新日本プロレスは新シリーズ「KIZUNA ROAD」が始まり、各タイトルマッチの前哨戦が盛り上がっています。
昨夜の後楽園ホールのメインイベントでは3王者が8人タッグマッチでシリーズ開幕の口火を切る激闘を展開しました。
試合を制したIWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟は、まだタイトルマッチが決まっていない現状に対し最高の舞台を用意しろと言及。
「“最高の舞台”を用意しろ!」
メインで快勝の“IWGP世界ヘビー級王者”鷹木が飯伏との防衛戦へ向けて要求!
【6.14後楽園結果】
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) June 14, 2021
鷹木が要求した最高の舞台は、エディオンアリーナ大阪になるのか、まだ日程が決まっていない横浜スタジアムになるのか、それとも…
虎視眈々とベルトを狙う強者達
今現在、タイトル挑戦は決まっていないもののベルトを狙う選手が次々と現れています。
第1試合で上村優也とシングルマッチを行った鈴木みのるは、改めてIWGP世界ヘビー級への挑戦を口にしました。
『おお、そうだそうだそうだ、オイ新日本プロレス、IWGP世界ヘビー級、いつでも俺が狙ってんの忘れんなよ?いつでもだ!オイ、チャンピオン鷹木、テメェの首も、“正々堂々と”なんて言ってねぇだろ?“いつでもどこでも”だ!』
引用:新日本プロレス
元々、前シリーズでも次期挑戦者だったオカダカズチカから力付くで挑戦権を奪いとろうとしていた鈴木。
未だ手にしていない新日本の頂点は必ず狙うことでしょう。
一方、現IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードと対戦したBUSHIも、ベルトを意識したコメントを残しています。
『今日の対戦チーム、相手のコーナーにIWGPジュニア・チャンピオン、いたよな?当然、意識が行くよ。だからそこまで、必ずたどり着いてやる。俺はそれまで、諦めない』
引用:新日本プロレス
過去1度、IWGPジュニアのベルトを巻いているBUSHIですが、未だ2度目の戴冠未達のままです。
初戴冠で他の選手からモテモテのデスペラードに対し、ジェラシーも感じていることでしょう。
前王者・高橋ヒロムがベルト返上時に託された挑戦権。
ヒロムとのタイトルマッチ実現の為にも、2度目の戴冠を虎視眈々と狙っているはずです。
IWGPタッグ選手権の価値はまだ不透明
まだ、新日本から公式なアナウンスはないものの、内藤哲也とSANADAのIWGPタッグ挑戦は決定的でしょう。
内藤は現王者のタイチとザック・セイバーJr.を偉大なチャンピオンと語り、近年稀に見る極上のタッグタイトルマッチが実現しそうです。
一方、タッグのベルトの価値がまだシングルのベルトに届いていないのも事実でしょう。
これまであまりシングル参戦で結果を残している選手が挑戦することはなく、タイトルマッチのひとつという位置付けに過ぎませんでした。
本来ならタッグ選手権は団体最高峰のタイトルマッチに匹敵する価値があり、当然ファンの期待値も高いでしょう。
今回タイトルマッチが実現するだろう4人は、それぞれシングル戦線で活躍する選手達であり、試合当日はかなりの激闘が予想されます。
しかし、IWGPタッグ選手権がビッグマッチのメインイベントに組まれ、チケットが完売できるかどうかは疑問が残ります。
いくら内藤、SANADA、タイチ、ザックの4人がトッププレイヤーでも、IWGPタッグ選手権がIWGP世界ヘビー級選手権と同等以上に盛り上がる姿は想像できないファンも多いはずです。
前回、後楽園ホールで行われたIWGPタッグ選手権は、多くのファンが賞賛する激闘だったのにも関わらず、この日記録した動員は300人にすら未達でした。
連日繰り広げられる平日の後楽園ホールという悪条件もあったでしょうが、ファンの中でIWGPタッグ選手権の価値がまだ不透明なように感じます。
IWGPタッグ選手権を盛り上げる為の大胆なマッチメイクを提案
そこで提案したいのが、タイトルマッチ前の内藤、SANADA、タイチ、ザックの4人によるタッグマッチ開催です。
恐らく、多くの読者の頭の中に???が浮かんでいることでしょう。
これでは、タイトルマッチとタッグマッチの差がありません。
私が提案したいのは、IWGPタッグ選手権を行う前に20分1本勝負のスペシャルタッグマッチを開催して欲しいという提案です。
20分という時間であれば丸め込みで決着が付く場合も、時間切れ引き分けになる可能性もあります。
ベルトがかからずとも絶対負けられない両チームは、タイトルマッチさながらの激闘を繰り広げてくれるでしょう。
20分後の続きはタイトルマッチでということになれば、自然とIWGPタッグ選手権への期待も高まるはずです。
正直、新日本はタッグ選手権の盛り上げ方が弱いと思っています。
インターコンチネンタルという価値あるベルトが統一されてしまった今、他のベルトの価値を高めるプロモーションに力を入れるべきでしょう。
一長一短で上がる価値ではありませんが、『新日本のタッグマッチは凄い!』とファンに言わせる為にも、大胆なマッチメイクに期待しています。
IWGPタッグ選手権は、いつ、どこで、行われるのか…
内藤、SANADA、タイチ、ザックの4人なら、IWGP世界ヘビー級選手権さえも凌駕する内容になるはずと期待したいと思います。