2020年で最もショックな出来事と言えば、新型コロナウイルスによる「旗揚げ記念日」大会中止です。
今年2月の「THE NEW BEGINNING in OSAKA」のメインイベントで、KENTAとの二冠戦を防衛しマイクを取った内藤哲也は高橋ヒロムを呼び込みます。
『東京ドームで2本のベルトを奪取し、今日、大阪城ホールで、2本のベルトを防衛した。次はいよいよ、あの男とのシングルマッチかな!?出て来い、高橋ヒロム!!』
引用:新日本プロレス
大ヒロムコールの中現れた高橋ヒロム、“あるエピソード”を語り師弟対決実現を快諾しました。
『内藤さん、覚えてますか? 俺が練習生だったころ、まったく練習について行けなかった俺に、「俺でよかったらプロレス教えるよ」って言ってくれたこと。内藤さん、覚えてますか? 俺が海外遠征に行く前日に、「ヒロム、お前が帰って来たら、師弟対決しよう」って言ってくれたこと。内藤さん!! 答えはもちろん!! シー。やるに決まってるじゃないですか! 内藤さん、あなたの答えも教えて下さい。シー・オー・ノー?』
引用:新日本プロレス
1万人以上のファンが見守る中決まった師弟対決。
3月に行われる「旗揚げ記念日」大会で、夢の師弟対決が実現するはずでした。
多くのファンが中止ではなく「旗揚げ記念日」大会開催を祈っていたことでしょう。
夢の師弟対決が観られると思ったのですが…
あれから数ヶ月が過ぎ内藤は王者として1・4東京ドームで飯伏幸太との二冠戦に挑み、勝てば2日連続の二冠戦となるジェイ・ホワイト戦に臨みます。
対するヒロムもベスト・オブ・ザ・スーパージュニアを優勝し、1・4東京ドームでスーパーJカップ覇者のエル・ファンタズモと闘い、勝利すればIWGPジュニアヘビー級王者の石森太二と闘うことができます。
内藤もヒロムでレッスルキングダム2DAYSで二連勝すれば、再び1年前と同じ状況になるでしょう。
そこで気になるのが来年のスケジュールです。
既報通り2021年の「旗揚げ記念日」大会は、“旗揚げの地”である大田区総合体育館ではなく日本武道館で行われます。
内藤とヒロムの師弟対決に相応しい会場であり、舞台だけ先に整いました。
【来年は『旗揚げ記念日』が復活!】
2021年3月4日(木)日本武道館大会で開催決定!!https://t.co/GUCrLp7DmA#njpw #njpw49th pic.twitter.com/oCIpTK4109
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) December 11, 2020
大田区総合体育館の収容人数上限は4000人規模ですが、感染拡大防止対策から会場キャパは1/3程度に抑えられるでしょう。
多くても1500人前後なんだと思います。
対して日本武道館は1/3程度の動員でも、4000人近く観客を入れることができます。
先日行われたベスト・オブ・ザ・スーパージュニアとWORLD TAG LEAGUEの優勝決定戦が行われた際は、3500人強の観客を収容することができました。
内藤哲也と高橋ヒロムの師弟対決が実現するなら、多くのファンが会場に足を運び夢の対決を現地で観たいと思うことでしょう。
リスク覚悟で1・4東京ドームで飯伏幸太との対戦を希望した内藤。
ヒロムもIWGPジュニア王者の石森ではなく、その前にスーパーJカップ覇者と闘いたいと宣言しました。
師弟ともに2連勝する確率は決して高くはありませんが、その先には “幻の師弟対決” が見えてきます。
もしかしたらレッスルキングダムに臨む前に、内藤とヒロムは約束しているかもしれません。
お互い東京ドーム大会2DAYSを勝ち残った際は、試合後リングに呼ぶことを。
例え約束していなくてもお互い意識していることでしょう。
幻となった夢の続きは日本武道館で実現させようと。
いつ終息するか分からないパンデミックで疲弊する中、ファンにとってプロレスが見れることは生きる希望です。
プロレスには見る人に勇気を与える力があります。
夢の師弟対決が日本武道館で実現することを妄想しながら、レッスルキングダム2DAYSを楽しみたいと思います。