『CMLL FANTASTICA MANI 2019』も残るところ、あと1日。
華麗に舞い、荒々しく闘うルチャドール達に魅了されるなか、タイトルマッチの前哨戦を盛り上げる2人がいます。
まずは相手を知ることから。
2/11 IWGPジュニアヘビー級選手権#仙台セーラーボーイズはお断り pic.twitter.com/B4Y5UFDIGO
— 石森太二 (@taiji_ishimori) January 19, 2019
まずは己を知ることから。
2/11 IWGPジュニアヘビー級選手権#過去に目を背けず#自分を見つめ直して#時間が解決してくれる#今ならきっとやれるはず#さあ勇気を出して#クローゼットの奥から#昔のコスチューム取り出して#画像をあげてごらん#セーラーボーイズ pic.twitter.com/DSJmbbqK1E
— ∞6田口隆祐9〜道標明〜∞ (@taguchiryusuke) January 20, 2019
2・11大阪大会『THE NEW BEGINNING in OSAKA』で、IWGPジュニアヘビー級選手権を闘う…
石森太二 vs 田口隆祐
石森の過去の黒歴史『キープ・オン・ジャーニー』をバスタブで歌う田口監督。
その田口監督を深く知るために、様々な田口芸を完コピする石森。
2人のやり取りをブログで説明するにはあまりに長くなるので、直にTwitterを覗いてみて下さい。
試合からは想像も付かない田口臭を感じる石森と、その魅力をさらに引き出そうする田口監督は、プロレス域を越えた新発見です。
そんなユーモアセンス抜群の2人ですが、個人的に2・11大阪大会の試合で最も注目しています。
なぜかというと、石森が田口監督の土俵で闘おうとしているから。
ここでいう田口監督の土俵とは、キープ・オン・ジャーニーを巡るおふざけではありません。
アンクルホールドを軸に闘う、プロレスラー田口隆祐の土俵で闘おうとしているところにです。
今回の状況って、2年前に当時チャンピオンだった髙橋ヒロムに挑戦表明したシチュエーションと、ちょっと似ています。
その年の1・4東京ドーム大会でKUSHIDAからジュニアのベルトを奪い、次の防衛戦でも宿敵ドラゴン・リーを破った髙橋ヒロム。
向かうところ敵なしに思えたヒロムに、待ったをかけたのは田口監督でした。
「このベルトとセイシをかけて試合してくれい」
昨日の大阪大会で、田口@taguchiryusuke がヒロム@TIMEBOMB1105 に挑戦表明!
新日ジュニアにまた新たな景色…!▷https://t.co/Tj7UBJ4PjP #njpw #njpwworld #njnbg pic.twitter.com/46WnLUBt9n— njpwworld (@njpwworld) February 12, 2017
新日本隊最期の砦としてヒロムに挑戦する姿は、勇敢というより別人のような恐さがありました。
結局、ヒロムの勢いを止めることはできませんでしたが、次の挑戦者となったKUSHIDAに勇気を与えたと思います。
あの時と違うのは、仇を取ってくれるKUSHIDAがいないということ。
田口監督が石森に負ければ、挑戦を表明する本隊のジュニアの選手は出て来ないでしょう。
前回以上の覚悟を持って、タイトルマッチに臨むはずです。
恐らくタイトルマッチは、前哨戦とは全く雰囲気の違う試合になるでしょう。
ユーモアのカケラもない、ガチガチで殺伐としたアンクルの取り合い…
なぜ石森は田口隆祐の土俵で闘うのか?
昨年末のインタビューでKUSHIDAは挑戦者の石森に対し、このようなコメントを残しています。
『KUSHIDAに勝つことだけじゃ、リボーンすることにはならないんですよ。新日本プロレスジュニアをリボーンさせたい理由と方法、果たして本気度がどのくらいあるのか?』
引用:新日本プロレス
今思えばベルトを取ることは王者になる為の手段であり、チャンピオンとなってどう闘うか目的が見えないと言いたかったのではないでしょうか。
つまり、ベルト奪取はゴールではなく新日ジュニアのチャンピオン像を作る為のスタートだと。
常に自分の土俵で闘うだけでは、お客様の満足は得られない。
ベルトを巻くことよりも、チャンピオンとして評価を維持することの方が難しいことをKUSHIDAは身を持って体感しています。
KUSHIDAが言いたかったことは、石森の心に響いていることでしょう。
石森の言う“まずは相手を知ること”とは、新日ジュニアを知ること。
2・11大阪大会での初防衛は、特異な試合になることでしょう。
狩るか、狩られるかの削り合いからの殺伐とした死闘…
2人の覚悟に刮目です!