内藤哲也はIWGP戦が不利というデータを覆せるか

内藤哲也【撮影:koba】
“独り言考察”




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藤哲也にとって圧倒的不利なデータとは何なのか?

それはオカダカズチカのIWGP世界ヘビー級選手権の勝率に関わるデータのことです。

 

1月20日から始まる「新春黄金シリーズ」の目玉は、なんと言ってもオカダと内藤のIWGP世界ヘビー級選手権であり、その前哨戦になります。

団体最高峰のベルトが刷新し、東京ドーム大会で遂に初戴冠をしたオカダ。

IWGPと言えばオカダであり、王者として何度もベストバウトを繰り広げてきました。

オカダの防衛ロードに期待するファンも多いことでしょう。

 

一方、昨年怪我によりいい所が全くなかった内藤も、復活の一年にしたい年であり、来年の東京ドーム大会のメインイベントに返り咲くための重要なスタートとなります。

“逆転の内藤哲也”を実現するためにも、スタートダッシュは非常に重要です。

 

2020年の1・5東京ドーム大会では、メインイベントでIWGPのベルトを懸けて闘った2人。

オカダにとってはリベンジのチャンスであり、内藤にとっては逆転の年にするべく最初の山場になります。

過去何度か対戦している両者ですが、直接対決の成績だけ見ればどちらが勝っても不思議ではありません。

ただし、IWGPヘビー級の防衛戦に限って言えばオカダは圧倒的な勝率を誇ります

これはオカダのこれまでの防衛戦の記録です。

オカダカズチカのIWGPヘビー級王座における記録

戴冠回数:5回

最多連続防衛回数:12回

最多通算防衛回数:30回

最長保持期間:720日

 

IWGP世界ヘビー級王座を含めれば6回目の戴冠になるオカダですが、防衛戦に関しては無類の強さを誇ります。

過去の防衛回数は2回、8回、3回、12回、5回と必ず2回は防衛を果たしています

しかも防衛回数が一番少なかったのは、初戴冠をした2012年まで遡らなければなりません。

オカダの平均防衛回数は6回。

過去10年間で6回防衛を果たした選手は、オカダ以外で棚橋弘至しか存在しません。

凱旋帰国した2012年以降、オカダは最強のIWGPチャンピオンと言えるでしょう。

 

必ず2回以上防衛しているというデータ

 

今年の1・4東京ドーム大会で前王者・鷹木信悟を倒し、IWGP世界ヘビー級王座を初めて戴冠したオカダ。

翌日、ウィル・オスプレイとの1回目の防衛戦を制し今回の内藤戦が2回目の防衛戦になります。

先程記述した通り、防衛戦で絶対的な強さを誇るオカダは2回目までの防衛に失敗したことがありません

相手が誰であろうと王者としての責務を果たしてきました。

過去のIWGP戦の成績と、2回までの防衛戦は絶対負けないというオカダが築き上げたデータは、内藤にとって圧倒的に不利なデータとなるでしょう。

 

内藤哲也にとって有利なデータ

 

とは言っても、あくまでデータであり内藤哲也の勝率が0%と言い切れる訳ではありません。

実は内藤にとって有利なデータも存在します。

 

ロスインゴをメキシコから持って帰ってきてからの内藤は、2月のビッグマッチの成績は群を抜いて良いというデータがあります。

過去、2月に行ったタイトルマッチやスペシャルシングルマッチは合計5回。

その内訳は4勝1敗と勝率8割を記録しています。

内藤の好きな野球に例えるなら、圧倒的に有利な勝率でしょう。

昨年飯伏とのインターコンチネンタル戦にこそ負けましたが、それまでは4連勝と2月のシングルマッチは相性が良いというデータになります。

 

無論これも1つのデータに過ぎません。

IWGPの防衛戦に圧倒的な強さを誇るオカダと、2月の勝率が高い内藤との一戦は、確実にベストバウトとなることでしょう。

新年早々豪華な顔合わせとなりましたが、前哨戦の絶賛も楽しみな限りです。