りを露わにしています。
なんだとコノヤロー💥💨⚡💢😡🙎❗#IWGPジュニアヘビー級王座#最多連続防衛記録保持者#より pic.twitter.com/tiHWhEY2cd
— Minoru Tanaka☆田中 稔 (@minoru_official) August 12, 2020
ヒートの記録は1年間で樹立した偉業ですが、先人の記録を見れば決して平坦な道のりでないことが分かります。
各レスラーの最多連続防衛記録 |
▪獣神サンダーライガー 8回 ▪プリンス・デヴィッド 7回 ▪飯伏幸太 4回 ▪KUSHIDA 5回 ▪ウィル・オスプレイ 3回 |
ライガーで最高が8回、KUSHIDAも5回が最多と考えると、新記録である12回以上の防衛がいかに難しいことか分かるでしょう。
しかし、今のヒロムであればこの偉業達成も不可能ではないと信じています。
高橋ヒロムの2度目の防衛戦の相手は、21年振りの野外大会で行われる石森太二。
最強の相手が防衛戦の相手になりましたが、この山を越えれば長期政権も見えてきます。
今現在、新日本プロレスを主戦場にするジュニアの選手はご覧の通りです。
石森太二、エル・デスペラード、エル・ファンタズモ、金丸義信、外道、SHO、邪道、タイガーマスク(欠場中)、田口隆祐、TJP、ディック東郷、DOUKI、BUSHI、マスター・ワト、YOH(欠場中)、リュウ・リー、ロッキー・ロメロ、ロビー・イーグルス
欠場している選手、タイトルマッチから遠ざかっている外道・邪道、次防衛戦を行う石森を除くと、総勢8人(赤字)。
石森との防衛戦に成功し、残り8人を倒せば連続防衛記録10回に到達する計算となります。
仮にハイペースで最多防衛記録に並んだ場合、記録更新がかかった相手は誰になるのか?
ちなみにIWGPヘビーの最多防衛記録は、2018年5月にオカダカズチカが樹立した12回です。
その記録更新がかかった防衛戦の相手は、それまでの最多防衛記録を樹立していた棚橋弘至です。
もし、ヒロムが欠場中の選手が復帰する前にIWGPジュニアの最多防衛記録に並んだら、もし海外の渡航制限が解除される前に最多タイとなる11回の防衛を記録したら…
ヒロムの前に現れる選手は約16年前に記録を作ったヒートかもしれません。
ジュニアのレジェンドである獣神サンダーライガーの引退試合の相手を務めた高橋ヒロム。
ライガーの引退前に試合したいと願っても叶わなかった男との防衛戦は、歴史的なタイトルマッチとなるでしょう。
ヒロムにとっても新日ジュニアの歴史を知る男との闘いは、多くのモノを得る闘いになると思います。
当然、ゲスト解説席で試合を見守るのは世界の獣神。
もしかしたら、練習したシューティングスタープレスが宙を舞うかも知れません。