デスペラードが東京ドームのメインに選ばれる切り札

エル・デスペラード【撮影:koba】
“独り言考察”




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土曜に行われた新日本プロレスとプロレスリング・ノアの合同記者会見。

1・8横浜アリーナ大会で両団体の対抗戦を行うと発表されましたが、リーグ戦真っ只中の2人にとってはジェラシーしかなかったでしょう。

翌日のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下BOSJ)のメインイベントを闘った高橋ヒロムとエル・デスペラードは、複雑な心情だったと思いますが対抗戦になんか負けない熱い気持ちを見せてくれました。

 

今年もレッスルキングダム東京ドーム大会は2日連続で行われますが、既に両日のIWGP世界ヘビー級選手権は決まり、同タイトルマッチがメインイベントの最有力候補でしょう。

その現状を打破すべく、ヒロムは新日本に訴え続けます。

『BOSJ中にいろんな話題が入ってきちゃって、正直ムカつくなってのはありますね。偽物のベルト持ってるから挑戦できて、ドームのメインが約束されてるみたいなあの感じもムカつきます。そんなどうでもいいものがメインでいいんだって。

今も狙ってます。諦めてないです。BOSJをもっと見てくれって。会社の人間が。見た上で判断してほしいですよ。これは意地でも優勝して、俺がIWGPジュニアに挑戦しないといけないなと思います。使命感というか責任感というか、俺じゃなきゃそこは変えられないなと思ってます』

引用:東スポWEB

 

そして、ヒロムの最大のライバルであるデスペラードも、ドームのメインで闘いたいと口にしました。

 

SNSでのつぶやきであり公式サイトの発言ではありませんが、デスペラードの『ドームのメインでやりてぇ』という本音に、その願いを叶えさせたいと思ったファンは私だけではないでしょう。

2日間ある東京ドーム大会の2日目は、ジュニアがメインを飾っても何も違和感はありません。

むしろジュニアがメインの方が、1・5東京ドーム大会も盛り上がるのではないでしょうか。

 

レッスルキングダムの歴史は2007年から続いていますが、IWGPヘビー級選手権がメインを飾らなかったことはあっても、ジュニアがメインを飾ったことは一度もありません。

仮に東京ドーム大会のIWGPジュニアヘビー級選手権がヒロム対デスペラードになっても、恐らく新日本プロレスはメインをジュニアに据えることはないでしょう。

何か強烈な話題性でもない限り、ジュニアを東京ドーム大会のメインイベントに据える覚悟ができないんだと思います

 

デスペラードが東京ドーム大会のメインを狙える可能性

 

前述でも述べた通り、仮に東京ドーム大会のIWGPジュニアヘビー級選手権のカードがヒロム対デスペラードになったとしても、新日本はジュニアをメインにすることはないと思っています。

来年の1・5東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者に挑むウィル・オスプレイは、8月のロサンゼルス大会に突如現れ本物そっくりのIWGP世界ヘビーのベルトを持って登場しました。

賛否両論の行動でも世界中のファンの注目を集め、この大会の話題を独り占めしたと言っても過言ではないでしょう。

本来は無冠の挑戦者ながら、1・5東京ドーム大会の防衛戦は世界中のファンが注目するタイトルマッチになりそうです。

 

ジュニアがメインを飾るには、オスプレイの話題性を上回る必要があるでしょう。

そう思うと、今ジュニアでメインを務められるのはデスペラードしかいないと思っています

 

まず絶対条件としてBOSJを優勝する必要があるでしょう。

そして、チャンピオンとしてBOSJ覇者として指名して欲しい選手が2人います。

1人目はリーグ戦で引き分け決着がつかなかった高橋ヒロムです。

タイトルマッチでヒロムに勝利することが、デスペラードの願いでもあるでしょう。

ジュニアを牽引する2人のタイトルマッチは、1・4東京ドーム大会に相応しいと思っています。

エル・デスペラード、高橋ヒロム【撮影:koba】

 

ヒロムに勝つ前提で1・5東京ドーム大会の相手に指名して欲しいと予想するのは、近年の新日参戦外国人レスラーの中で最も実力も人気も兼ね備えたドラゴン・リーです。

ヒロムとはまた違った因縁があり、最近もSNSでなぜBOSJに出ないんだとやり取りをしています。

リー『やあ、デスペラードは今どこだ?』

デスペラード『今は名古屋だ。それよりなぜ「スーパージュニア」に出場しないんだ?』

 

今年IWGPジュニアのベルトを初戴冠した際も、公式サイトのインタビューでリーと防衛戦を行いたいと語っていました。

『べつにベルトを獲ったらゴールっていうわけでもないし、これが最終目標でもないしな。もちろん、目指していたものではあるが、実際のところ(高橋)ヒロムから獲って、(2019.5.3福岡大会で)当時まだ何者でもなかった俺の名前をあんなに大きな声で防衛戦の相手として呼んでくれたドラゴン・リー(現在:リュウ・リー)とまず防衛戦をやるっていうのが自分のなかにあるからな』

引用:新日本プロレス

 

2人がここまでライバル関係を築くキッカケになったのは、2018年のBOSJ公式戦の一戦でしょう。

お互い相手のマスクを破るほどの激しい試合となったバックステージコメントで、リーはマスカラ・コントラ・マスカラ(敗者マスク剥ぎマッチ)を要求していました。

リー『デスペラード、新しいライバルだ。いいだろう。気に入ったよ。ドラゴン・リーを知るおまえからの新たな挑発だ。おまえは俺のマスクを奪った。今度は俺がおまえのマスクを勝ち取ってやる。みんなもリングの上での続きをもっと見たいだろ?おまえと俺で “マスカラ・コントラ・マスカラ” だ!いつでも望むときにやってやるよ』

引用:新日本プロレス

 

もしデスペラードがこの発言を覚えていたならば、マスカラ・コントラ・マスカラはここ一番の特別なシチュエーションでやりたいと思うはずでしょう。

ドームのメインで闘いたいと望むデスペラードなら、リーとのタイトルマッチと敗者マスク剥ぎマッチを要求するかもしれません。

 

デスペラードがBOSJを優勝しなければ叶わない妄想ですが、刺激を求めドームのメインに立ちたいと本気で思っているなら、ドラゴン・リーを次の挑戦者に選ぶ可能性は十分あるでしょう。

それがマスカラ・コントラ・マスカラ戦に発展するならば…

ジュニアのタイトルマッチが1・5東京ドーム大会のメインに選ばれることを、楽しみに待ちたいと思います。

 

ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア星取表