前日にAブロックから決勝戦に駒を進めたのは…
棚橋弘至
そして昨日に行われたBブロックで、棚橋と闘える可能性を残しているのは…
ケニー・オメガ
飯伏幸太
内藤哲也
セミファイナルでザックと闘う内藤は、勝利が必須。
内藤が勝てば決勝進出の可能性が残る反面、内藤が勝った時点で飯伏の決勝進出はなくなります。
そんなシチュエーションでまさかの…
ザックドライバー
内藤の敗戦により、状況がシンプルになりました。
ケニーは勝ちか引き分け以上で優勝決定戦出場
飯伏は勝利のみで決勝戦進出
しかし気になるのが、ゴールデン☆ラヴァーズの二人が躊躇なく闘えるかどうかということ。
3・25サンフランシスコ大会で、ゴールデン☆ラヴァーズとヤングバックスの試合が行われました。
この両雄が闘うことになるとは、本人達も本意ではなかったのかも知れません。
それでも世界最強のタッグチームを懸けた闘いは、お互い闘うことを躊躇する場面もあり、ケニーとヤングバックスの絆を感じる感動的な闘いでした。
しかし、G1にはそんな躊躇は必要ありません。
もし勝つことにためらえば、このリーグ戦を闘ってきた選手達にも失礼になる。
果たしてどんな試合になるのか?
結果、私の危惧は必要ありませんでした。
お互いを倒すためにフルスロットルで闘い、派手な飛び技は最小限に抑えた、相手から3カウントを取るための削り合い。
そこには躊躇なんて一切ありませんでした。
勿論、怒りや妬みなどの負の感情もなく、そこにあったのは…
プロ・レスリング
2人が見せた新しい景色は、プロレスの原点であり未来を見ているようでした。
そして、勝ったのは…
飯伏幸太
過去、飯伏にシングルで勝ったことのないケニーは、またしても飯伏の存在を超えることはできませんでした。
もしかしたら、飯伏はG1のジンクスを超えるかもしれません。
飯伏の試合はいつも予想ができません。
ケニー戦は勝つこと拘ったプロレスリングを展開しました。
今日の試合は棚橋の存在を超える為の試合になるでしょう。
飯伏が得意とする自由なプロレス。
自由という名の翼を持つ男は、G1クライマックスという最高の舞台で大きな翼を広げる羽ばたくことでしょう。
私は飯伏の言葉を信じたいと思います。
棚橋を超えるということは、プロレスの未来を導く覚悟を持つということ。
『まだ僕のG1は終わってないので。
明日俺が優勝して……
優勝します』