同門のYOSHI-HASHIを下し、開幕戦から無傷の三連勝を飾ったオカダカズチカ。
7年振りのG1クライマックス制覇を目指すオカダだが、同時に“強いオカダカズチカ”を魅せる闘いに挑戦しているようにも感じています。
過去IWGPをV12達成した、最強のオカダを取り戻すための自分への挑戦。
強いから勝つのではなく、勝って強くなるオカダを見せられているように感じるG1公式戦でした。
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— njpwworld (@njpwworld) September 29, 2021
強さの象徴であるレインメーカーを解禁したオカダは、棚橋弘至、EVIL、YOSHI-HASHIを下し破竹の三連勝。
1ヶ月に渡る長き闘いの1/3が終わったばかりですが、Bブロック突破最有力、またはG1優勝に推すファンも多く感じます。
残る公式戦も強者、曲者だからけの猛者達ですか、今のオカダならリーグ戦全勝も夢ではないでしょう。
10・1浜松 | 後藤洋央紀 |
10・4後楽園ホール | SANADA |
10・8高知 | タイチ |
10・12仙台 | チェーズ・オーエンズ |
10・14山形 | タマ・トンガ |
10・20日本武道館 | ジェフ・コブ |
私自身もオカダのリーグ1位突破を予想していますが、今の『オカダの強さ』に何かが足りないとも感じます。
IWGPヘビー級王者だった時より闘い方に幅があり、マネークリップや開脚式のツームストンは対戦相手の脅威となっているでしょう。
それでもG1公式戦のオカダは圧倒的に強かったかと言われれば、正直そうは思いませんでした。
かつてのオカダにあった【無敵感】を感じないのかもしれません。
オカダに足りないと感じる【無敵感】
誤解されないように補足すると、かつてのオカダほど強くないと思っているのではありません。
闘い方に不満があるわけでも、強さを感じないわけでもなく、何かが足りないと感じるのです。
恐らく、その何かとは【無敵感】なのでしょう。
では、どうしたら無敵感を取り戻せるのか?
G1を制すれば得られるのか?
IWGP世界ヘビー級王者に輝けば得られるのか?
東京ドーム大会のメインで勝利すれば得られるのか?
当時のオカダカズチカは世界最強のレスラーと呼べる存在でした。
そう、世界最強のレスラーと呼べる“強さ”ではなく“存在”だったのです。
世界最強の無敵の存在感を取り戻すには、今世界最強と呼べる男と闘う必要があるでしょう。
2021年、私が世界最強だと思うレスラーはケニー・オメガです。
私の記憶が正しければ、オカダはIWGPのベルトを懸けてケニーと3度闘っています。
1回目はレインメーカーで勝利し、2回目は時間切れの引き分け、3回目は時間無制限3本勝負で敗北。
オカダにとっての最大のライバルはケニーであり、ケニーに勝ったオカダは無敵の強さと存在感を放っていました。
ケニーが主戦場をAEWに移してから、久しく両者の口から最大のライバルの名を聞いていません。
しかし、オカダがG1を制し、IWGP世界ヘビー級のベルトを奪還し、東京ドームのメインで勝利したならば…
もしかしたら、オカダの口からケニーの名を聞くことができるのかもしれません。
無敵のオカダを取り戻すためには、ケニーと闘う必要があるでしょう。
新日本プロレスに再び金の雨を降らせるためにも、ケニーとのドリームマッチは必要不可欠です。
そう、オカダにはケニーが足りません。
ケニーの一戦が実現したした時、“無敵のオカダカズチカ”を取り戻せるのだと思っています。