DDTプロレスリングとプロレスリング・ノアの代表取締役社長を兼任している高木三四郎が、プロレス界に活気を与えるための“ビッグマッチ”開催を提案しました。
『こんな状況だからこそ、他の団体とも情報共有はしていきたい。
無観客オールスター戦とか、そういうアイデアがあっても面白いと思う』
引用:東スポWEB
通常興行再開 無観客オールスター戦を高木社長が提唱(東京スポーツ)https://t.co/ftzTFlY2T3#ddtpro
— DDT ProWrestling (@ddtpro) March 21, 2020
無観客試合を行ってきたDDTが、3・20後楽園ホール大会にて通常興行を再開。
旗揚げ23周年記念大会にも関わらず、1000人を超える観客は動員できませんでした。
新型コロナウイルスの影響がなければ、満員にもっと動員が見込める記念大会だったことでしょう。
いつまで続くか分からない新型コロナウイルスの観戦自粛に、多くのプロレス団体危機感を抱いていると思います。
プロレス団体がプロレスを提供できなければ、所属レスラーや団体の社員も守ることができません。
『これ以上の自粛は正直、いろいろなものに影響を与えかねないなと。葛藤した部分はありましたけど、僕らとしては再開する道を選びました。
これ以上(自粛を)続けていると、我々もそうなるかもしれないという点においては、プロレスというジャンルを守っていかないといけない』
引用:東スポWEB
そこで高木社長が提唱したのが、無観客によるオールスター戦開催です。
一アイデアではあるでしょうが、興行を行うリスクと行わないリスクの葛藤を打破する起爆剤にしたいのでしょう。
本来なら大きな会場で観客を入れてオールスター戦を開催したいところでしょうが、先日さいたまアリーナで行われた「K-1 WORLD GP」の反応を見れば現実的ではありません。
埼玉スーパーアリーナで開催のK-1イベントについては、幾度も自粛の協力依頼を行って参りましたが、協力をいただけなかったこと、誠に残念です。主催者には、可能な限りの防疫措置をとること、万が一の場合に備え、入場者全員の連絡先を得ること等を指示しました。
— 大野もとひろ 埼玉県知事 (@oonomotohiro) March 22, 2020
いつクラスター(集団感染)が発生し、オーバーシュート(感染爆発)に繋がるか分からない状況で観客を動員してのビッグマッチは、国民の支持を得られることはないでしょう。
無観客で行うことが、間接的にも直接的にも影響なく興行を行うことができる手段なのかもしれません。
では、ここからが本題です。
無観客オールスター戦を行う目標設定はどこにするのか?
いつ行い、どの団体が参加することができるのか?
オールスター戦の目的はプロレス業界の活性化ですが、目標設定も必要でしょう。
やるからにはFITE TVなどPPVで誰でも見れるビッグイベントにし、収益は参加団体に分配。
新型ウイルスの影響による補填にできる収益を目標にすべきだと思います。
日本語実況も英語実況も付ければ、国内外からの視聴も計算できるでしょう。
では、いつ開催すべきか?
新型ウイルス収束の兆しは全く見えませんが、通常興行を再開する団体は増えています。
開催が遅くなればなる程、無観客でやる意味がなくなるでしょう。
しかし、中途半端に行うのは注目度も高まらずプロレス業界の活性化には繋がらないと思います。
もし各方面の準備が整うなら、最短で5月のGWでしょう。
無観客でチケット販売がないとしても、宣伝・販促活動など様々な準備は必要だと思います。
東京都は4月も大人数での自粛要請が出ており、新型ウイルスの状況次第では引き続き5月も自粛要請が続くかもしれません。
ただ、5月開催ではあまりにも準備期間が足りないとも言えます。
今夏の東京オリンピックが延期になっただけに、無観客オールスター戦をやるなら7〜8月が理想でしょう。
プロレスで日本を盛り上げることができれば、ピンチをチャンスに変えれるかもしれません。
では、どの団体が参加可能できるのか?
DDTの高木社長が他の団体とも情報共有すると発言していますが、やるからには確実に召集可能な日本人か日本に住む外国人レスラーが望ましいかもしれません。
現在、出入国禁止にしている国も多く、日本以外の国がいつ、どういう判断を下すかは読めないでしょう。
グループ会社であるDDTとNOAHは参加が見込めるとして、4月1日に活動休止するWRESTLE-1のレスラーやフリーのレスラーには声を掛けると思います。
ただし、大会開催自粛の影響で、その補填に手一杯な団体も多いでしょう。
簡単に協力できる団体ばかりではないと思います。
そして、やるからには広告塔になるメジャーな選手の出場は不可欠でしょう。
あまり宣伝費を捻出できないことを考えると、有名な選手の出場が一番の宣伝になると思います。
私が最も宣伝効果があると思う選手は…
オカダ・カズチカ
今年のプロレス大賞授賞式でオールスター戦開催について公言していましたが、無観客大会での開催を望んでいるかどうかは不明です。
新日本プロレス公式サイトのインタビューでは、興行は観客ありきと答えていました。
とは言え、DDTやNOAHの選手が参加するオールスター戦に、新日本のオカダカズチカが出るとしたら話題性十分です。
できればオカダ以外にも同じCHAOSのウィル・オスプレイや石井智宏も参加できれば、より豪華なメンバーになるでしょう。
全世界を巻き込んだ危機的状況ではありますが、ピンチをチャンスに変えるには“行動力”と“想像力”が必要です。
高木社長の手腕に期待が膨らむばかりです。