4月2日に新日本プロレス退団が発表された金光輝明。
公式ホームページでも退団の挨拶が述べられましたが、金光個人のInstagramでは退団の経緯について説明をしています。
多くのプロレスファンが彼のInstagramのメッセージを見て涙したと思いますが、まだまだ金光選手の最期の言葉に気付いていないファンもいることでしょう。
少しでも多くのファンに、彼の言葉を届けたい。
そんな想いから金光輝明というレスラーのメッセージを伝えたいと思います。
金光選手のInstagramでは、今まであまり触れられなかった怪我のことについて書かれていました。
▪プロスポーツ界で世界初の症例だったことから、手術ができる医者を探すのに約半年かかったこと
▪手術した直後は人生で一番痛かった3日間
▪会社からのNGが出るまでリングに立つことに拘り、リハビリを続けたこと
『どんな事があってもとにかく落ち込まない
どんなに落ち込むことがあっても落ち込まない
これしかなかった』
これを読んだだけでも首の怪我が絶望的な症例だったこと、いかなるの逆境にも負けなかったことが分かります。
なんとか復帰戦にこぎつけてからの3ヶ月間は、肉体的にも精神的にも苦労したそうですが、リングの上の景色を見られた瞬間は感無量だったと語りました。
金光というレスラーはどうしようもなくプロレスが好きで、プロレスラーである自分がすべてなんだと思います。
それでも結局は新日本を退団しました。
恐らく会社も無理して欲しくなかったのでしょう。
金光輝明のレスラー人生より、彼の生涯を守りたかった。
Instagramのメッセージで、最も印象深い言葉があります。
プロレスを諦めるということを諦めた
ドクターやトレーナーに諦めろと言われながらも、その意見を押し切りリングに立った2018年の12月15日。
決して諦めなかった自分を、誇りに思ったことでしょう。
復帰戦後、新日本のリングに上がれた感謝の気持ちを語っていました。
『新日本のリングに上がるってことは、治っただけでは……
もう簡単に、「リングに上がる」っていう単語だけ見たら簡単に上がれると思います。
ただ新日本のリングでやるっていう、その敷居の高い中でやるっていうことのために、2年を費やしてしまいました。
だから、リングに上がった感想は、感謝の気持ちでいっぱいです。
まだまだ満足できる結果ではないですけど、とりあえず生きててよかったというひと安心です。
ありがとうございました』
引用:新日本プロレス
結局この試合が復帰して最初で最後の試合になりました。
今はただ残念な気持ちでいっぱいです。
当ブログでも金光選手のことは、何度か記事にしています。
相当な怪我だと思っていましたし、肉体的にも精神的にもハードなリハビリをしているんだろうと思っていました。
しかし、医師やトレーナーから諦めろと言われていたことなど知る由もありません。
勿論、試合中に怪我が再発する可能性を恐れての発言でしょう。
復帰できる保証なんてない状態で、諦めることを諦め、僅かな可能性と自分を信じて1年間もリハビリを続けていた日々…
胸が張り裂けそうな思いで、金光選手のメッセージを読みました。
同期だった川人選手も、この言葉以上に切ない気持ちでいっぱいなんだと思います。
同期の金光さんが辞めるのは残念です。もう一度、同じリングに立ちたかった。#金光輝明
— 川人拓来 (@kawatohirai) April 4, 2019
金光輝明が歩む“別の道”とは、どんな道なのでしょうか。
『無期限武者修行という気持ちで、新日本プロレスの名に恥じぬよう別の道を歩み、精進致します』
引用:新日本プロレス
もしかしたら、新日本プロレスでプロレスラーを続けることを諦めても、プロレスラーを続けることは諦めていないのではないでしょうか。
あれだけの大怪我をした選手に、勝手なことは言えません。
しかし、復帰まで2年を費やした時間は、誰よりも精神面で強くなったことでしょう。
私は祈り、見守りたいと思います。
一度諦めかけた夢を、諦めていないことを
Instagramの最後のメッセージは『Excelsior』。
その意味は…