4年前に高橋裕二郎がYOSHI-HASHIに語った重い言葉

YOSHI-HASHI、高橋裕二郎【撮影:koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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1クライマックスの公式戦も残すところあと5大会。

今日明日と行われる広島大会では重要な試合が続きますが、個人的に9日の公式戦で最も注目しているのが、YOSHI-HASHIと高橋裕二郎の一戦です

今ではG1常連組となっていますが、数年前までは当落線上にいた2人。

YOSHI-HASHIは2019年に落選し、裕二郎はコロナ禍後に復帰エントリーを果たしました。

 

2人が所属するDブロックでは、共に勝点4とまだ優勝決定トーナメント進出の可能性を残しています。

Dブロック1位突破の為には、絶対負けられない一戦です。

 

YOSHI-HASHIと裕二郎のライバル関係

 

『物事が変わるのは一瞬だ』というセリフを口にして以来、自分の立ち位置を確実に変えてきたYOSHI-HASHI。

NEVER6人タッグのベルト初戴冠を皮切りに、昨年はWORLD TAG LEAGUE(以下WTL)を優勝。

G1のリーグ戦を突破しても不思議ではない実力を付けました。

 

かたや裕二郎はコロナ禍以降、トップ戦線に再浮上してきた選手と言えるでしょう。

勝敗以上に物語を作れるレスラーとして、新日本になくてはならない存在です。

忘れている方もいるかもしれませんが、昨年のWTLの優勝決定戦のYOSHI-HASHI組の相手は裕二郎でした。

大事な場面で遭遇する2人は、ライバル関係と言える間柄です。

 

遡ること4年前。

当時のG1クライマックスの公式戦で、選外だった裕二郎がゲストとして解説席に座ることがありました。

私が知る限り、裕二郎が解説席に座ったのはその一度きり。

棚橋弘至との公式戦で闘うYOSHI-HASHIに、物事は一瞬で変わらないと否定しました。

『物事は一瞬じゃ変わらない』

『積み重ねと努力あるのみ』

『ひっくり変えるとしたら、物事は一瞬じゃないの?俺はそれを否定するけどね』

 

これまで何度もNEVER6人タッグで激闘を繰り返してきた2人ですが、G1で対戦するのは今回が初めてのはずです

2010年から2019年まで、2人が同時にG1にエントリーすることはありませんでした。

コロナ禍以降、揃ってエントリーされるようになりましたが、遂にG1の舞台で向き合うことになります。

 

物事を一瞬で変える為に努力してきた男と、物事は一瞬で変わらないことを知っている男の対決

裕二郎はG1開幕前の会見時、見下したメディアへ対し怒りを露わにしました。

『あー、去年どっかの雑誌に書いてあったんだけど。コロナで海外の選手が来れないから、このオレが、高橋裕二郎が「G1 CLIMAX」に出場できていると。フザケンナよ、オイ! 見てみろ、今年はこれだけの海外からの選手が来ている。そしてこのオレも「G1 CLIMAX」に出ている。なめんなよコノヤロー!

引用:新日本プロレス

 

このコメントが一番胸に刺さったというYOSHI-HASHIは、やはり裕二郎を意識しているのでしょう。

 

飾らない言葉が言える2人だから、その言葉はファンの胸に刺さります。

プライドとプライドを賭けた、世紀の大一番。

生き様を賭けたライバル決戦。

私にとって今夜の「YOSHI-HASHI vs 高橋裕二郎」はタイトルマッチ以上に重要な一戦です。

G1クライマックス32星取表