昨日、プロレスリング・ノアがDDTプロレスリングの親会社であるサイバーエージェントの傘下に入ることが報道されました。
ノア・グローバルエンタテインメント株式会社の株式が100%譲渡され、完全子会社になったということです。
この報道を聞いたNOAHファンが、最も驚いた事とはなんでしょう?
恐らく、DDTとNOAHがグループ会社になったことではないと思います。
新生NOAHを盛り上げ、ここまで注目される団体になった縁の下の力持ちリデットエンターテインメントが、親会社ではなくなるという事実ではないでしょうか。
どの団体でも主役になれる選手が揃い、熱い闘いを展開するNOAHが再び脚光を浴び始めたのは、親会社がリデットに変わった昨年の2月以降でしょう。
私がNOAH興行に初めて足を運んだのが昨年3月。
あっという間にその魅力に引き込まれてしまいました。
プロレス界を賑わすこととなった今回のビッグニュースですが、期待半分と残念な気持ちが半分あります。
1年も満たない時間でNOHAがここまで注目されるようになったのは、親会社の影響力もあったことでしょう。
2020年も、どんな“新しい景色”が見れるのか楽しみにしていました。
恐らく、NOAHが次のステージに進むのに必要な決断だったんだと思います。
サイバーエージェント傘下で映像配信がどう変わるのか?
DDTとの交流はどのように行われるのか?
想像するだけでも夢が広がります。
報道ではノア・グローバルエンタテインメントの武田社長と、サイバーエージェント側の交渉が始まったのは昨年11月下旬だそうです。
恐らく、このタイミングで完全子会社へ向けての話し合いが始まったということでしょう。
つまり、その前から様々な構想が話し合われていたんだと思います。
実は昨年の11月、親会社であるリデットの鈴木社長が気になる発言をしていました。
満員札止めにならなければ、ユニット解散と拳王退団を突き付けられた金剛興行。
チケットが完売した直後、鈴木社長はこんなツイートをしています。
『次の試練がほしいって事ですね。
わかります。#無想転生』
次の試練がほしいって事ですね。
わかります。#ガチ目でいらつく#無想転生#noah_ghc https://t.co/uMdOSRS56Q— 鈴木裕之 (@q8Uy7OZqKWagYpq) November 21, 2019
これは拳王のツイートに対しての、コメントを付けてのリツイートです。
この時は拳王と金剛興行に対し、さらなる試練を予想していました。
鈴木社長の言う拳王にとっての『次の試練』とは、親会社が変わることを示唆していたのでしょう。
今の親会社の試練を乗り越え、新しい試練が待っていることを予告していたんだと思います。
そして、リデット社長が拳王に試練を与えていたのはNOAHで一番期待している選手だからではないでしょうか。
親会社がサイバーエージェントに変わっても、拳王ならどんな困難にも立ち向かいどんな試練でも受けて立つ度量を持ち合わしていると信じているのでしょう。
その証拠に鈴木社長のツイートには、「#無想転生」というハッシュタグが付けられていました。
当時は気にしていなかった「無想転生」という言葉ですが、一体どんな意味を持っていたのか?
『哀しみを背負う事で習得できる北斗神拳の究極奥義であり、「無から転じて生を拾う」という意味合いを持つ。 その実体を空に消し去り、事実上透明人間化となることによって敵の攻撃をかわし、一撃を与える。
… 習得するには深い哀しみを背負わなければならないことから、転じて深い哀しみを背負った事という意味としても使われる』
【無想転生】とは漫画「北斗の拳」の技ですが、深い哀しみを背負うという意味でも使われる言葉だそうです。
リデットの鈴木社長がこのツイートをした11月21日時点で、NOAHとサイバーエージェントの将来が見えていたのでしょう。
拳王との別れを忍んで、「無想転生」というハッシュタグを付けたのかもしれません。
この翌日にツイートしたフレーズも、今思えば深い意味があったんだなと寂しい気持ちになりました。
恐らく12・27後楽園ホール大会が、親会社として関わる最後の仕事だったのでしょう。
12.27完全撤収
— 鈴木裕之 (@q8Uy7OZqKWagYpq) November 22, 2019
鈴木社長のツイートの意味に関しては、全て私の妄想です。
本当は全く違う意味かもしれません。
それでもこんな妄想をしてしまうのは、NOAHの為に奔走してくれたリデットエンターテインメントへの感謝の気持ちからでしょう。
今後「無想転生」という言葉を背負って闘うのは、むしろ拳王の方かもしれません。