今年に入り、様々な選手の他団体参戦が増えた新日本プロレス。
海外ではAEWを中心とした提携、国内では様々選手が様々な団体に参戦しています。
具体的に言えば小島聡は全日本プロレスに参戦し王道トーナメントを優勝。
エル・デスペラードは全日本プロレスを主戦場とする佐藤光留の自主興行に参加し、シングルマッチで対決。
ヤングライオンを卒業した大岩陵平は、武者修行の場としてプロレスリング・ノアを選ぶなどなど。
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例年に比べれば異例な状況ですが、ベテラン選手やジュニア選手に特化しているように感じたので、新日本プロレスとしてというより特定の選手の露出アップによる様々な効果を期待しているのだと思っていました。
期間限定の派遣なんだと思ってましたが…
実は先日公開された新日本プロレスの親会社であるブジロードの「中期戦略計画」の中に、収益力強化の施策にこんな内容が盛り込まれていました。
国内の動員回復と海外番販を含むコンテンツ収益力強化 ー新日本プロレスー ▪︎コロナ禍で減少した国内動員数を新規ファンも拡大しながら回復 ▪︎過去最大となった配信/アプリユーザーへ向けた新たな付加価値提供 ▪︎ファン向けイベントの回復と更なる充実 ▪︎欧州/オセアニア+αのファン拡大とエリア間選手交流、各地での番販強化 ▪︎企業/自治体コラボを通じたB2B収益強化と新たなファン層へのリーチ ▪︎選手派遣や他団体コラボで大会動員と番販機会拡大 引用:中期経営計画 「ブシロード中期経営計画2027」 |
国内の動員回復とコンテンツ収益力強化のための施策として挙げられた「選手派遣や他団体コラボ」。
他団体に選手を派遣することは、他団体から選手を派遣してもらうことでもあり、国内他団体の選手のスポット参戦により大会動員増を狙っているのでしょう。
今夏のG1での清宮海斗が良い例です。
また番販とはPPV販売のことと考えられ、この機会を増やすための手段が他団体コラボということなのでしょう。
そもそも中期戦略計画とは3〜5年後の企業のあるべき姿を具体的な数字で目標設定するものであり、その目標を達成するために必要な施策を定めたものです。
簡単に言えば、新日本プロレスが3〜5年度の目標を達成するために、選手派遣や他団体コラボは引き続き継続するということ。
選手派遣の恩恵とも言える清宮海斗の参戦は一例目であり、来年以降も続くということでしょう。
今現在、全日本プロレスへの選手派遣を強化しているのは、来年の真夏の祭典に向けての大物選手参戦への布石かもしれません。