今日は珍しく最近ハマった漫画の話しを少しだけさせてください。
でも、最後はちゃんとプロレスの話しに繋がるので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
皆さんは『東京卍リベンジャーズ』って漫画をご存知でしょうか?
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この画像だけ見るとただのヤンキー漫画に見えますが、一言でいうと『日本版バックトゥザフューチャー』です。
「不良だった主人公が中学時代へのタイムリープ能力に目覚めたことを機に、かつての恋人が殺害される運命を変えるべく元凶となる暴走族チームで成り上がる姿を描いたサスペンス作品。ヤンキー漫画の要素に加えてSF漫画やアクション漫画の要素が合わさった作風が特徴」
引用:Wikipedia
タイムリープとは直訳すると「時間跳躍」という意味で、『時をかける少女』で登場した和製英語です。
タイムリープ能力を手にした主人公が元恋人が殺された現代を変えるべく、12年前に戻って当時の恋人と仲間を救うために、現代と過去を行き来するSFサスペンスヤンキー漫画。
最大の特徴はタイムスリープ能力があっても“救えない仲間”がいるということ。
主人公はキッチリ12年前の過去に戻り、12年後の現代にしかタイムリープできないので、12年より前に起きてしまった事はもう変えれない現実があります。
(12年前の1月1日からタイムリープして現代で1月10日まで過ごしたら、その時点でタイムリープしても12年前の1月10日になってしまうということ)
何度過去を変えて現代に戻っても、元恋人が殺害される未来は変えられず…
仲間に助けられながら現代を変えるために過去で奔走する主人公。
しかし現代に戻る度に仲間の悲劇を目の当たりにし、絶望に打ちひしがれ何度も深い哀しみを味わいます。
それでも希望を捨てず過去に戻る度に成長し逞しくなる主人公に仲間も信頼を深めるというストーリーです。
この『東京卍リベンジャーズ』という漫画ですが、有名な“ある漫画”と似ている要素があります。
その漫画とは…
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どこが『鬼滅の刃』に似ているかというと、希望と絶望が共存しそのバランスが絶妙なところです。
『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』で有名な漫画家の冨樫義博が、『鬼滅の刃』をこのようなコメントで称賛しています。
「(希望:絶望)≒(憎悪:愛情) 私が好きになる作品の黄金比率です。これは…大好きです」
『東京卍リベンジャーズ』も『鬼滅の刃』も希望と絶望が繰り返し表現され、憎悪と愛情とのバランスが絶妙です。
世の中に面白い漫画は数あれど、(希望:絶望)≒(憎悪:愛情)のバランスが絶妙な漫画がムーブメントを巻き起こせるんだと思います。
私はこの絶妙なバランスを、新日本プロレスにも感じています。
東京ドームのメインイベントでオカダカズチカを破って二冠王者になった内藤哲也。
ドームで初となる大合唱を慣行するも途中でKENTAに邪魔され、多くのファンが哀しみにくれたことでしょう。
それでもKENTAとの防衛戦を制し愛弟子である高橋ヒロムとの初シングルマッチ決定は、歓喜に沸いた瞬間でした。
先日行われたIWGPタッグ選手権では、タイチとザック・セイバーJr.に蹂躙された棚橋弘至の両膝と会場のファンは悲鳴を上げたことでしょう。
もうこれ以上はやめて欲しいと思ったファンも多かったんだと思います。
それでも棚橋は諦めていないでしょう。
膝の状態が悪くとも完全に完治することはなくとも、必ずリベンジのチャンスを狙っているんだと思います。
EVILは結果が出せなかった苦しみを裏切りという力に変換させ、新日本プロレスの頂に辿りつきました。
そのEVILを特別な相手と語る高橋ヒロムは、特別な感情を抱き明日の二冠戦に挑むでしょう。
もしかしたらEVILが選んだ道に希望を見いだせないのかもしれません。
高橋ヒロム「EVILは現状では周りにチヤホヤされてるかもしれないけど、ジェイやKENTAやファレたちが帰って来たときに、アイツはどういう位置になるのか?」
☆特別ロングインタビュー、WEBで無料掲載中!
⇒https://t.co/kwcnObPAGO#njsengoku #njpw pic.twitter.com/PxUJAGZAsA— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 23, 2020
勝ち負けだけが全てではない新日本プロレスの闘い。
歓喜の瞬間もあれば、落胆する場面もあるでしょう。
絶望感を味わう時もあれば、希望が見つかる瞬間もあるんだと思います。
『東京卍リベンジャーズ』と『鬼滅の刃』と新日本プロレスに感じる共通点。
新日本がムーブメントを巻き起こし続ける理由は、(希望:絶望)≒(憎悪:愛情)が存在するからなのかもしれません。
明日はどんな愛憎劇が繰り広げられるのか…