2021年後半戦の主役になるオカダカズチカを築き上げた名試合

オカダ・カズチカ【撮影:koba】
雑感




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日本プロレスは5月の2大スタジアム大会の延期と「WRESTLE GRAND SLAM」シリーズの一部中止を発表しましたが、6月の大阪城ホール大会「DOMINION」に関してのアナウンスはありません。

開催地の大阪府の緊急事態宣言が月内で解除されれば、開催が可能となるのでしょう。

5・29東京ドーム大会で対戦カードが決まっていた、ウィル・オスプレイとオカダカズチカのIWGP世界ヘビー級選手権が、スライド開催されると思われます。

 

私の記憶が正しければ、オカダとオスプレイのシングルマッチは過去6回。

オスプレイの1勝5敗と負け越しています(ジュニアヘビー級で4回、ヘビー級で2回)。

その1勝も昨年のG1クライマックスで、グレート・オーカーンの介入有りでもぎ取った1勝です。

 

恐らく、2人の初対戦は2015年10月にRPWで行われたシングルマッチ。

 

才能を認めたオカダがオスプレイを日本に呼んだのは有名な話し。

そんな恩人を越える闘いが、目下オスプレイの目標であるでしょう。

オカダ越えなくして世界最強のレスラーとは言えないはずです。

 

とは言え、簡単に越えれる相手ではなく、簡単に越えさせてくれる相手ではないでしょう。

IWGPヘビー級王者として歩んだ道のりは、想像できない程の険しい道であり、心も身体もすり減らして闘ってきたはずです。

“オカダ・カズチカ”というブランドは、伊達ではありません。

 

オカダカズチカという超人を築き上げたベストバウト

 

今回は数多くのベストバウトを繰り広げてきたオカダの、MYベストバウトを3試合選んでみました。

一つ目は21年振りに大阪城ホールで行われたIWGPヘビー級選手権のAJスタイルズ戦。

 

IWGP戦で未だ勝ったことのないAJに挑んだ試合であり、初めてAJからIWGPのベルトを奪取した試合です。

試合終盤の逆さ抑え込みの攻防からのレインメーカーは圧巻であり、大阪城ホールの観客の度肝を抜いた試合でした。

 

プロレスラーに“天才”と呼ばれる選手は何人かいますが、私の中で最も天才だと思う外国人レスラーはAJです。

今週の放送される『新日ちゃん。』の予告映像にもこの試合のシーンが映っているので、気になる方は是非ご覧ください。

 

世界が熱狂した至高のカード

 

オカダカズチカと激闘を繰り広げ世界中のプロレスファンを熱狂させた相手と言えば、ケニー・オメガでしょう。

どの試合もベストバウトですが、その中でも私が一番好きな試合は初のシングルマッチとなった2017年の1・4東京ドーム大会です。

 

この後も何度も闘っている2人ですが、最も衝撃を受けた試合がこの試合でした。

何も考えずプロレスに圧巻されたいのなら、この試合がお勧めです。

 

サクラジェネシスの思い出と言えば

 

オカダカズチカ本人にとっても特別な試合と言えば、サクラジェネシスの両国国技館大会で闘った柴田勝頼戦でしょう。

『俺と向き合えば挑戦できる!?そんな甘くねぇんだよ、バカヤロー!』とオカダに言われ約3年後に実現した、ファン待望の試合でもありました。

約束を果たし男の根性を見せた柴田。

プロレスラーは命懸けで闘っていると改めて実感できる試合です。

 

結果的に未だ柴田はリングの上で試合をすることはできませんが、プロレスラーとして常に闘い続けています。

そして、柴田イズムを継承する選手を何人も育て上げてきました。

数年後、柴田が育てた選手がオカダに挑戦する日も来るでしょう。

 

他にもオカダカズチカのベストバウトは沢山あります。

個人的には2018年12月14日の後楽園ホール大会で行われた外道とのシングルマッチも大好きです。

オカダ・カズチカ、外道【撮影:koba】

2018年12月14日 東京・後楽園ホール 第6試合 オカダ・カズチカ VS 外道

 

まだ30代前半のオカダですが、様々な想いを背負い闘ってきました。

来月のドミニオンで闘うことになるだろうオスプレイ戦も、両選手にとって重要なターニングポイントとなるでしょう。

『やっぱりオカダは強い』を再確認し、オスプレイとのIWGP世界ヘビー級選手権まで気運を高めたいと思います。