公式サイトに掲載されなかったオスプレイのメッセージ

ウィル・オスプレイ【撮影:koba】
WRESTLE KINGDOM




Pocket

・5東京ドーム大会のメインイベントでオカダカズチカとIWGP世界ヘビー級選手権を闘ったウィル・オスプレイ。

久しぶりに日本で見るオスプレイは更に進化を遂げ、圧倒的なプロレスセンスと身体能力で驚異的な試合を披露しました。

試合こそ敗れはしましたが、最強外国人レスラーであることを示し、世界有数のレスラーであることを証明したと言えるでしょう。

気は早いですが、2022年の「プロレス大賞」ベストバウト賞最有力候補になっても不思議ではない試合でした。

 

新日本プロレス公式サイトに掲載されなかったメッセージ

 

30分以上、壮絶な試合を繰り広げたオスプレイですが、バッステージでは落胆した表情で敗者の弁を述べています。

『寂しくなんかないよ。俺が悲しんでるのを見て、喜ぶヤツもいるだろうが、感情っていうのはそういうものだな。今、この状況でここに座っていること、それ自体が最悪の状況だ。しかし俺は誰からも手助けは受けられない。ここ2年間、俺は周囲の人々を助け続けた。しかし、今、俺が悲しんでいるところを見て喜んでいるヤツがいるならば、笑顔を見せようじゃないか。落胆しているかって? それに答えるなら、「イエス」だ。もう俺の腰にはベルトがない。これまで長いこと、オカダと俺の一騎打ちが続いてきた。しかし、ほとんどの場合、オカダの勝利で終わるというのが、この2人のストーリーだった。しかし、その事実を受け止め、そして乗り越えるためにここまで来た。俺はさらに強くなった。しかしこのまま戦い続けて、30半ばまで戦い続けたら、体もガタが来るんだろうなぁ。AJスタイルズやケニー・オメガのような高給取りのスター選手たちも、30代を越えて力を失って来つつあったようだが、俺はまだ30歳にも満たずに、このポジションに君臨することができている。それには、オカダも、そして世界も実は怖がっているんじゃないかな。俺が30を越えたらどうなるのか。しかし俺は、今日はファンに謝らないでおこうと思う。俺はここで、ただ次のチャンスを待ったりはしない。ここにい続けて、次の東京ドームのメインイベントでまた戦えるように、そしてこのベルトを自分の腰に負けるように戦い続ける。それまで、このベルトは返してやるよ。俺には友人なんかいないんだ。でも、(※横に立っているオーカーンとヘナーレをチラリと見て)大事なブラザーたちがいるからな』

引用:新日本プロレス

 

これは新日本プロレス公式サイトのオスプレイのコメントですが、コメント後半部分がNJPW WORLDの字幕とは少し違います。

『い続ける』という言葉でまとめられた公式サイトの翻訳に比べ、NJPW WORLDの字幕はもっと長いメッセージでした。

そしてこの後半部分のコメントは、ファンに向けた熱いメッセージでもあります。

『ファンはドリームマッチを期待しているが、オレは“禁断の扉”をくぐる気はさらさらない。扉は閉じられたままだ。それに契約して8ヶ月後にはリリース(解雇)されるような団体にいく気も一切ない。オレはどこにもいかない。オレの居場所はニュージャパン・プロレスリングだ

オレは再び戻ってくる。自分の足で立てる。またいつか…』

引用:NJPW WORLD

 

オスプレイの禁断の扉とはAEWへの完全移籍を意味しているのでしょう。

日本のファンに向けその可能性を完全否定しました。

ジェイ ・ホワイト同様、人気と実力を兼ね備えた外国人レスラーは、度々他団体移籍を噂されています。

昨年も一時的に新日本の公式サイトからジェイの写真が消えた時は、多くのファンが悲しみ動揺しました。

 

年初の契約更新時期になると、煙がないところからでも噂は立ちます。

1月後半にWarrior Wrestlingとレボリューション・プロレスリングで試合が組まれているオスプレイは、1月20日から始まる新春黄金シリーズには出場できません。

2月中以降の再来日の可能はありますが、その間退団の噂話しに動揺するファンも現れるでしょう。

 

東京ドーム大会でオカダに負けても、ファンにメッセージを残すことを優先してくれたオスプレイ。

どんなに噂が立っても、新日本プロレスを離れることはないでしょう。

オスプレイの『オレはどこにもいかない。オレの居場所はニュージャパン・プロレスリングだ』というメッセージが、多くのファンに届くことを祈るばかりです。