タイガー服部レフリー引退記念大会が行われた日に、改めてヘビー級転向を宣言したウィル・オスプレイ。
『今日は日本のファンのみんなに、バレンタインデーのプレゼントを持ってきたんだ。このプレゼントのために、俺はイギリスに渡って、このブリティッシュヘビー級のベルトを持って帰国してきたんだ。
この挑戦もそうだが、浮いたり沈んだり、どっちに行くんだという状況もあったけれども、ウィル・オスプレイはここで正式に、ヘビー級への転向を表明する。
自分が世界で最強だと分かってもいたが、疑うところもあった。この世界最強というところも含めて、俺はまた違ったレベルに昇華していくことになるんだ!』
引用:新日本プロレス
ジュニアのために闘い続けたオスプレイですが、度々ヘビー級への憧れの言葉も口にしていました。
ヘビー級転向を喜ぶファンも悲しむファンもいるでしょうが、ジュニアで闘い続ける選手達は今回のオスプレイの発言に何を思うのでしょうか。
早速オスプレイのヘビー級転向に苦言を呈したのは、エル・デスペラードでした。
ヘビーのが上だジュニアヘビーのがすげぇって争いはどうでもいいがこいつヒロムとジュニアを何とかかんとか言ってなかったっけ
まあどうでも良いが
昨日闘った第三世代の四名はまごうことなきヘビー級だったな
ま
これもどうでも良いことだけど https://t.co/ZTV5UYmn76
— El Desperado (@ElDesperado5) February 20, 2020
オスプレイの決断にもっとショックを受けているだろう高橋ヒロムですが、今シリーズのバックステージではオスプレイのヘビー級転向に対して全く触れていません。
ジュニアの価値を上げたいと語っていた2人ですが、同じ志を持ったライバルの卒業とも取れる発言に心中穏やかではないでしょう。
しかし、今はオスプレイに反論する余裕はないのでしょう。
恐らくヒロムの頭の中は、「旗揚げ記念日大会」で行われる内藤哲也とのスペシャルシングルマッチのことで一杯なんだと思います。
3・3大田区総合体育館大会で内藤に勝った場合、IWGPヘビーの次の挑戦者に指名して欲しいと代替え案を出しました。
今夜もバックステージで、内藤×ヒロム劇場が展開!
ヒロムは、菅林会長への直訴失敗を受けて、改めて条件提示!
「3月3日はアンタに勝った場合、“次期挑戦者”で勘弁しておきますよ。内藤さん、あなたが俺に挑戦表明してください」
☆スマホサイトで独占詳報中!https://t.co/58dBVZWu5D#njroad pic.twitter.com/FZnvzXCoov
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) February 21, 2020
『だから、ヒロムちゃん、考えました。ヒロムちゃん、大人になりました。内藤さん、3月3日はあんたに勝った場合、次期挑戦者で勘弁しておきますよ。その代わり、内藤さん、あなたが俺に挑戦表明してください』
引用:新日本プロレス
今はオスプレイについて語るつもりはないのでしょう。
しかし、タッグマッチながら昨日の後楽園ホール大会で同じリングに上がっています。
ゴングが鳴る前、いつも通りニュートラルコーナーに登ってアピールするヒロムの背後で、両手でハートマークを作ったオススプレイ。
その直後、ハートを半分に割るジェスチャーをしました。
I’ll always love you.
But I have to go. https://t.co/X6GX3dXS19— ᵂⁱˡˡ ᴼˢᵖʳᵉᵃʸ • ウィル・オスプレイ (@WillOspreay) February 21, 2020
見る人によっては、ハートを割るようなジェスチャーには見えなかったことでしょう。
しかし、オスプレイのSNSの発言を見る限り、意図的にハートを割るジェスチャーとしたのかもしれません。
『I’ll always love you. But I have to go.』
(私はいつもあなたを愛しています。 しかし、私は行かなければなりません。)
ジュニアのこともヒロムとのライバル関係も愛し続けたオスプレイですが、新日本において自分が最強であることを証明しなければならない責任を感じたのかもしれません。
ヘビー級でやるべき事を見つけたオスプレイ。
後戻りのできない決断になると思いますが、決してジュニアでやるべき事がなくなった訳ではないと思います。
外国人レスラーにとって、異国の地で闘うことは1年1年が大勝負なのでしょう。
チャンスを得た今、やるべき事のために走りを止めることはできないんだと思います。
オスプレイにとって、レスラー人生第二章の幕開けが始まろうとしています。