木谷オーナーが『オカダ選手に頼りすぎた気がします』と総評

オカダカズチカ【撮影:koba】
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万6千人というコロナ禍以降、最高の動員を記録した新日本プロレスの『アントニオ猪木追悼大会 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム』。

元WWEのスーパースターである元サーシャ・バンクス改めメルセデス・モネが登場するサプライズもありました。

海外メディアの報道によると、メルセデス・モネ登場効果でNJPW WORLDの会員が4万人増えたと言われています。

 

公式からの発表はないので正確な数字は分かりませんが、今年アメリカで行われる初めてのビッグマッチは、KAIRIとモネのIWGP女子王座戦の発表のみで観戦チケットは完売しました。

いかにメルセデス・モネの影響が大きくか分かる事例でしょう。

『1ヶ月以上先ですが、2月18日の「Battle in the Valley」のチケットは全てSOLD OUT!』

 

2023年のスタートダッシュに成功した新日本プロレスですが、旗揚げ51周年イヤーとなる今年は更なる躍進が期待されます。

旗揚げ50周年イヤーとはまた違った景色が見られることでしょう。

 

木谷オーナー『オカダ選手に頼りすぎた気がします』

 

先週発売された週刊プロレスの“巻末言”のコーナーで、新日本プロレスとスターダムの昨年の総括と今年の展望について語った木谷オーナー。

中でも新日本プロレスの展望に対し『2023年は面白くなる』と断言した木谷オーナーですが、反面2022年に対する指摘もしていました。

下記はインタビューの発言の抜粋です。

『昨年まではちょっとテーマが明確になっていないところがあった』

『日本人トップ戦線に動きがなかった』

オカダ選手に頼り過ぎてた気がします

『よく頑張ってくれたと思いますが、依存し過ぎてしまった感はある』

『昨年までの6年間は大きく見るとあまり変わってない』

引用:週刊プロレス

 

過去6年間、大きく見ると日本人トップ戦線はあまり変わっていなかったと総評した木谷オーナー。

昨年1年間で言えばIWGP世界ヘビー級王座を巻いた選手はオカダカズチカとジェイ・ホワイトの2人だけで、プロレス大賞MVPを受賞したオカダの印象が強いのでしょう。

その活躍は賞賛しつつも、2017年くらいから大きく景色が変わっていないと語り、『オカダ選手に頼り過ぎた』『オカダ選手に依存し過ぎた』という言葉が出たんだと思います。

裏を返せば“脱オカダ”とも聞こえるインタビューでした

 

かつてオカダを猛プッシュした木谷オーナー。

期待通りの活躍とは裏腹に、オカダ1強時代が続き過ぎていることに危惧しているのでしょう。

特に日本人選手の次のスター選手が生まれることに期待しているんだと思います。

昨年は海野翔太と成田蓮が凱旋帰国し、今後は世代闘争が激化することでしょう。

 

個人的には日本人トップ戦線に動きがあまりないことより、挑戦者の面子が変わらないことの方が気になっています

昨年IWGP世界ヘビー級王者に挑戦した選手は、ウィル・オスプレイ、内藤哲也、ザック・セイバーJr.、タマ・トンガの4人(戴冠した選手と新日本以外の選手は除く)。

この中でIWGP初挑戦はタマ・トンガただ1人でした。

 

今現在は鷹木信悟の挑戦が決まりましたが、実力のある選手、成長著しい選手は他にも沢山います。

オカダが王者だからこそ、物語を語れる選手がいるでしょう。

SANADA、後藤洋央紀、石井智宏、YOSHI-HASHI、鈴木みのる、タイチ、ランス・アーチャー、グレート・オーカーンなどなど。

レインメーカーだからこそ見せれる新しい景色に期待しつつ、2023年は様々な選手に脚光が当たることを期待しています。