ロスインゴのSANADAがSNSで500文字以上に亘り語った警報とは

SANADA【撮影:koba】
雑感




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日本プロレスで口数の少ない選手と言えば、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのSANADAでしょう。

基本バックステージでは無言を貫き、公の場では多くを語ることはありません。

2016年4月にロスインゴに加入したSANADAですが、初めてリングで話すまで約2年を費やしました。

謎多きレスラーの1人ですが、決して信念がないわけではありません。

むしろプロレスに対する拘りは多い方でしょう。

 

そんなSANADAが公けとも言える自身のInstagramで、ステロイドと筋肉増強剤の摂取に付いて語りました。

 

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『スポーツ、格闘技、プロレス、ボディビルディング界では、しばしステロイド、筋肉増強剤が使用される。
それによって筋肉は肥大し、運動能力は向上する。

僕が、筋肉増強剤や危険なサプリメントを認めないのは、行った努力に対してそれ以上の結果が与えられるからだ。

この世界がバランスで保たれている以上、その不均衡は必ずいつか破綻する。

肉体はいつか壊れ、精神すらも壊れてくる。
その先に待っているのは早い死だ。

そして、思考も変わる。

すぐに結果が手に入るからだ。
安易な短期間の結果を求めることは、安易に結果を急ぎたがる思考を育てる。

今はすぐに答えを求めたがる世界。
良く考えずとも、ページをめくると回答がある。
メールですぐに返答がないと、嫌われる。
ネットに書き込みすぐに反応がないと叩かれる。

現実では、解答はページをめくればすぐにあるものではないし、一つに決まっているわけでもない。
今日やった事が明日結果が出るとは限らない。
1週間後かもしれないし、もしかしたら1年後かもしれない。

生理学と解剖学を学び、正しい運動法、食事を実践すれば、筋肉はつくられる。
そのつくられた筋肉が、身体が、答えだ。

その答えを出す為にどうするか。
そのどうするかに思考が、生き方が問われる。

身体つくりとは生き方である。』

引用:SANADA公式Instagram

 

新日本プロレスの有料会員が読めるスマホ日記で、プロテインとサプリメントの使用を辞めたと語ったSANADA。

あれから1年以上経ちますが、あの肉体を維持しているということは厳しい練習だけではなく様々な面で身体つくりを工夫しているのでしょう。

 

新日本においてステロイドや筋肉増強剤の使用がご法度かどうかは分かりませんが、プロレスを長く続けるためにも生命を削らないためにもSANADAからの警報なのでしょう。

以前、『頭から落とすだけがプロレスではない』と自身のプロレス哲学を語ったSANADA。

今度は『筋肉増強剤に頼るだけが肉体つくりではない』を推奨したいのかもしれません。

 

令和の時代になってもグレーなことが多いプロレス界ですが、SANADAの哲学が日本のプロレスを進化させるかもしれません。