G1三連勝も今のオカダカズチカに足りない“モノ”

オカダカズチカ【撮影:koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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のYOSHI-HASHIを下し、開幕戦から無傷の三連勝を飾ったオカダカズチカ。

7年振りのG1クライマックス制覇を目指すオカダだが、同時に“強いオカダカズチカ”を魅せる闘いに挑戦しているようにも感じています。

過去IWGPをV12達成した、最強のオカダを取り戻すための自分への挑戦。

強いから勝つのではなく、勝って強くなるオカダを見せられているように感じるG1公式戦でした。

 

強さの象徴であるレインメーカーを解禁したオカダは、棚橋弘至、EVIL、YOSHI-HASHIを下し破竹の三連勝。

1ヶ月に渡る長き闘いの1/3が終わったばかりですが、Bブロック突破最有力、またはG1優勝に推すファンも多く感じます。

残る公式戦も強者、曲者だからけの猛者達ですか、今のオカダならリーグ戦全勝も夢ではないでしょう。

10・1浜松後藤洋央紀
10・4後楽園ホールSANADA
10・8高知タイチ
10・12仙台チェーズ・オーエンズ
10・14山形タマ・トンガ
10・20日本武道館ジェフ・コブ

 

私自身もオカダのリーグ1位突破を予想していますが、今の『オカダの強さ』に何かが足りないとも感じます

IWGPヘビー級王者だった時より闘い方に幅があり、マネークリップや開脚式のツームストンは対戦相手の脅威となっているでしょう。

それでもG1公式戦のオカダは圧倒的に強かったかと言われれば、正直そうは思いませんでした。

かつてのオカダにあった【無敵感】を感じないのかもしれません

 

オカダに足りないと感じる【無敵感】

 

誤解されないように補足すると、かつてのオカダほど強くないと思っているのではありません。

闘い方に不満があるわけでも、強さを感じないわけでもなく、何かが足りないと感じるのです。

恐らく、その何かとは【無敵感】なのでしょう。

 

では、どうしたら無敵感を取り戻せるのか?

G1を制すれば得られるのか?

IWGP世界ヘビー級王者に輝けば得られるのか?

東京ドーム大会のメインで勝利すれば得られるのか?

 

当時のオカダカズチカは世界最強のレスラーと呼べる存在でした。

そう、世界最強のレスラーと呼べる“強さ”ではなく“存在”だったのです。

世界最強の無敵の存在感を取り戻すには、今世界最強と呼べる男と闘う必要があるでしょう。

2021年、私が世界最強だと思うレスラーはケニー・オメガです。

ケニー・オメガ【撮影:koba】

 

私の記憶が正しければ、オカダはIWGPのベルトを懸けてケニーと3度闘っています。

1回目はレインメーカーで勝利し、2回目は時間切れの引き分け、3回目は時間無制限3本勝負で敗北。

オカダにとっての最大のライバルはケニーであり、ケニーに勝ったオカダは無敵の強さと存在感を放っていました。

 

ケニーが主戦場をAEWに移してから、久しく両者の口から最大のライバルの名を聞いていません。

しかし、オカダがG1を制し、IWGP世界ヘビー級のベルトを奪還し、東京ドームのメインで勝利したならば…

もしかしたら、オカダの口からケニーの名を聞くことができるのかもしれません。

 

無敵のオカダを取り戻すためには、ケニーと闘う必要があるでしょう。

新日本プロレスに再び金の雨を降らせるためにも、ケニーとのドリームマッチは必要不可欠です。

そう、オカダにはケニーが足りません。

ケニーの一戦が実現したした時、“無敵のオカダカズチカ”を取り戻せるのだと思っています。

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