０勝６敗の勝点０。
Ｇ１クライマックス出場選手で未だ勝ち星に恵まれていないのは、バレットクラブの高橋裕二郎です。
通算７回目の出場ながら５年振りのＧ１の舞台となった裕二郎は、どの試合でも熱戦を繰り広げています。
多くの選手が優勝という高い目標を抱える中、週刊プロレスのインタビューでは『目標優勝と言える時点で切羽詰まってない』と語った裕二郎。
『今年のＧ１は新日本のトップ戦線に生き残るための闘い』と語り、来年のＧ１に繋がるためにも背水の陣で臨んでいるはずです。
詳しくは週刊プロレス10/7号の巻末言ご覧ください。
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所属選手が多い新日本プロレスで、生え抜きの裕二郎にと言えどＧ１に出場することは狭き門です。
２０１０年から６年連続でＧ１に出場していた裕二郎ですが、２０１６年夏にまさかの落選。
あの夏の日を決して忘れられないと語った裕二郎が、５年振りに掴んだ大チャンスです。
トップ戦線に生き残るため必死になって闘う気持ちがひしひしと伝わってくるから、裕二郎に初勝利をと願うファンも多いんだと思います。
その裕二郎が今夜の大阪大会で闘う相手は、同じバレットクラブのジェイ・ホワイトです。
仮にジェイに勝つことができれば、裕二郎の印象も一変することでしょう。
Ｂブロックで大躍進するYOSHI-HASHIも、実は１勝５敗です。
あれだけ称賛される姿を見れば、１勝の価値を実感することができます。
しかし、現在勝点８の同率トップに並ぶジェイは、裕二郎との一戦に対しこんな期待を口にしていました。
『ユージローは凄く信頼してるし、アイツは賢いからゲームプランもちゃんとわかってるだろう』
ジェイが10.10大阪の裕二郎戦に言及！
「休みと同じようなもんだ！これでジェフとタイチから受けたダメージを回復できる。ユージローは凄く信頼してるし、アイツは賢いからゲームプランもちゃんとわかってるだろう。Bブロックの“アイツ”とはまるで違う」
全文https://t.co/qWBZoekLQL#G1CLIMAX30 pic.twitter.com/PZa03BJRrG
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 7, 2020
つまり、裕二郎は自分の為に負けてくれるだろうと思っているということです。
恐らく試合開始直後、裕二郎に『負けて欲しい』と提案するのではないでしょうか。
裕二郎にとって新日本のトップ戦線に生き残るための大事な試合。
不甲斐ない闘いなどできるはずないでしょう。
それでも自分の為に闘うか、チームプレイに徹するべきなのか、葛藤が生まれても不思議ではありません。
さらに、EVILの意味深発言はジェイを混乱させるでしょう。
棚橋に無法勝利のEVIL、10.11愛知の内藤へ宣戦布告！
さらにジェイに対して、“意味深”発言!?
「ジェイ、おまえ、ずいぶん裕二郎のこと信じてるみたいだな。そうか、オイ……（※不敵な笑みで）ハッハッハ！」
10.8岡山大会の結果はコチラ！
⇒https://t.co/QWMWgAe4O9#G1CLIMAX30 #NJPW pic.twitter.com/RjeVdLNHPq— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 8, 2020
このEVILのコメントを聞いたジェイが、負けることを拒んだ裕二郎に対しどう解釈するでしょう。
もしかしたら、裕二郎はEVIL側の人間だと疑惑の目で見るかもしれません。
今の裕二郎にとってジェイを裏切ることなど頭にないでしょう。
生き残りを賭けて闘っている真っ最中です。
それでも仲間からの信頼を取るか、新日本で生き残る為に闘うか、難しい選択を迫られる試合になるんだと思います。
バレットクラブの内紛に巻き込まれることになりそうな裕二郎。
もしかしたら、ディック東郷が乱入し試合を妨害するかもしれません。
あくまで可能性の一つに過ぎませんが、そんな展開になればますますジェイに疑われることは間違いないでしょう。
勝っても負けても救いのない一戦になりそうな予感がする、ジェイ・ホワイトと裕二郎の一戦。
望まないだろう展開に裕二郎はどんな決断をするのか…
２０１５年のＧ１で怪我をして欠場して以降、『地べたを這う』日々だったと語った裕二郎。
もしかしたらバレットクラブにいるより、輝ける場所があるのではないでしょうか。
『昨日の敵は今日の友』ということわざがあります。
混沌の時代を生き抜くには、真の友が必要なのかもしれません。
