怪我でG 1欠場となった内藤哲也の2つの不幸中の幸い

内藤哲也【撮影:koba】
雑感




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、新日本プロレスから非常に残念なニュースが舞い込みました。

G1クライマックスに出場していた内藤哲也が左膝内側側副靭帯損傷及び半月板損傷により、残りの公式戦全戦欠場というお知らせです。

 

4年振りのG1優勝を目指していた内藤本人が、一番ショックを受けていることでしょう。

膝の痛みよりも多くのファンの期待を裏切ったという失望感。

多くの内藤ファンも信じられない思いでいっぱいなんだと思います。

デスティーノを仕掛けた際の着地で怪我したものと思われますが、対戦相手への誹謗中傷がないことを祈るばかりです。

 

なお、内藤欠場の代わりに組まれた試合はご覧の通りになります。

9・23大田区総合体育館 永田裕志 vs タンガ・ロア
9・26神戸 永田裕志 vs 鷹木信悟
9・30後楽園 BUSHI vs 高橋裕二郎
10・3愛知 矢野通 vs BUSHI
10・7広島 高橋ヒロム vs KENTA
10・9大阪 石井智宏 vs 高橋ヒロム
10・13仙台 飯伏幸太 vs 小島聡
10・18横浜武道館 小島聡 vs グレート・オーカーン

 

欠場した内藤の2つの不幸中の幸い

 

欠場発表直後、東京スポーツ紙へ内藤自身が苦しい胸の内を明かしました。

『このG1が来年1月4、5日の東京ドームのメインイベントに戻る最後の手段だったわけで。欠場すること自体、もちろん悔しいですし、思い描いていたものが全部崩れてしまったことで、気持ち的なダメージは大きいです。

すごく楽しみにしてたカードばかりだったし、今の内藤哲也を見せつけたかった。「来年やろう」では消化できないモヤモヤはありますね』

引用:東スポWEB

 

怪我の痛みより精神的ダメージの方が大きいのでしょう。

滅多に使わない『必ず』という言葉を使い東京ドーム大会のメインに戻ると約束していただけに、G1優勝という希望が失ってしまいました。

 

今後の計画が崩れてしまったことは残念ではありますが、不幸中の幸いが2つあっことを告白しています。

1つは過去に2度前十字靭帯断裂をしている右膝ではなかったということ

もしまた右膝を大怪我していたなら、選手生命に影響を与えていたかもしれません。

 

もう1つは靭帯断裂という大怪我ではなかったということ

少なくとも1か月は、この強い痛みと腫れが続くと言われているようですが、手術の予定はないようです。

 

内藤の膝の怪我の歴史

 

今回左膝を怪我して欠場することになった内藤ですが、内藤のプロレスラー人生は膝の怪我との共存と言っても過言ではないでしょう。

2017年のG1クライマックス以降、両膝にテーピングをまくようになった内藤ですが、最初の膝の怪我は右膝でした

2002年、プロレスラーを目指しアニマル浜口ジムに通っていた当時、スパーリング中に右膝前十字靭帯断裂し、全治9ヶ月の重傷をおっています。(Wikipediaより)

それから10年後、G1クライマックスの公式戦中に相手のジャーマンスープレックスをバク宙で着地した際、右膝を痛めてしまいました。

 

古傷の右膝を痛めてしまった内藤ですが、そのまま残りのG1を完走。

しかし、同年10月に組まれた高橋裕二郎とのシングルマッチ中に変形膝固めで悶絶すると、危険と判断したレフリーが試合をストップ。

これが自身2度目の右膝前十字靭帯断裂となり、手術により約10ヶ月の長期欠場となっています。

 

2度の右膝前十字靭帯断裂を経験し、いつしか庇っていた左膝も痛め、今回はその左膝の怪我となりました。

新日本プロレスからは全治未定と発表されていますが、さらに悪化させない為の新日本側の配慮であり、これからもプロレスラーを続けるための判断だと信じています。

これまでも大小様々なら怪我をしてきた内藤ですが、ピンチの後にはビッグチャンスがあるはずです。

2012年に右膝前十字靭帯断裂をした翌年、長期欠場から復帰を果たした内藤は、G1クライマックス初制覇という快挙を成し遂げました。

 

来年は新日本プロレス旗揚げ50周年YEARの重要な1年です。

復帰後の内藤哲也は大きな快挙を成し遂げてくれるでしょう。

来年の大舞台では、3度目となる『新日本プロレスの主役宣言』が聞けることを期待しています。

そして、今回の怪我が運命だったと思えるような、ドラマティックな内藤哲也の大逆転劇を信じたいと思います。

『必ず』、信じています。