G1クライマックスが開幕し8試合の公式戦が行われました。
今夏のリーグ戦は7人制であり、公式戦が6試合しかありません。
例年以上に1敗が重くのしかかるのは当然であり、なんとしても連敗だけは避けたいところ。
気になる今後の公式戦のスケジュールと、最新星取表はこちらをご覧ください。
G1クライマックスは最強を決めるリーグ戦というだけではありません。
激闘の裏には様々なドラマがあり、バックステージコメントを覗くと様々な背景を知ることをできます。
対戦相手への想いや、知られざる過去など、人間ドラマの延長線上と言えるでしょう。
選手のバックステージコメントを見るには主に2つ方法があります。
1つは新日本プロレスの公式ホームページの試合結果から見る方法。(モバイルでの閲覧は有料ですが、ラップトップやディスクトップなら無料で見れます。)
もう1つはNJPW WORLDのバックステージコメント動画から見ることができます。
テキストで見るコメントとリアルに話す動画では、コメントのニュアンスなど違いが出るため、両方見た方がより選手のコメントを理解できるでしょう。
今回、その違いを改めて感じたのが、リーグ初戦を終えたKENTAのコメントです。
KENTAがザックに敢えて英語で伝えた想い
スマホサイトでのコメントは基本的に全て日本語なので見逃していましたが、動画でのコメントを見た時、ある変化に気付きました。
それはザックへのメッセージを敢えて英語でコメントしていたという事実です。
2011年にイギリスでKENTAと対戦する機会を得たザック・セイバーJr.は、後に日本に渡りNOAHの道場で鍛錬を積みことになります。
この時、NOAHに在籍していたKENTAは先輩であり苦楽を共にしてきたのでしょう。
WWEに挑戦し苦労していたKENTAのことも、陰ながら応援していたのかもしれません。
KENTAはバックステージで、WWE時代にザックから励ましのメッセージを貰い感謝の言葉を口にしていました。
このメッセージがスマホサイトのテキストでは気付きませんでしたが、動画コメントではこの部分だけ英語で話していたのです。
G1 CLIMAX 32 Day2 (July 17th, 2022) Backstage comments!
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— njpwworld (@njpwworld) July 18, 2022
『(※英語で) ザック・・・・・・お前が覚えてるかどうかは知らないが、数年前に俺がWWEでもがいてたころ、 テキストを送ってきてくれて俺を励ましてくれたよな。覚えてるか? 俺が何に苦しんでるのか心からわかってくれている気がしたよ。あのとき、お前が俺にくれた言葉は絶対に忘れない。 でも、いま現在2022年のザック・セイバーJr.は大きらいだよ。 次は絶対に俺がお前を倒す。 わかったか!?オイ、ザック、サンキュー、それから F○○k you』 引用:新日本プロレス |
日本語で翻訳されることを分かった上で、敢えて英語で伝えた感謝のメッセージ。
自分の気持ちがダイレクトにザックに届くよう、敢えて英語で話したのでしょう。
激闘の裏にこんな背景があったとは…
WWEでのKENTAの苦悩は、多かれ少なかれ多くのファンの耳に届いていると思います。
恐らく、大きな壁にぶつかったことでしょう。
想像できないほどの過酷な時間を過ごしてきたのかもしれません。
KENTAの苦悩を詳しく知るには、7月26日に発売される自伝を読むしかないんだと思います。(宣伝)
次戦、ザックは7・23大田区総合体育館大会で、白星発進のアーロン・ヘナーレと闘います。
KENTAの2戦目は7・26後楽園ホール大会で、バレットクラブ対決となるEVIL戦です。
2連敗すると後がなくなるKENTAですが、次戦の相手も一筋縄ではいかない相手でしょう。
同門対決でも手加減なしの闘いになると思いますが、この一戦も様々な思案がめぐる対決となりそうです。