G1クライマックスの公式戦も残すところあと5大会。
今日明日と行われる広島大会では重要な試合が続きますが、個人的に9日の公式戦で最も注目しているのが、YOSHI-HASHIと高橋裕二郎の一戦です。
今ではG1常連組となっていますが、数年前までは当落線上にいた2人。
YOSHI-HASHIは2019年に落選し、裕二郎はコロナ禍後に復帰エントリーを果たしました。
2人が所属するDブロックでは、共に勝点4とまだ優勝決定トーナメント進出の可能性を残しています。
Dブロック1位突破の為には、絶対負けられない一戦です。
【明日から、広島2連戦!!】
8/9(火) 18:30~広島サンプラザホール(初日)『#G1CLIMAX32』公式戦
・メインは、内藤哲也vsKENTA!
・ジョナvsアーチャー
・タマvsタイチ
・SANADAvsオーエンズ
・YOSHI-HASHIvs裕二郎※チケットは好評発売中!!
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 8, 2022
YOSHI-HASHIと裕二郎のライバル関係
『物事が変わるのは一瞬だ』というセリフを口にして以来、自分の立ち位置を確実に変えてきたYOSHI-HASHI。
NEVER6人タッグのベルト初戴冠を皮切りに、昨年はWORLD TAG LEAGUE(以下WTL)を優勝。
G1のリーグ戦を突破しても不思議ではない実力を付けました。
かたや裕二郎はコロナ禍以降、トップ戦線に再浮上してきた選手と言えるでしょう。
勝敗以上に物語を作れるレスラーとして、新日本になくてはならない存在です。
忘れている方もいるかもしれませんが、昨年のWTLの優勝決定戦のYOSHI-HASHI組の相手は裕二郎でした。
大事な場面で遭遇する2人は、ライバル関係と言える間柄です。
遡ること4年前。
当時のG1クライマックスの公式戦で、選外だった裕二郎がゲストとして解説席に座ることがありました。
私が知る限り、裕二郎が解説席に座ったのはその一度きり。
棚橋弘至との公式戦で闘うYOSHI-HASHIに、物事は一瞬で変わらないと否定しました。
『物事は一瞬じゃ変わらない』 『積み重ねと努力あるのみ』 『ひっくり変えるとしたら、物事は一瞬じゃないの?俺はそれを否定するけどね』 |
これまで何度もNEVER6人タッグで激闘を繰り返してきた2人ですが、G1で対戦するのは今回が初めてのはずです。
2010年から2019年まで、2人が同時にG1にエントリーすることはありませんでした。
コロナ禍以降、揃ってエントリーされるようになりましたが、遂にG1の舞台で向き合うことになります。
物事を一瞬で変える為に努力してきた男と、物事は一瞬で変わらないことを知っている男の対決。
裕二郎はG1開幕前の会見時、見下したメディアへ対し怒りを露わにしました。
『あー、去年どっかの雑誌に書いてあったんだけど。コロナで海外の選手が来れないから、このオレが、高橋裕二郎が「G1 CLIMAX」に出場できていると。フザケンナよ、オイ! 見てみろ、今年はこれだけの海外からの選手が来ている。そしてこのオレも「G1 CLIMAX」に出ている。なめんなよコノヤロー!』 引用:新日本プロレス |
このコメントが一番胸に刺さったというYOSHI-HASHIは、やはり裕二郎を意識しているのでしょう。
YOSHI-HASHI「次の裕二郎、アイツが記者会見で言ってた『ナメんじゃねぇ』。他の人もコメント色々出したけど、一番俺の胸に刺さったよ。派閥とか関係なくアイツの心の叫び。(中略)もしも本当にそう思うんなら広島で見せてみろ。先輩だろ? 潰してみろよ」
全文は
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飾らない言葉が言える2人だから、その言葉はファンの胸に刺さります。
プライドとプライドを賭けた、世紀の大一番。
生き様を賭けたライバル決戦。
私にとって今夜の「YOSHI-HASHI vs 高橋裕二郎」はタイトルマッチ以上に重要な一戦です。