昨日行われた一夜明け会見ですが、旗揚げ記念日大会の対戦カード、NEW JAPAN CUPの出場選手及びスケジュール、そして二冠統一による「IWGP世界ヘビー級王座」新設が発表となりました。
菅林会長が、IWGPヘビー&IWGPインターコンチネンタル王座を統一した、“IWGP世界ヘビー級王座”の新設を発表!
王者・飯伏はデスペラードと3.4日本武道館での“二冠王座戦”を会社に要求!!
会見詳細は
⇒https://t.co/03f5H8w5Hr#njpw49th #njpw pic.twitter.com/MibTryKb0A— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) March 1, 2021
菅林会長の会見で気付いた2つのこと
既にSNSで様々な意見が出ています。
私も配信から数時間遅れて菅林会長の会見を見ましたが、2つ気付いたことがありました。
『まず、二冠王者の飯伏幸太選手よりかねてより要望がございました二冠統一に関してですが、昨日の結果も踏まえ、当社で協議した結果、現王者の意向も尊重し、IWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座を統一し、両王座の歴史を継承したIWGP世界ヘビー級王座を新たに制定することになりました。また、ベルトも新調いたします。これにより、初代王者は飯伏幸太選手に認定し、初防衛戦は4月4日両国国技館大会にて「NEW JAPAN CUP 2021」の優勝者とおこなうことといたします』
引用:新日本プロレス
会見の内容はこちらでご覧になれます。
1つ目は『昨日の結果も踏まえて』という発言。
SNSでは大阪城ホール大会後に二冠統一と新しいベルト新設なんて結論が早過ぎるという意見も目にしましたが、『昨日の結果も踏まえて』ということは少なくともレッスルキングダム後の飯伏の統一発言後、社内でずっと協議してきたのでしょう。
近年、インターコンチネンタル不要論やベルトの差別化論はファンの間で常に話題に上がっていました。
決して安易に決定していたわけではなく、慎重に協議した結果なのでしょう。
実質2つのベルトが1つになってしまったことによる喪失感はありますが、新しいベルトが歩む歴史に期待したいと思います。
2つ目は『両王座の歴史を継承した』という部分。
元々、飯伏も統一に関しこの部分を強調していましたが、菅林会長からも歴史を継承するという発言が聞くことができました。
歴代の記録だけ継承するのではなく、2つのベルトが歩んできた素晴らしい歴史も継承してくれるのでしょう。
具体的な “継承” が何なのか分かりませんが、2つのベルトの良い部分を継承してもらえることに期待したいと思います。
ファンの意見はどうなのか?
とは言え、新日本プロレスファンの心境は気になるところです。
二冠統一と新たなベルト新設が覆ることはありませんが、ファンの意見は『賛成』と『反対』でどちらが多いのかは気になります。
そこでシンプルに今回のIWGP世界ヘビー級王座新設に『賛成』か『反対』かアンケートを取りたいと思います。
コメントも可能なので、是非投票してみてください。
IWGP世界ヘビー級王座の懸念
まだIWGP世界ヘビー級王座の全貌は見えませんが、現王者の飯伏の提案が統一の後押しとなっているならば、飯伏の新王座の理想像も加味されるかもしれません。
新設されるベルト名に『世界』が入っていることは、飯伏の提案でもあります。
そもそもIWGPの頭文字には『インターナショナル』という言葉が入っていますが、より『世界』を強調したいベルトにしたいということでしょう。
飯伏本人も、国内外問わずに世界規模のタイトルにしたいというプランを語っていました。
つまり、世界的に知名度のある団体、世界に響くレスラーともタイトルマッチを実現させたいということでしょう。
世界戦も見据えたベルトであり、ドリームマッチを叶えるベルトかもしれません。
一方でこれについては幾つか懸念があります。
もし、海外の団体のレスラーとタイトルマッチが組まれ世界ヘビー級のベルトが奪われた場合、防衛戦はどこでやるのでしょう。
日本でやる場合もあるでしょうが、そのレスラーが所属する団体で行われる可能性が出てきます。
つまり、日本在住のファンは海外に行かなければその試合を観戦することができません。
1試合ならまだしも、世界ヘビー級王座のタイトルマッチが連続で海外で行われては日本在住のファンはガッカリしてしまいます。
さらに海外で試合が行われるこということは、試合時間も日本在住のファンが見易い時間帯で行われない可能性も出てきます。
国により時差は様々でしょう。
ヨーロッパで開催されれば、日本時間の深夜に配信が行われる可能性もありえます。
新日本が希望するタイミングで試合を行うことが困難な場合もあるでしょう。
世界ヘビー級王座のタイトルマッチが、後日配信になってしまうことだけは避けてほしいところです。
海外流出における最大の懸念
世界ヘビー級のベルトが海外の団体のレスラーに流出した際の最大の懸念は、不測の事態によりタイトルマッチが一定期間行われないことです。
例えばそのレスラーが怪我をし長期欠場ではない場合、ベルトは返上されずタイトルマッチばかりが延期されてしまう可能性もあります。
所属レスラーでない以上、体調管理面の不安は残ります。
また、コロナ禍の様なパンデミックが起きてしまった場合はどうするのか?
IWGP USヘビー級王者のジョン・モクスリーは、1年以上防衛戦が行われませんでした。
新日本プロレス最高峰のベルトが長期間タイトルマッチを行われないとなれば、流石にファンの不満も爆発するでしょう。
ベルトが幾つもあれば他のタイトルマッチを組むこともできますが、2021年3月4日を境にベルトは1つ減ってしまいます。
タイトルマッチが全てではありませんが、タイトルマッチの高揚感と期待感はプロレスを見続ける上で絶対必要なものだと思います。
懸念事項を幾つか挙げましたが、今回の世界ヘビー級王座新設をネガティブに捉えているわけではありません。
しばらくは海外の団体のレスラーとの防衛戦は情勢的に難しいでしょうが、このような懸念事項を新日本がどう考えているかは気になるところです。
まだまだ新たなベルトの未来は不透明ですが、今までやってきたことを一旦終わらせ新しいことにチャレンジする際は、批判もあって当然でしょう。
しかし、新日本プロレスのレスラーなら今まで以上の輝きを与えてくれると信じ、これからも見届け応援し続けたいと思います。