G1にYOSHI-HASHIが選ばれ、タイチが外された理由

出典:新日本プロレスリング:HP
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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今年のG1に出場を期待されていた選手と言えば…

 

鈴木軍のタイチ

出典:新日本プロレスリング:HP

 

私も選ばれるのではないかと思っていましたが、結果は選外。

この判断にSNSの新日本プロレス公式アカウントには、批判的なコメントが数多く寄せられました

その内容の多くが…

 

YOSHI-HASHIの代わりにタイチを出せ

 

タイチ本人も会社のメンバー選考に、“世紀の大誤審”と煽っています。

 

では、なぜYOSHI-HASHIが選ばれ、タイチが外されたのか?

いくつかのキーワードを元に、当ブログの視点で考えてみたいと思います。

 

 

実績【タイチ】

今年ヘビー級に転向したタイチは3・6旗揚げ記念日大会で内藤哲也とスペシャルシングルマッチを闘い、NEW JAPAN CUPでは棚橋弘至と熱戦を繰り広げました。

直近ではNEVER無差別級選手権3WAYマッチに出場するも、エルガンのパワーに屈しヘビー級のベルト初戴冠はならず。

 

過去3戦とも負けてはしまいましたが、今回のチャンスで大きなインパクトを残したと共に、ファンの期待感を獲得したことは間違いないでしょう。

出典:新日本プロレスリング:HP

 

 

実績【YOSHI-HASHI】

YOSHI-HASHIの大金星と言えば、2016年G1でのケニー・オメガ戦での勝利。

この勝利のおかげで、その年のG1覇者だったケニーとIWGPヘビー級王座挑戦権利証をかけて闘いますが、惜しくも敗戦。

また同年6月には、鈴木みのるとのNEVER無差別級選手権へも挑戦していますが、鈴木軍のボスの壁は超えられませんでした。

今年に入ってのスペシャルシングルマッチは2回(私の記憶が定かであれば)。

2・10大阪大会での内藤戦と、3・6旗揚げ記念日大会でのSANADA戦。

いずれのスペシャルシングルマッチも敗れていますが、2016年にはタッグマッチでSANADAからギブアップを奪い、今年2月の沖縄大会ではEVILからフォール勝ちを収めています。

出典:新日本プロレスリング:HP

 

 

人気とファン層【タイチ】

ヘビー級に転向してからのタイチの試合は、『タイチは帰れ』コールより『レッツゴータイチ』コールの方が、圧倒的に多く見受けられます。

SNSでの発信も多いタイチは、今もっともファンが増えているレスラーの一人と言えるのではないでしょうか。

 

 

人気とファン層【YOSHI-HASHI】

最近の人気ではタイチに劣るように感じるものの、実はTwitterのフォロワー数ではタイチの53,000人に対し、YOSHI-HASHIも51,000人と負けていません。

また、CHAOSの癒し系と呼ばれるYOSHI-HASHIは、他の選手にはないファン層があるんじゃないかと思っています。

近年幅広いファン層を抱える新日本において、癒し系を欲するファンに支えられる数少ないレスラーの一人なのではないでしょうか。

 

 

Aブロックでの相性

個人的な憶測ですが、タイチとYOSHI-HASHI、どちらがG1に出場できたかは紙一重だったと思っています。

タイチの方が魅力的な試合内容で観客を魅了できるかもしれませんが、YOSHI-HASHIの方がどんな相手にでも形勢逆転勝ちを収められる可能性があるのではないでしょうか。

実力拮抗するAブロックを更に面白くするのは、混戦に導く可能性のあるYOSHI-HASHIの方が適任だったのかもしれません。

逆にBブロックに選出されるなら、タイチの方が相性がいいと思っています。

 

 

私がYOSHI-HASHIに期待したいのは、今年2月の沖縄大会で披露した新技“緊箍児(きんこじ)”(変型エビ固め)での大番狂わせ。

優勝候補の選手からどれだけ勝ち点を奪えるかに期待しています。

 

そして、タイチが今後どういう発言をし、どういう行動に移すのかも楽しみです。

でもそれは、G1に選出されなかったタイチだかできる芸当であり、選ばれなくても間接的にG1を盛り上げることができる会社からの信頼の証なのではないでしょうか。

 

そもそも大所帯の新日本ヘビー級レスラーから、20人に絞るのは至難の業。

誰が選ばれたとしても、ファンは出れない選手にアクションを期待するはずです。

一番リアクションに優れた選手として選ばれたのがタイチであり、出れない選手すべてを救済できるのもタイチという判断なのではないでしょうか?

 

そして、G1に出場と同等以上にファンから注目されるのもタイチであり、それに答えられるのもタイチしかいないということでしょう。

これが私の出した持論です。