ウィル・オスプレイにとって特別な相手の一人と言えば、恐らく飯伏幸太なのでしょう。
飯伏との対戦を熱望していたオスプレイですが、ファンにとってもドリームカードの実現となりました。
新日本プロレスでドリームカードが実現したのは、確か2019年の1・4東京ドーム大会で行われたNEVER無差別級選手権。
個人的にも印象深い一戦です。
レッスルキングダムの第1試合という大役を任された2人は、限界を超える激闘を繰り広げ、結果飯伏は脳震盪を起こし試合後担架で運ばれました。
2人にとってベストバウトと怪我のリスクは表裏一体なのでしょう。
それだけファンの期待値が高かった試合でしたし、お互いがリスペクトあってこそ限界を超えた試合が披露できたんだと思います。
時は流れ、あの日から2年近く経ちました。
昨年のG1クライマックスで闘った両者ですが(飯伏のリベンジ成功)、ヘビー級に階級を上げビルドアップしたオスプレイはあの時とは別人です。
勿論、昨年G1クライマックスを制した飯伏もレベルアップしています。
10・5高松大会のメインイベントで実現したドリームカード。
しかも、勝った方がAブロック単独トップに浮上するという、最高のシチュエーションでのメインイベントとなりました。
パワーアップした肉体から繰り出される打撃と投げ技を多用すらオスプレイでしたが、いつものオスプレイらしさは少し欠けているようにも見えます。
恐らく、初戦で場外に着地した時痛めた膝が良くないのかもしれません。
飯伏の雪崩式フランケンシュタイナーを着地した際も、勢いで逆立ちしたの踏ん張ることができなかったからでしょう。
G1 CLIMAX 30 A BLOCK TOURNAMENT MATCH@ibushi_kota vs Will Ospreay
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— njpwworld (@njpwworld) October 5, 2020
それでも、圧巻のパフォーマンスを魅せるオスプレイに対し、一進一退の攻防を魅せる飯伏。
最後はオスカッターに対し空中の膝蹴りで迎撃。
そのままカミゴェでオスプレイから3カウントを奪いました。
休むことなく続いた2人の攻防は15分56秒で決着。
この結果、飯伏がAブロック単独トップに躍り出ました。
試合後、お互い称え合った2人。
これから飯伏とオスプレイの第2章が始まるのでしょう。
次闘う際は、タイトルが懸かった試合を見てみたいものです。
飯伏の次の相手は同じ歳の鷹木信悟。
オスプレイは鈴木みのるとの対戦を控えています。
G1クライマックスAブロックは残り4試合。
混戦のAブロックが盛り上がるのはまだまだこれからでしょう。