トム・ローラーが涙ながらに語った波瀾万丈の人生

トム・ローラー【撮影:koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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NJPW STRONG代表としてG1クライマックスに初参戦したトム・ローラー。

初代STRONG無差別級王者であり、1年以上防衛してきた元チャンピオンが2連敗スタートと苦戦しています。

所属するAブロックで唯一の未勝利。

トム・ローラーを応援しているファンにとっても、残念な結果となっています。

 

連敗スタートに再起を誓ったトム・ローラー

 

本人にとっては不甲斐ないとも言える状況だったのでしょう。

ジョナ戦後のバックステージで、これまでの波瀾万丈の人生について涙ながらに告白し、再起を誓いました。

トム『これが初めての負けじゃない。人生の中で何度も敗北を味わってきた。俺が18歳の時、交通事故で妹を亡くした。それから35歳の時、クソみたいな出来事のせいで俺はUFCのキャリアを失った! 

それに俺がSTRONG無差別級王座に君臨した日に、俺の愛犬のザズーが亡くなった。それから、数カ月前には、父まで失うところだった。それから、つい2日前には、母がペースメーカーを体に入れることになって、もうこの世からいなくなってしまうんじゃないかと本気で思った。でも、彼女はまだ生きてる!彼女は俺がリングで繰り広げてきた試合なんか比べものにならないくらいのものと闘っているんだ!家族に誓った約束は絶対に守り切る!

その約束とは、1日1日を人生最後の日だと思って必死に生きるってことだ!ファンのみんな、約束する。俺の限界はこんなものではない。次リングに上がった時は、もっと素晴らしい闘いを見せる。そして、手ぶらで「G1」を終えることはないと誓う!ヤノ、ファレ、コブ、オカダ、残りの対戦相手全員に忠告する!俺はまだ終わっていない!終わるのはお前らのほうだ。勝つためなら命を削っても構わない。むしろ喜んであの世にいる友達たちに会いに行く!だが、お前たち全員を道連れにしてやる!』

引用:新日本プロレス

 

STRONGの初期メンバーであり、STRONG最強とも言えるトム・ローラーが、自分の弱さを曝け出したバックステージ。

念願のG1出場にも関わらず、STRONG絶対王者と言われた強さを示せず、歯痒さが爆発したのかもしれません。

棚橋弘至と柴田勝頼が絶賛するレスラーであり、満を辞しての来日でした。

NJPW STRONGを見ているファンならその強さを知っています。

本来の強さを証明するために、全てをさらけ出し、初勝利をファンと家族に誓ったのでしょう。

 

トム・ローラーの次の公式戦は、8・2浜松大会で矢野通との一戦です。

曲者矢野に負ければ、3敗目を喫し勝率は5割以下が確定します。

優勝決定戦に進むためには、絶対負けられない一戦になるでしょう。

 

茨の道を歩んできた男が、本当の強さを見せるのはこれからです。