2017年のG1 CLIMAXを彷彿させる内藤哲也の王者のマインド

内藤哲也【撮影:koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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G1 CLIMAX 30」のBブロックの開幕戦のメインイベントは、3年振りのシングルマッチとなった内藤哲也 vs 棚橋弘至

この日と同じ大阪の地で行われた2017年のIWGPインターコンチネンタル選手権は、テキサスクローバーホールドで棚橋が内藤からギブアップを奪い勝利。

棚橋を追いついた内藤に、エース健在をアピールできた3年前。

あれから3年間で全く違う道を歩んできた2人が、再び交わるという特別な一戦に、多くのファンが様々な想いを抱き見守ったことでしょう。

 

メインイベントに立った内藤と棚橋ですが、現在の立ち位置は違うのかもしれません。

二冠王者と無冠のエースとどれだけ差があるか分かりませんが、その差をより感じていたのはエースの方なんじゃないでしょうか。

気迫溢れる表情で闘う棚橋は、体も絞りコンディションも万全に感じましたが、勝ちたい気持ちより負けたくない気持ちが滲み出ていたようにも感じました

最後尾から二冠のベルトを手にした男と、二冠争いに加われなかった男の差なのかもしれません。

 

非情なるニークラッシャーで幕を明けた、内藤と棚橋のG1クライマック。

その後も内藤の膝を攻め続けた棚橋の姿に、3年前のタイトルマッチがフラッシュバックしました。

このまま膝攻めを続ければ、またギブアップ勝ちできるのではないかという期待。

全てを出し尽くし30分近い激闘を繰り広げましたが、二冠王者の内藤から勝ち点2を奪うことはできませんでした。

 

一方、二冠王者としてG1優勝を目指す内藤哲也は、注目を集めた棚橋戦をリーグ戦の1試合に過ぎないと豪語しています。

かつて聞いたことのあるようなセリフに聞こえましたが、2017年のG1クライマック初戦も似たようなニュアンスを口にしていました。

『初戦に勝った。だから、なに? 飯伏に勝った。だから、なんだよ。俺は「G1 CLIMAX」に優勝したくてエントリーしてんだよ。別に、飯伏に勝ちたいから、この「G1 CLIMAX」にエントリーしてるわけじゃないしね』

引用:新日本プロレス

 

注目を集めた2017年のG1開幕戦。

飯伏幸太との試合は特別な一戦ではなく、リーグ戦の9試合のひとつに過ぎないと語っていた内藤。

この年、7勝2敗でAブロックを突破した内藤は、ケニー・オメガとの一戦を制し2度目のG1優勝を成し遂げました。

 

少し気が早いかも知れませんが、3年前と似たマインドを感じる内藤に少しだけ期待が膨らみます

ジンクスは破るためにある、そしてプロレスに絶対はないということを証明する為にも、二冠王者の活躍に期待したいです。

 

バックステージでネガティブな言葉を口にした棚橋も、1勝すればまた気持ちも乗ってくるでしょう。

近年稀に見るコンディションに仕上げた棚橋は、このままで終わるはずはないと思っています。

 

次戦の北海道大会はご覧の対戦カードです。

9月24日(木) 北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
B

内藤哲也 vs ザック・セイバーJr.

YOSHI-HASHI vs EVIL

ジュース・ロビンソン vs KENTA

棚橋弘至 vs 矢野通

後藤洋央紀 vs SANADA

 

棚橋は曲者矢野通と、内藤は苦手な相手と公言するザック・セイバーJr.と闘います。

内藤とザックは、勝てば2連勝と重要な一戦になるでしょう。

矢野に勝って勝点2を勝ち獲れば、棚橋の連勝の可能性も十分あります。

ドラマティックなG1クライマックスは始まったばかりです。

 

 

【お知らせ】

G1クライマックスのオリジナル星取表を作りました。

各大会終了後、随時更新します

星取表以外にも各大会の試合開始時間や大会情報を求めているので、是非ご活用ください。