ベストオブザスーパージュニア(以外BOSJ)の高橋ヒロム vs エル・デスペラードの試合を現地で観戦できたことは、大変運が良かったと思っています。
勿論、ワールドでのあの試合の衝撃は伝わったでしょうが、生の音、生の歓声、生の感情を目の当たりにできたことは、あの場にいれなかったプロレスファンにも伝えたい。
特にオンデマンド配信と現地観戦では、歓声の違いがかなりあります。
では、具体的にどう違ったのか?
ひとつは、後楽園ホールのヒロムへの声援は本当に大きかったけど、デスペラードへの声援も負けじと大きかったこと。
もうひとつは、ヒロムの敗戦に落胆している雰囲気もありましたが、デスペラードへの賞賛と賛意も多く感じたということ。
あんなに幸福感と満足感に包まれた後楽園は、早々ないでしょう。
そして、LIVEだから感じた違和感があります。
試合後のデスペの言葉を覚えていますでしょうか?
『いつもいつも自分たちのハッピーエンドになると思うなよ。
これが現実だ。
俺のほうが、ヒロムより…強かった』
引用:新日本プロレス
俺のほうがヒロムより…強い
俺のほうがヒロムより強いってこと
俺のほうがヒロムより強えぇんだ
ではなく、なぜ…
“強かった” なのか
現在進行形ではなく、過去形な言い方にしたのには意味があるのか?
そもそもここまでライバル関係が出来上がった事の発端は、ヒロムのこのツイートだと思っています。
【Presence 】#njpw46th #TickingTimeBomb#もっともっともっともっともっともっともっと pic.twitter.com/14tG8bMyTj
— 髙橋ヒロム Hiromu Takahashi (@TIMEBOMB1105) March 5, 2018
デスペラードは鈴木軍の金魚のフン
この発言に、デスペラードは以前リングの上で反論しました。
『“金魚のフン”に負けた気分って、どんな気分だよ!?
お前だぞ!?
俺のことを“鈴木軍の金魚のフン”って言ったのは。
それでこのザマか、オイ!?
気持ちいいな。』
引用:新日本プロレス
ヒロムにとってこの金魚のフン発言は、半分本心、半分は一般論。
あの立ち位置だとそう見えても仕方ない、もっとお前らしくあれという気持ちの表れでしょう。
しかし、デスペラードは鈴木軍にいること、鈴木軍で過ごしてきた時間、他のメンバーとの関係性など、鈴木軍の一員であることに誇りを持っています。
すなわち、デスペラードが言った言葉の裏には…
強かった = 自分が選んだ道は正しかった
ではないでしょうか?
ヒロムが歩んだ道のりと、俺が選んだ道のり。
どっちが正しいとかねぇだろ?
そう、俺の選んだ道は正しかったんだよ。
これが現実だ。
俺の方がヒロムより強かった。
あくまで私の憶測であり、妄想に過ぎません。
プロレスを純粋に楽しむためにも、プロレスの粋を楽しむためにも、これ以上の詮索は不要。
ヒロムとデスペラードが再び交わるその瞬間まで、じっと待ちたいと思います。