遂に明日から始まる『レスリングどんたく』シリーズ。
The #njdontaku tour kicks off tomorrow! We’ll be in Ibaraki with a huge CHAOS vs LIJ tag match! Wherever you are, be there with @njpwworld ! pic.twitter.com/8nyq0a7ru2
— NJPW Global (@njpwglobal) April 11, 2019
ニューヨークで行われたマディソン・スクエア・ガーデン(以下MSG)大会から約1週間試合がなく、プロレスロスに陥ったファンの方も多かったことでしょう。
このシリーズでは多くのタイトルマッチ、スペシャルマッチが行われ、様々な選手がテーマを持って臨むことになりそうです。
特にノンタイトルマッチながら4・29熊本大会で行われる後藤洋央紀 vs ジェイ・ホワイトとの一戦は、今シリーズのクライマックスの1つになります。
また、開幕となる茨城大会はNJPW WORLD(ライブ&オンデマンドサービス)でライブ配信されますが、日曜の群馬大会、月曜の山梨大会も後日配信される予定です。
この間、ヤングライオン達のシングルマッチが数多く組まれ、特に辻陽太と植村優也のシングルマッチが4会場連続第1試合で組まれています。
最近はLION’S GATE(若手育成に力を入れた興行)が行われないので、若手にとっては貴重なシングルマッチ。
ヤングライオンのレベルの高さを示して欲しいものです。
多くの選手が来るべき決戦へ向け前哨戦が組まれる中、元チャンピオンの対戦カードにはテーマ性が感じられません。
対戦カードを見た多くのファンも、同様に感じていることでしょう。
その元チャンピオンとは勿論…
内藤哲也
シリーズ開幕からCHAOS対ロスインゴのカードが続きますが、シリーズ最後まで内藤のタイトルマッチもスペシャルマッチも組まれていません。
ちなみに『レスリングどんたく』シリーズ16大会で、内藤が組まれた試合はご覧の通りになります。
10人タッグマッチ 11回
6人タッグマッチ 5回
タッグを組むロスインゴのメンバーにとっては前哨戦に当たるので、内藤にとっての相手は殆どロッキー・ロメロになります。
恐らくこの状況に、内藤は不平不満を述べるでしょう。
『レスリングどんたくシリーズを通して、新日本はこの俺(内藤)に対して何を求めるのか?俺には何も感じられないけどね』
そんな皮肉の1つも、聴こえて来そうです。
なぜ、新日本は内藤にこのようなカードを組んだのか?
内藤がこの対戦カードに噛み付くことは、目に見えています。
飯伏幸太に敗れインターコンチのベルトを失ったとしても、内藤のシングルマッチが組まれる組まれないでは、観客動員にも支障がでるでしょう。
ましてや、棚橋弘至が怪我で欠場している状況だというのにです。
内藤が今シリーズ6人タッグや10人タッグしか組まれない理由は…
怪我させたくない
試合を休むことを嫌がる内藤は、できるだけ多くの試合に出場することを美徳としています。
レスラーは試合をしてなんぼ。
しかし、酷使し続ける内藤の“膝”は悲鳴を上げていました。
MSG大会のインターコンチネンタル選手権で、飯伏のマスキュラーボムを切り返し、逆にマスキュラーボムを狙った内藤は尻餅をついてしまいます。
しかも、一度ならず二度までも。
1回目は純粋にバランスを崩したのかもしれませんが、2回目は足の踏ん張りが利かなかったようにも見えました。
頭から落ちた飯伏も、頭から落としてしまった内藤もトランキーロではいられなかったことでしょう。
2018年も多くの試合に出場した内藤は、例年以上に古傷の膝を狙われた年1年でした。
昨年酷使した膝の状況が、あまり良くないのかもしれません。
休めと言われても休まないのが、内藤哲也という男。
あまり負担にならない試合を組ませ、膝の疲労回復に努めて欲しいと懇願されているかもしれません。
内藤が黒子であり続けるシリーズということは、他の選手にとってはチャンスでしかないわけで。
もしかしたら、『レスリングどんたく』シリーズでブレイクする選手が現れるかもしれません。
誰が内藤をトランキーロじゃいられなくさせるのか…
そんな目線で今日から始まる新シリーズを見るのも、面白いかもしれません。
【追記】
本日(4月13日)、『レスリングどんたく』シリーズが始まりましたが、やっぱり内藤の膝の調子は悪そうです。
Road to レスリングどんたく 2019開幕戦!第7試合、#CHAOS VS #LIJ!
MSGでIWGP王者に返り咲いた@rainmakerXokadaと次期挑戦者@seiyasanada がいきなり対峙!一体どんな闘いを繰り広げるのか⁉︎
登録&視聴▷https://t.co/MinfFCO5yZ #njdontaku #njpw #njpwworld pic.twitter.com/8ZJvWDjo1p— njpwworld (@njpwworld) April 13, 2019
得意のムーブであるコーナーミサイルキックでは、ロープに足を引っ掛けスムーズに飛び越えることができませんでした。
やはり、かなり膝への疲労が蓄積しているようです。
しかし、この日ロッキーをデスティーノで葬りマイクパフォーマンスをしたのは、内藤でした。
しかも、そのマイクでは自分にだけテーマがないことをアピールし、実はテーマはもう見つけていると公言したのです。
結果、『テーマがないことをテーマ』にし、そのテーマが何なのかファンに考える時間を与えた内藤。
自分が注目される試合がなくても、話題を提供できる…
結局、私達ファンは内藤の手の平の上で転がされてしまうのでしょう。
そして、その手の平の上が居心地良いと感じるのは、私だけでは無いはずです。