G1Aブロックは、予想通りの大混戦となりそうです。
高松でも激しい試合が続きましたが、私が最も唸った試合が…
棚橋弘至 vs YOSHI-HASHI
リーグ中盤戦に差し掛かり疲労の色も見え、コンディションも万全とは程遠い状態でしょう。
そんなハードスケジュールでも、全力で棚橋に立ち向かったYOSHI-HASHI。
技の切れも鋭さも、いつもより劣っていたかもしれません。
それでも2勝目と棚橋から白星を挙げるべく、試合をリードし相手の想像を超えるレスリングを仕掛けました。
叩きつけるカウンターラリアット、そして初披露となるフィッシャーマンの態勢からのジャックハマー。
あと一歩のところまで追い詰めたYOSHI-HASHIですが、バタフライロックをカニ挟み式で丸め込まれ、大金星を逃す結果となりました。
あの丸め込みを2カウントで返していたら、その先の展開はどうなっていたことか…
3カウントを取られ信じられないYOS HI-HASHIは、棚橋に詰め寄り何かを訴えかけます。
その言葉と熱い気持ちは、勝者の棚橋が涙を浮かべるほどの情熱でした。
これだけ一流レスラーが揃った新日本プロレスという団体で、トップに立てる選手はほんの一握り。
その大変さ、難しさ、何重にもそびえ立つ壁、1歩進んでも2歩3歩戻ることの繰り返し。
諦めない気持ち、努力、根性、運、すべてを備えてもなかなか夢が叶わない現実を知っているから、棚橋は涙したんだと思います。
それでもYOSHI-HASHIは諦めません。
『俺は全然うまくいかないよ。
でも、もがくんだよ。
どんな時でも。
この先、どんなきついことがあっても、もがくんだよ。
俺はそれがポリシーだから。』
引用:新日本プロレス
この日の、鈴木みのるとEVILの我慢比べは壮絶でした。
エルガンの脅威的なパワーと、それを切り返すオカダも巧かった。
それでも、続きを見たいと思った試合は棚橋弘至 vs YOSHI-HASHIでした。
Aブロックの次の試合は8・2福岡大会。
大半の注目は棚橋弘至(10点) vs EVIL(8点)、そしてオカダカズチカ(8点) vs 鈴木みのる(8点)でしょう。
それでも私の最注目カードは…
ジェイ・ホワイト vs YOSHI-HASHI
本日行われる(7/31)前哨戦から、闘いは始まります。
ジェイの目論見通りなら、狡猾な兎が真面目な亀を切り裂くことでしょう。
でも、私は期待したいと思います。
YOSHI-HASHI選手がファンの期待に応えることを。
そして、物事が変わる瞬間を…