通常なら大会翌日にライブで放送される一夜明け会見ですが、昨日は夕方から録画での会見が配信されました。
会見では菅林会長から「レスリングどんたく」シリーズの主要カードと5月の東京ドーム大会のIWGP世界ヘビー級選手権が発表。
さらに両国国技館大会で飯伏幸太から3カウントを奪った、IWGP世界ヘビー級新王者のウィル・オスプレイの会見が行われました。
【新日本プロレスワールドで、4.4両国の一夜明け会見の模様をアップ!】
IWGP世界ヘビー級王者となったウィル・オスプレイは何を語ったのか?
次期シリーズの対戦カードも明らかに!
動画はコチラ!
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オスプレイから発表された6つの提言
「レスリングどんたく」シリーズの対戦カード詳細について考察したいところですが、それより気になったのが新王者のオスプレイの発言です。
会見に登場すると6つ話したいことがあると切り出し、新王者の考えを話し始めました。
▪︎IWGP世界ヘビー級王座を再び2つに分ける考えはない
▪︎ユナイテッド・エンパイアは強い絆で結ばれていること。さらに “UNITED EMPIRE女子” 部門を作ってユニットを広げたい
▪︎現在所持するブリティッシュヘビー級のベルトにIWGPの冠をつける構想を考えている
▪︎自分が素晴らしいと思う選手なら他団体の選手でもIWGP世界ヘビー級の防衛戦を行いたい
▪︎「レスリングどんたく」福岡大会で鷹木信悟と闘うことを強調
▪︎【IWGP世界ヘビー級=オスプレイ】と世界に認知させる為に、最高の状態のオカダカズチカと闘いたい
最も気になったのがIWGPブリティッシュヘビー級構想
気に発言ばかりの6つの提言でしたが、真っ先に目を引いたのがブリティッシュヘビー級のIWGP冠構想です。
『残念ながらいまの状況をみると、しばらく俺がイギリスに帰ってものベルトを防衛することが叶わない状況にある。これは残念なことだが、これを事実として受け止めなければならないし、現在、挑戦者がいないということもあり、イギリスに帰ってこのベルトを防衛することができないならば、もしかしたら日本で防衛戦をおこない、このベルトの価値を上げることができればと考えている。だが、このベルトが地元の素晴らしいレスラーたちになんらかのチャンスになればいいとも思っているから、オプションとしていま考えているのは、このベルトを“IWGPブリティッシュ”というようなベルトに変えるということができればというのもアイデアとして考えている』
引用:新日本プロレス
母国イギリスに帰って防衛戦を行える状況ではなく、日本で防衛戦を行い価値をあげたい。
オプションとして今のベルトを “IWGPブリティッシュ” のような形に変えたいというもの。
これが地元のレスラーのチャンスになればと語っているが、なぜIWGPの冠が付くことでチャンスに変わるかは不明です。
この考えをもっと詳しく聞きたい限りですが、いずれにしてもオスプレイの考えが具現化されるならRPWの至宝はIWGPの冠がつくことになります。
つまり、IWGPを名乗る世界的なベルトがまた誕生するということです。
気になっていた次のシリーズ名「WRESTLE GRAND SLAM」
5月のシリーズ名は「WRESTLE GRAND SLAM」ですが、この名前を気にしていたファンも多いことでしょう。
『グランドスラム』は何を意味するのか?
新日本プロレスの公式サイトでの説明は以下のようになっていました。
『野球用語で「GRAND SLAM」は満塁ホームランの意味もある言葉。初夏を飾る、注目必至のビッグイベントにご期待ください』
引用:新日本プロレス
この「WRESTLE GRAND SLAM」シリーズの最終日は、東京ドーム大会です。
東京ドームは他の会場に比べ予約が取れない会場と言われ、年始の大会「レッスルキングダム」を1月4日に固定する理由の一つでもあります。
そう考えると、来年以降も5月に東京ドーム大会(もしくはスタジアム大会)を開催するのではないでしょうか。
恐らく、来年以降も「WRESTLE GRAND SLAM」シリーズは行われるのでしょう。
では、この「WRESTLE GRAND SLAM」とブリティッシュヘビー級のベルトにIWGPの冠が付くことと、何が関係するのか?
あくまで憶測ですが、IWGPブリティッシュヘビー以外に更にベルトを作るのではないかと思っています。
グランドスラムの別の意味
テニスにおけるグランドスラムは、4つの国際大会を意味します。
全米オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全豪オープン。
今、新日本プロレスでは3つ目となる国際ベルトができようとしています。
「WRESTLE GRAND SLAM」がテニスのグランドスラムと同じ意味を持つのであれば、4つ目のベルトができるのかもしれません。
例えばIWGP世界ヘビー、IWGP USヘビー、IWGPブリティッシュヘビー、そしてIWGPオセアニアヘビー。
オーストラリアやニュージーランドは、新日本の外国人レスラーの母国でもあります。
バッドラック・ファレ、ロビー・イーグルス、マイキー・ニコルス、ジェイ・ホワイト、アーロン・ヘナーレなど。
2019年にはオーストラリアに上陸し「NJPW Southern Showdown」を開催しました。
パンデミックさえ起こらなければ、継続してオーストラリア興行を行っていたのではないでしょうか。
プロテニス協会では1年間のランキング上位によるトーナメントである「ツアーファイナル」を行います。
国際的なベルトが4つ揃ったあかつきには、「WRESTLE GRAND SLAM」で最強のベルトを決めるトーナメントが行われる。
4人の王者によるトーナメント覇者が『グランドスラム達成』となるのではないでしょうか?
IWGPとインターコンチネンタルが統一された理由、IWGP世界ヘビー級王座が誕生した意味を考えると十分可能性はあると思っています。
これがオスプレイの発言から妄想が膨らんだグランドスラム構想です。