SANADAが負傷欠場も対戦相手を責めるべきではない理由

SANADA【撮影:koba】
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のNEW JAPAN CUP(以下NJC)静岡大会でウィル・オスプレイと闘い敗北したSANADAですが、左目眼窩底骨折により欠場へすることが発表されました。

復帰時期は未定とのことです。

『SANADA選手が、3月17日静岡大会の試合で負傷し、病院での検査の結果、左目眼窩底骨折と診断されました。

これにより、以降のシリーズを欠場。復帰時期未定は未定となります。

SANADA選手の試合を楽しみにされていた皆様には、大変申し訳ございません。

なお、 SANADA選手欠場により、 3月18日後楽園ホール大会の一部対戦カードが変更となります。

何卒ご理解を頂けますよう、よろしくお願いします』

引用:新日本プロレス

 

オスプレイ戦は3カウントやギブアップではなく、レフリーストップという珍しい形で決着が付きました。

SANADAが抵抗できない状況でエルボーを与え続けたオスプレイには、SNSでは批判的な意見や見られましたが、理由があってあの行動だったのかもしれません。

 

欠場のアナウンス後、再び試合を見てみましたが、オスプレイのその場飛びシューティングスタープレスを放った時、膝が顔面に入り左目を押さえていました。

恐らく、このタイミングで負傷したのでしょう。

この時、レフリーはSANADAに近づき言葉を交わしているので、続投の意思を確認したんだと思います。

ここでレフリーが試合を止めなかったのは、SANADAがまだ闘えると意思表示をしたのでしょう。

事実、アクシデントの直後、先に立ち上がったのはSANADAの方でした

 

アクシデントが起きてからレフリーが試合を止めるまでは約3分

この間、オスプレイが与えた攻撃はラウンディングボディプレスへの剣山、顔面右側へのヒドゥンブレード、左首辺りへのエルボーの連打、後頭部への打撃の連打です。

右首辺りのエルボーの連打は、SANADAが試合続行できるかどうかの見極めだったのかもしれません。

この時、レフリーもSANADAの正面に回り込み状況をチェックしていました。

 

SANADAは明らかに嫌がるそぶりを見せた直後、オスプレイも負傷していると確信したのでしょう。

その後の後頭部へのエルボーは、レフリーに試合を止めさせるための攻撃。

結果、負傷後最短で試合を止めることができたと言えます。

 

プロレスラーは相手が負傷した可能性があっても、自分の意思では試合を止めることはできません。

相手が闘う意思を示す以上、闘い続ける必要があります。

あとは相手の負傷が悪化せず早く試合を終わらせられるかは、対戦相手の経験とテクニックが物を言うでしょう。

 

いずれにしても負傷理由が骨折ということであれば、長期欠場が予想されます。

発表になったばかりの後楽園ホール還暦祭への出場も難しいかもしれません。

USヘビーのベルト返上の可能性もありますが、万全なコンディションに戻るまで、焦らず治療に専念してくれることを願うばかりです。

 

試合中の負傷は対戦相手に批判が集まることもありますが、こればかりは誰の責任でもありません。

プロレスラーは怪我のリスクと背中合わせで闘っている以上、誰も責めてはいけないということを念押ししたいと思います。

今回の一件も誰も悪くはありません。

SANADAの負傷と欠場は残念ですが、その分他のレスラーが盛り上げてくれると期待しています。