長州力に“役目”と言わせたグレート・オーカーンの目標

グレート・オーカーン【撮影:koba】
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のプロレス以外に、テレビ番組出演、書籍『帝国書記官のおしごと』のトークショー、ミス東スポ2023の審査員など、新日本プロレスの中でも特に売れっ子であるグレート・オーカーン。

リングの上では引退を控えたグレート・ムタの標的にされ、IWGPタッグ王者のFTRともタイトルマッチが決まりました。

特にIWGPタッグ選手権が数ある注目カードを抑えセミファイナルに組まれたのは、実力と人気以外の何物でもありません。

忖度なしに11・5大阪大会のラインナップでIWGPタッグ選手権がセミで行われることは、オーカーンが挑戦するから成立したことだと思います。

 

オーカーンがレジェンドレスラーに語った目標

 

人一番多忙を極めるオーカーンですが、レジェンドレスラーである長州力のYouTubeチャンネルにも出演し、『新日SS』の宣伝をしていました。

長州力のお気に入りとも言えるオーカーンですが、動画では珍しく自身が目指すプロレスラー像を語っています。

ただし、長州力とのやり取りは演技だと語っているので、どこまで本心かは分かりません。

敬語を使っていることはもちろん、素のオーカーンも全て演技ということ。

長州力とのやり取りを一部抜粋したので、オーカーンが真面目な男を演じているという点を加味してご一読ください。

【冒頭(余様1人)】

余様『おい、見たかよ余の支配力。長州殿を支配してやったぞ。ワザとだよ、勿論。長州殿も言ってたろ。新日SSは面白いってよ。ワザとこんなことをよぉ、柄でもないのにやってやったんだよ。演技でな!そういうところも楽しめ。そういうところも楽しめないとプロレスファンじゃねぇぞ!

 

【本編(長州行きつけのお店で会食)】

※オーカーンぎ憧れる選手や目指すレスラー像を語り、現役時代憧れの選手がいたかどうか質問したあと、長州が下記のように回答しました

長州『憧れの選手とか考える暇もなく、ただ一生懸命リングに立っていたな。だからその一生懸命やってるのが、今現在でもお前の中にあればいい。お前描いたところに自分を入れ込んじゃうと、どうしてもクローズになっちゃうよ。自分だけでちょっと慢心しちゃうっていうところになっちゃうよ。漫画の中の人間になっちゃうよ

余様『結構、そこ目指してます!漫画の中の人間になりたいなと思ってます。僕、漫画がすごい大好きなので』

長州『俺の質問だけど、まじか?って聞くしかない。否定じゃないけど、そういう考えなんだ』

余様『僕はそっちが好きで。逆に色んな格闘技をやってきたんですよ。空手も柔道もアマチュアも』

長州『それはお前の紹介のキャリアとしてだけの、これはすごいことだけど、じゃあそれがリングの中で、どういう具合に客がお前を見てるかって考えたことある?』

余様『その試合の組み立てとしては、一本背負いとか…』

長州『いやいや技とか何をやるか(じゃなくて)。そのキャラもそう。変に思わないっていったら嘘になるけど…』

余様『狙いとしては、アニメファンをこっちに引き込む、ていうのを狙ってます。そういうプロレスを見てない、でもアニメは知っている。アニメファンとプロレスファンって結構似てたりとか、お互いの趣味を持ってるんですよ。プロレスファンでもあるし、アニメファンっていう人結構いるんですよ』

長州『それが俺にはもう分かんねえなぁ』

余様『アニメの中って、そのバトル漫画とかって戦う。熱い戦いとか、その選手とかの気持ちをフィーチャーしたりとか、感化されてるファンがいるんですよ。でもそれアニメしか見てないんですよ』

長州『でもお前も感化されてる?』

余様『もちろん。僕も言ってしまえば格闘技やってて、アニメに感化されてる人間なので、スポーツに一生懸命打ち込む姿だったり、勝ち負けで涙流したりとか同じように見えます。似てるものあると絶対に思います。それはもう絶対、自信持って言えます。今の時代、プロレスファンがちょっと少ないんですよ。僕はプロレスファンに対してもイデオロギーじゃないですが、そういうのを届けますけど、その奥のプロレスを知らない人に届けるのが目標ですそれで新日本プロレスにファンが来て、新日本プロレスを盛り上げると。これが僕の目標です

長州『役目でもあるからなぁ』

引用:長州力【公式】RIKI CHANNEL

※本編は10分程度なので是非ご覧ください

 

グレート・オーカーンという個性(長州的に言うキャラ)に懐疑的な長州だったが、最後は『俺にはもう分かんねえなぁ』と言わせた余様。

オーカーンの発言がどこまで演技だか分かりませんが、今回の発言が本心ならば、日々の多忙な活動はお金のためではなく新日本プロレスのファンを増やすためとだと言えます

長州に『役目でもある』と言わせたということは、認められたということであり、長州力を支配したとも言えるでしょう。

 

長州力のYouTubeチャンネル「RIKI CHANNEL」では、演技しているオーカーンと、素かもしれないオーカーンを見ることができます。

残念ながらTV王座決定トーナメントは敗退してしまいましたが、来年の東京ドーム大会で防衛戦を披露する為にも、11・5大阪大会ではFTRからタッグのベルトを奪還してくれるでしょう。

全ては新日本のファンを増やすため、オーカーンの新規ファン開拓は続きます。