バレットクラブのKENTAが真面目にG1クライマックス総括を語る

KENTA【撮影:Koba】
真夏の祭典『 G1 CLIMAX 』




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上最多の32選手によるリーグ戦が行われた今夏のG1クライマックス。

全112試合の公式戦が行われてファンそれぞれのベストバウトがあったと思います。

その中でも個人的に印象に残ったのは強者揃いのBブロックを闘い抜いたバレットクラブのKENTA。

成績こそ3勝4敗と負け越したものの、決勝トーナメントに進出したオカダ戦とオスプレイ戦はKENTAの底力を見ることができました。

 

KENTAと言えば若かりし頃にプロレスリング・ノアで一時代を築き、鳴物入りでWWEに移籍したことで、日本のみならず世界中のファンが知るトップレスラーです。

WWE退団後、新日本プロレスに加入したKENTAは、柴田勝頼を裏切りバレットクラブに加入、東京ドーム大会での内藤哲也の大合唱を阻止、AEWに単独で乗り込みジョン・モクスリーを襲撃など、センセーショナルな行動でプロレスファンを煽ってきました。

この行動力もさることながら、KENTAというブランド力が伴っての説得力と言えるでしょう。

KENTAが歩んできた唯一無二のレスラー人生は、誰にも真似できるものではなく、今でもトップレスラーのひとりです。

バックステージの寸劇も、波乱のレスラー人生を歩んだKENTAがやるからこそ深みがあるユーモアが生まれます。

 

毎回、カメラマンとの寸劇でファンを魅了するバックステージのKENTAですが、G1シリーズ最終日となる両国国技館大会では、珍しく真面目にG1での闘いを振り返りました。

KENTA『今日で終わりだな、「G1」な。ちょっと真面目に振り返らせてもらいたいんだけど、最後だから。決してさ、オレの「G1」さ、いい「G1」だったと言えない成績だったけどさ、それでもオレにしかできないものは見せられたと思うし、見せてきたつもりだし、他のヤツにできないことをやってきたつもりではいる。そう信じてる

未だに10年前とか比較するヤツもいるけど、逆に言えばさ、逆に言えばこの振り幅でやれるヤツが他にいるのかよ? いたら教えてくれよ。誇り持ってるよ。それとオレの器を感じる。オレさ、何年か前にさ、オレに対してさ、「死ね」って言ってきたヤツに対しても、ソイツらをも楽しませようとしているオレの人間のデカさ。凄いだろ、これ? ふざけんなよ。

成績はいまいちだったけど、まだまだオレはやれるから。で、ちょっと前にさ、なんか記事見たの。さだまさしが米津玄師に負けたくないって記事。見たことある? 見たことない? 凄いカッコいいなと思ったの。やっぱりいくつになっても負けたくないっていう気持ちを持って臨むことは、絶対大事だと思うから

「G1」さ、若いヤツの台頭もあったりしたけど、全然まだまだ自分もやるためにさらにベストを尽くして、いいトレーニングして、体をしっかり整えて、今日で終わってまた次いつか分かんないけど、次また日本に来ることがあれば、まだまだベストの最高のパフォーマンスを、このバックステージも含めて見せてやろうと思うし

引用:新日本プロレス

 

これまでのレスラー人生を振り返りでてきた言葉は、『負けたくない』という気持ちで臨むことと語ったKENTA。

32選手が参戦したG1において、全員がどのような目標でリーグ戦に臨んだかは分かりませんが、やはりどの試合も『負けたくない』という気持ちで闘う姿勢はファンにも伝わります。

今夏のG1で主役になることはできなかったかもしれませんが、KENTAが再び栄光を勝ち取る瞬間は訪れるでしょう。

いつになるかは分かりませんが、再びKENTAが戻ってくる日を楽しみに待ちたいと思います。