技の読み合いと関節の取り合いの攻防から、最後は自分の土俵に引きづり込み石森太二から3カウントを奪ったエル・デスペラード 。
チャンピオン様に対し試合前につけ入る隙がないと語っていましたが、そのつけ入る隙がない相手に勝ったのは紛れもなく新日ジュニアの“ならず者”です。
残り2戦も安パイはないと語ったデスペラードですが、優勝決定戦進出に大きく近づく勝利でした。
同じ年齢ながら常に下から眺めていた高橋ヒロムに対し、真っ向勝負で打ち勝ったSHO。
試合中、完全にNEXTな男は目の前の勝利を渇望するようになりました。
KUSHIDAムーブを見せたのも覚悟の現れでしょう。
天国の兄に捧げるメインイベントの勝利となりました。
白熱のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)ですが、昨夜の大阪大会が今シリーズのベストバウトだったのかもしれません。
SHOがヒロムとの壮絶バトルにシビれる大勝利!
デスペラードは無法ファイトで王者石森を屈服!
首位は石森、ヒロム、デスペ、SHOが並ぶ大混戦に!
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) December 2, 2020
高橋ヒロムと石森太二の2強とも言える牙城に、新たな爪痕を残したのは昨夜のデスペラードとSHOの大勝利だったんだと思います。
新日ジュニアが4強時代突入したと言えるのではないでしょうか。
ヒロムのバックステージのコメントが、全て物語っています。
負けて嬉しいとはライバル誕生を意味しているのでしょう。
SHOに敗戦を喫したヒロムのコメントは…
「こんなに、こんなに、こんなにも悔しくて……おかしいこと言うぞ? おかしいこと言う。自分で言ってて、変だと思う。こんなに悔しくて、こんなにうれしい負けは初めてだ」
コメント全文は
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SHOとデスペラードの勝利で優勝決定戦進出の行方が分からなくなり、BOSJがますます面白くなりました。
現在の順位は勝点10でヒロム、石森、SHO、デスペラード が並び、続いて勝点8でマスター・ワトとBUSHIが追走します。
※最新の星取表はこちら
現実的に考えると、ここまでの6人が優勝決定戦進出の可能性が残りますが、恐らく勝点10の4人の中から2人が日本武道館に進むことになるでしょう。
次節の鹿児島大会では、勝点10の4人全員が勝点を積み上げると予想します。
リーグ最終戦の福岡大会はWORLD TAG LEAGUE(以下WTL)の公式戦と同時開催です。
開幕戦ではジュニアがメインを務めたので、リーグ最終戦はヘビーがメインを務めることになるでしょう。
そうなると福岡大会の試合順はご覧の通りになるんだと思います。
第5試合:マスター・ワト vs 高橋ヒロム
第6試合:WTL公式戦
第7試合:BUSHI vs エル・デスペラード
第8試合:WTL公式戦
セミファイナル:SHO vs 石森太二
メインイベント:WTL公式戦
セミを闘う2人は、ヒロムとデスペラードの結果を知った上でリーグ最終戦に臨みます。
優勝決定戦進出者の1人はヒロムかデスペラードのどちらか、もう1人はSHOと石森の勝者になる可能性が高いでしょう。
新日ジュニアが4強時代へ突入するには、SHOとデスペラードの優勝決定戦進出が不可欠です。
過去SHOでIWGPジュニアに挑戦したことはなく、デスペラードもヒロム相手の1回しか挑戦したことはありません。
どちらかが東京ドーム大会で石森の持つIWGPジュニアに挑戦してこそ、新日ジュニア新時代に突入するんだと思います。
SHOかデスペラードがシングルのベルトを巻けば、他のジュニア選手にもチャンスが生まれるでしょう。
BUSHIや金丸義信は黙っていないでしょうし、まだ日本な来日できていない実力者達も牙を剥くんだと思います。
もしかしたら今年のスーパージュニアは、SHOかデスペラードが優勝するかもしれません。
どちらが優勝しても間違いなく新日ジュニアはさらに面白くなるでしょう。