G1クライマックス、Bブロック開幕戦のメインイベントは勿論…
ケニー・オメガ vs 内藤哲也
予想以上の試合内容は、予想不可能な切り返しでケニーが内藤から3カウントを奪いました。
内藤のフィニッシュムーブのデスティーノを、変型のツームストンパイルドライバーで切り返すなんて、昨年のG1決勝の舞台(ケニーvs内藤戦)では考えられなかった技です。
.@KennyOmegamanX with a diabolical counter for Destino! #G128
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— TDE Wrestling (@totaldivaseps) July 15, 2018
ケニーの『日本人は楽している』発言に反論した内藤は、ケニー戦だけは絶対負けられない一戦だったと思っていました。
でも、結果は勝てなかった。
なぜでしょう?
ケニーの試合後のコメントがすべてを物語っています。
『去年ナイトウさん、オマエには直接言えなかった。
だから、いまは「G1優勝、おめでとうございます」と言いたいんです。
そのままベルト取れないのが、残念ですね。
そのまま進化してないのが、残念ですね。』
“そのまま進化してないのが、残念です”とは、どういうことなのか。
バックステージで更に核心を付いたコメントを残しました。
ケニー『オマエと試合するのがスキですよ!
だからさぁ、来年も同じブロックか決勝戦で、オマエが進化してください!
もっと強い内藤さんと、試合したいんですよ』
引用:新日本プロレス
どのレスラーにも言えることですが、フィニッシュムーブへの繋ぎの技に変化がないと、技を読まれて返されやすくなります。
昨年内藤が見せた繋ぎの技は、変型デスティーノ、ランニング式デスティーノ、旋回式デスティーノ…
話しは少し遡りますが、ベスト・オブ・ザ・スーパーJr(以下BOSJ)が始まる少し前に、高橋ヒロムに対しても同様な考えを持っていました。
それは、“タイムボムへの繋ぎが読まれている”と。
そして、ヒロム自身もそのことに焦りを感じ、対策を練っていました。
蓋を開けてみれば“Dの悪夢”という新技を繋ぎに使い、見事優勝を果たしています。
このことに対し、G1開幕前の記者会見でも、内藤がヒロムの活躍に惜しみない賛辞を述べていました。
『今年はここ数年で一番の盛り上がりを見せていたんじゃないかなと思います。
その立役者は優勝者であるL・I・J、高橋ヒロムでしょう。
彼の活躍にいい刺激をもらいましたよ。』
引用:新日本プロレス
これはロスインゴの高橋ヒロムが優勝したからというだけではなく、新たな技とムーブを考え新しいヒロムを見せたから。
続けざま、内藤はこんなことも言っていました。
『われわれL・I・J、そして内藤哲也が過去最高の『G1 CLIMAX』をみなさまにお届けしますよ。
楽しみに待っててください。』
この時はいつもの煽りだと思いましたが、“過去最高のG1 CLIMAX”とはどういうことを指すのでしょうか?
仮に初戦でケニーに負けたとしても、そこから巻き返して優勝できたら、過去最高に盛り上がるということ…
高橋ヒロムからいい刺激をもらった内藤は、もらっただけでは終わらない男です。
過去最高のG1にするために、新しい技を用意していたなら…
私のG1予想も、撤回することになるでしょう
では、どのタイミングで披露することになるのか?
恐らく8・4大阪大会の飯伏戦
2018年の後半の失速を予想している飯伏に勝たなくては、G1を過去最高の盛り上がりにすることはできません。
リーグ戦白星先行するケニーと飯伏を、内藤が終盤巻き返したら、どんな景色が見えるのか…
改めて、私のG1予想を撤回します!
今年のG1クライマックス優勝者は…
内藤哲也
G1初戦で負けたケニーに来年の東京ドームで再戦することができたら、これ以上の盛り上がりはないでしょう。