真壁刀義が語ったヤングライオン時代の辻陽太とゲイブ・キッドの対照的なエピソード

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行われたG1クライマックスの大田区総合体育館大会のある試合が、SNSで話題になっていました。

それは清宮海斗とゲイブ・キッドの一戦。

清宮が入場してすぐ襲撃すると、試合の殆どが場外で乱闘騒動となり、結果両者リングアウトで引き分けとなってしまいました。

 

G1の公式戦にも関わらず試合結果度外視で闘い両者リングアウトになったことに、怒りを露わにするファンもいたようです。

賛否あった試合ですが、ゲイブは柴田譲りの凶暴性を見せ、清宮も感情を爆発させ、プロレスに必要不可欠な怒りを体現した両者。

Aブロック単独2位だった清宮は勝点で海野翔太と並ぶ結果となってしまいましたが、ゲイブとの因縁ができたことでG1後の展開も期待できるものとなりました。

 

レスラーとして凶暴性を開花させたゲイブですが、新日本の先輩である真壁刀義がヤングライオン時代を明かしたエピソードがSNSで話題になっていました。

凶暴性も師である柴田譲りですが、人間性や礼儀作法も柴田の教えがゲイブの根底にあると言えるエピソードです。

辻陽太の強心臓エピソードと合わせてご覧ください。

真壁『若けぇ衆にさぁ、アイツらプライベートが無いわけよ。俺らの時もプライベートなかったけど、例えばデビューした、ちゃんこ番じゃない時、外に息抜きに行けたんだよね。だけどアイツらそれもできなくて、コロナ。だからもう詰め詰めで息も詰まるような、いや詰まってねぇなアイツら。辻なんて凄えよ、「どうもおはようございます!」なんて言ってたから。

まあでも息苦しいよね。精神的に追い込まれて外に遊びに行きたくても行けなくて。あぁ、そう言えばアイツらにも買ってあげたんだ。こないだねぇ、行ってきたんですよ。辻とゲイブに。アイツら連れて飯とさぁ、ナイキショップ行ってさあ、「好きな物選べ」って言ったらさぁ、辻なんてまぁ高けぇ靴しれっと持ってきやがってさぁ

俺別に普通の価格だと思って良いよって言ってさぁ。レジに行ってさ「すいません、いくらですか?」って。6万ぐらいしたの。1円、2万の話しだと思ってね、高くてもそんなもんだろうと思ってね。3万いきゃ、拳で許してやろうと思ったの。それがさぁ6万とかいきやがって。いや、凄いっていうかさぁ、先輩にたかりすぎだろ。6万の焼肉を食ったら、何時間フィーバーできんだって話しだから』

スタッフ『それは誕生日プレゼントだったんですか?』

真壁『全然。コロナの中で重苦しいものを蹴散らせ!ヤングライオン。汗かけヤングライオン。俺は偉いんだよ、凄い先輩なんだよ』

(中略)

スタッフ『ゲイブリエルさんは、買ったんですか?』

真壁『ゲイブも買ったよ。だけどゲイブは日本人だねぇ。外国人なのに。物凄くサムライ魂持ってる。「マカベサン、ホントニイインデスカ?」って言うからさぁ、「ホントニイインデスカ?」って何回も聞くから、俺が金ねぇと思ってるのかコノヤローって、ぶん殴ってやろうとかと思ったけどよ。「ノープロブレム」好きな物選べって。好きな物選べって心の中ではその辺にしとけよって

でもアイツはねぇ靴選んで持ってきたら、値段的に普通の持ってきて。柄も普通の持ってきたからさぁ、「オマエそんな遠慮すんなよ。辻見ろ、このクソヤロー」って。謙虚、謙虚。コイツそういうところは外国人なのにしっかりしてるなぁって思ったよね。でも考えてみれば柴田(勝頼)の教え子だからさぁ、(ゲイブは)柴田のサムライ魂は受け継いでるからね

引用:スイーツ真壁チャンネル

 

ゲイブと言えばコロナ禍で母国に帰れず、精神的に追い込まれていた時期がありました。

G1で暴れまくる姿を見るとそんな事実も忘れてしまいがちですが、異国の地で苦労を重ねた弱冠26歳の青年でもあります。

 

ゲイブが決勝トーナメントに進出できるかどうか分かりませんが、清宮との因縁作れた時点でG1初出場は大成功と言えるでしょう。

そしてリーグ最終戦は前日会見で強襲した辻との公式戦が残っています。

ナイキショップで遠慮しなかった辻と、先輩の心遣いにも気を遣ったゲイブが、どんな試合を見せるのか…

今後、ゲイブが新日本でどんなレスラー人生を歩むか分かりませんが、コロナ禍の苦悩を忘れさせるような大躍進に期待したいと思います。