G1開幕戦のセミファイナルを飾ったのは…
棚橋弘至 vs 鈴木みのる
私のG1予想は、鈴木みのるが開幕戦で棚橋に負けて優勝するという展開。
開幕戦でみのるが勝つようなことがあれば、G1初日で私の予想は外れることになります。
まあ、予想なんてG1を楽しむためのイチ要素に過ぎませんが。
1月のインターコンチネンタル選手権で完膚なきまでにやられた棚橋は、どんな展開ならが勝つことができるのか。
意表を突いた丸め込みで勝利?
もしくは場外カウントを利用した作戦勝ちだと思っていました。
まさかあんな展開になるとは…
完全に読み違いました。
試合開始から6分過ぎまで、終始みのるの関節技で捕まってしまいます。
濃密過ぎる6分間。
いつギブアップしてもおかしくない状況の連続。
鈴木みのるのプロレス人生で今が一番強いと思っていましたが、あそこまで勝ちにこだわるプロレスを見せ、棚橋を圧倒するとは思いませんでした。
歩くこともままならない状況で、棚橋の逆転勝ちを想像できた方はどのくらいいたでしょう。
もしあのままみのるが勝っていたら、全勝優勝だってしてしまいそうな勢いだったと思います。
しかし、そうはならなかった。
棚橋も勝ちに拘ったプロレスをしたから
あれを奥の手として最初から考えていたのか、咄嗟に身体が反応して繰り出したのかは分かりません。
なぜ、棚橋が繰り出した逆回転のドラゴンスクリューが、禁じ手と言われたのか?
通常のドラゴンスクリューは相手の足を持ち、相手の内側に回転し膝へダメージを与えます。
掛けられた相手も内側に回転することで膝のダメージを軽減します。
ロープ越しで行うドラゴンスクリューは、回転して受け身が取れないので、膝へのダメージが大きいと言われてます。
一方、逆回転のドラゴンスクリューは文字通り相手の外側に回転して出す技です。
いや、技と認定していいのか…
通常、人は体の内側に回転できても、外側には上手く回転できません。
そして膝も外側には全く稼働しません。
曲がらない方へ回転の遠心力をかけられた膝は、バキッと悲鳴を上げたことでしょう…
私の見解はロープ越しのドラゴンスクリューより、遥かに危険な技だと思っています。
結果、棚橋弘至の大逆転勝利。
しかし、両者の膝の具合が心配です。
私のG1優勝予想のキーとなる試合が終わり、予想通りの展開になりました。
もし、本当に鈴木みのるがG1を優勝したら、逆回転のドラゴンスクリューをくらった借りを返しに、棚橋を挑戦権利書の防衛相手に指名するかもしれません…