NEW JAPAN CUPを制した辻陽太がロスインゴ加入時に宣言していた発言

辻陽太【撮影:Koba】
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橋弘至が自由ヶ丘の駅で声を掛けなければ、辻陽太はプロレスラーになっていなかったかもしれません。

『いい身体してるね。プロレスやらんの?』と言わなければ、昨晩のNEW JAPAN CUP(以下NJC)優勝もなかったのかもしれません。

結果的に棚橋の社長就任後、初めてのNJCで新世代の辻が優勝したことは非常にドラマティックな結果だったと言えるでしょう。

 

大学生時代に棚橋に声を掛けられたのがキッカケで、プロレスラーを目指した辻。

実はもう一つのキッカケがあります。

深夜のワールドプロレスリングで内藤哲也の試合を見て、プロレスラーのカッコ良さに惹かれたそうです。

その時、棚橋の言葉を思い出しプロレスラーを目指すキッカケになったとのこと。

内藤のプロレスを見ることがなければプロレスラーになる決断に至らなかったかもしれないと思うと、4月の両国国技館大会でその内藤が持つベルトに挑むことも非常にドラマティックな展開と言えます。

 

プロレスラーになってからも、辻は内藤を追い掛けました。

ヤングライオン時代、Twitter(現X)で5.5万いいねで内藤哲也とのシングルマッチを目指したエピソードは、遠い昔のことのようです。

今からちょうど3年前の出来事です。

 

結果的に目標は達成できませんでしたが、ヤングライオン卒業となる壮行試合で内藤とのシングルマッチが実現しています。

その壮行試合後、バックステージで語った言葉が以下の通りです。

辻『近い将来、気付いた時にあんたは必ず、 内藤哲也が辻陽太の壮行試合の相手で良かったと思ってるはずだ!

引用:新日本プロレス

内藤『辻がどっかのインタビューで、 内藤に負けるなら “デスティーノ”で負けたいって言ってたの、オレは知ってるよ。でもさ、オレにとって“デスティーノ”っていうのは特別な技なんだよ。 オレの運命を変えてくれた技だから。残念ながら簡単には出せないかな。 まあいつか、 デスティーノに出すのに相応しい相手となることを願ってるよ

引用:新日本プロレス

 

凱旋帰国で当時SANADAが持っていたIWGP世界ヘビー王座に挑戦した辻。

タイトルマッチが行われる前日の公開会見でロスインゴ入りを果たした辻ですが、当時こんな発言をしていました。

辻『もし内藤さん、そしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、アナタと俺の気持ちが同じなら、覚悟はいいですか?俺はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、そして新日本プロレスをさらなる高みへと持ち上げてみせます

引用:新日本プロレス

 

内藤哲也というプロレスラーに憧れ、内藤との壮行試合、ロスインゴ加入、そして内藤とのタイトルマッチまで辿り着いた辻陽太。

ただ、そこがゴールではなくロスインゴと新日本をさらなる高みへと持ち上げると宣言しています。

3年7ヶ月前はヤングライオンの壮行試合の相手でしたが、2度目のシングルマッチの舞台はNJCを制した者だけが挑める春の両国でのタイトルマッチです。

非常に夢のある話に見えますが、私達が想像もしていない夢を見せてくれるのはこれからでしょう。

辻陽太というプロレスラーにより、新時代の扉が開きました。