矢野通マジックによる敗北はリーグ突破の布石か?それとも…

矢野通【撮影:koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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すべき30回大会となった「G1 CLIMAX 30」は、史上初となる秋大会という例年とはイレギュラーなシチュエーションとなりました。

大阪大会2DAYSで幕を明けたG1クライマックスは、2日空いて舞台を北海道に移します。

 

コロナ禍の状況で大きな不安を抱えての開催となりましたが、蓋を開けてみればいつも通りのG1クライマックスに安堵しながらすぐさま熱狂の渦に巻き込まれてしまいました。

たった2日間の移動日を挟んだだけでも、既に『G1ロス』の方もいるでしょう。

そんな私も試合のない休日に寂しさを覚えています。

 

開幕から見どころ満載の対戦カードが組まれましたが、当然勝った選手と同じ数だけ負けた選手がいます。

応援する選手の敗北は悔しさが残りますが、不思議と『初戦の負けはブロックを勝ち抜く布石』と解釈してしまうのはプロレスファンの性でしょう。

SNSのタイムラインでも『初戦負けたから優勝するのでは!?』『矢野に負けたのは優勝するから!?』など様々な憶測が呟かれています。

 

では、本当に初戦の負けはブロックを突破する布石なのか?

過去9年間のファイナリストの初戦の勝敗を調べてみました。

優勝者初戦準優勝者初戦
19A 飯伏幸太B ジェイ・ホワイト
18A 棚橋弘至B 飯伏幸太
17A 内藤哲也B ケニー・オメガ
16B ケニー・オメガA 後藤洋央紀
15A 棚橋弘至B 中邑真輔
14B オカダカズチカA 中邑真輔
13B 内藤哲也A 棚橋弘至
12B オカダカズチカA カール・アンダーソン
11B 中邑真輔A 内藤哲也

 

上の表の通り過去9年間を優勝者と準優勝者に分けました。

これで自然とA・Bブロックの代表者となります。

初戦勝った回数が9回、初戦負けた回数も9回。

この結果、初戦で勝っても負けてもブロックを突破する確率は50%になります。

これで初戦の勝敗は、ブロック突破に関与することはないということでしょう

 

ただし、不思議なデータも現れました。

過去3年づつ区切ると、勝敗が一致する3年間、勝敗が不一致な3年間と3年タームになっていることが分かります。

17〜19年は各ブロックの代表者の勝敗が一致しているので、今年の各ブロックの代表者の勝敗は合わなくなる可能性が高いということです。

リーグ終盤戦にはこのデータが生きてくるんだと思います。

 

また、同様に過去9年間のファイナリストの対矢野通の対戦成績を調べてみました。

優勝者対矢野準優勝者対矢野
19A 飯伏幸太B ジェイ・ホワイト
18A 棚橋弘至B 飯伏幸太
17A 内藤哲也B ケニー・オメガ
16B ケニー・オメガA 後藤洋央紀
15A 棚橋弘至B 中邑真輔
14B オカダカズチカA 中邑真輔
13B 内藤哲也A 棚橋弘至
12B オカダカズチカA カール・アンダーソン
11B 中邑真輔A 内藤哲也

 

過去9年間、矢野通に負けて優勝決定戦に進出した選手は3人。

矢野マジックにより敗北した選手で各ブロックを突破できる可能性は33%になります。

優勝した選手だけに絞れば、2013年の内藤哲也だけになるので確率は11%。

矢野に負けるほど、優勝決定戦に進出する確率は低くなるというのとです

 

ここでもう一つ面白いデータが見つかりました。

過去9年間、G1クライマックスのファイナリストはリーグ初戦で矢野と対戦していません

このデータでいうと今年の開幕戦で矢野通と闘ったSANADAは、データ上優勝決定戦には上がらないということです。

これは闘う前から矢野マジックが存在するということでしょう。

矢野マジック恐るべしです。

 

とは言っても、SANADAが絶対優勝できないという訳ではないと思っています。

記念すべき30回大会という年に、13年振りに棚橋弘至がBブロックにエントリーされました。

史上初の秋大会と全てがイレギュラーです。

 

観客が声を出せない中、選手の名を叫ぶことも、ブーイングをすることもできません。

一番の感染拡大防止対策とも言えるのは、スマホのライトで両国国技館を照らすことでしょう。

SANADAのギフトこそ、今の世の中に必要なものかもしれません。

 

G1クライマックス星取表はこちら。