昨日は東京スポーツ新聞社制定『プロレス大賞』が発表され、プロレスファンの話題を独占しました。
文句無しの選出だったと言うファンもいれば、納得できないと不満が残るファンもいることでしょう。
誰が選定しようと、全てのファンを納得させるのは難しく、一番満足するには自分で選ぶしかありません。
ただし、選ばれなかった選手、選ばれなかった団体にも相応しいレスラーはいたことでしょう。
どうしても国内最大規模の新日本に選出が偏るのは、今の選考方法では仕方のないことだと思います。
これを改善するには、別途違う賞を作るしかありません。
賞が増えようともより多くの選手にスポットライトが当たるのは、日本のプロレス界にとって必要なことだと思います。
そんな私も年間ベストバウトだと思う試合は、オカダカズチカ vs ケニー・オメガのIWGPヘビー級選手権ではありません。
しかも、1つに絞りきれず何試合かあります。
勿論、私の好みで選びました。
ちなみにこのような基準で選んでます。
①試合内容
②試合後のマイクパフォーマンス
③試合までのストーリー
④鮮度
※☆5つで満点
ここまで説明したら、トペスイシーダプロレスブログが選ぶ年間ベストバウト…
見たいですか?
完全に独断と偏見で、色々偏っています。
そもそも100人いたら、100通りの選出があるでしょう。
ただし、好きなレスラーだからという理由では選んでいません。
そこは平等に選んだつもりです。
何試合かあり、特に順位はありませんが、カテゴリーに分けて発表したいと思います。
まず、タッグマッチのベストバウトはこの試合…
ウィル・オスプレイ&石井智宏 vs 飯伏幸太&ケニー・オメガ
試合内容☆☆☆☆☆
マイクパフォーマンス☆☆☆☆
ストーリー☆☆☆☆☆
鮮度☆☆☆☆☆
9・6後楽園ホールで行われた、スペシャルタッグマッチ。
石井とオスプレイがタッグを組むなんて珍しいですから、それだけで鮮度抜群でした。
タッグの神髄を見れた試合内容は、タッグの可能性を示すボーダーラインになったのではないでしょうか。
当時はこのカードが組まれる前に、オスプレイが飯伏に挑戦することに対し、ケニーが揶揄(やゆ)するコメントで挑発しました。
続きまして、ヘビー級のシングルマッチから3試合。
SANADA vs 飯伏幸太
試合内容☆☆☆☆
マイクパフォーマンス☆☆☆☆☆
ストーリー☆☆☆☆
鮮度☆☆☆☆☆
このG1の試合はSANADAで始まり、SANADAで終わった試合だったと思っています。
『頭から落とすだけがプロレスじゃないんだよ』発言から始めり、長岡のお客様を虜にしたマイクパフォーマンスは今年もっとも酔いしれたコメントでした。
石井智宏 vs ケニー・オメガ
試合内容☆☆☆☆☆
マイクパフォーマンス☆☆☆☆
ストーリー☆☆☆☆☆
鮮度☆☆☆☆
G1開幕6連勝のケニーに、初めて黒星を付けたのは石井でした。
『あいつ、いまが一番楽しいだろう。すべて自分の思い通りに物事が進んで。
でもよ、世の中そんなに甘かねぇんだよ。人生山あり谷ありだ。必ず障害があんだよ。
オメェにとっての障害、この俺だよ』
引用:新日本プロレス
G1でのケニーの勢いは、もう誰にも止められないと思うほど完璧な強さでした。
その野望を打ち砕いた瞬間の会場のどよめき。
石井という選手が、ケニーと同じブロックで本当に良かったと思う瞬間でした。
最高の試合内容だったとはこのことです。
ケニー・オメガ vs 飯伏幸太
試合内容☆☆☆☆☆
マイクパフォーマンス☆☆☆☆
ストーリー☆☆☆☆☆
鮮度☆☆☆☆☆
生涯で3度目、新日本で初めてシングルマッチが組まれたケニーと飯伏の一戦。
私にとっては鮮度を通り越し、初体験で未知の領域に足を踏み入れる感覚。
G1のグループ分けが決まった瞬間から、この試合に近付くまでナチュラルにストーリーが出来上がり、クライマックスを迎えた試合当日は至福の時間でした。
試合後のマイクパフォーマンスが、素の飯伏過ぎて苦い笑いしかなかったです。
最後にジュニアの試合から2試合選出しました。
ウィル・オスプレイ vs マーティー・スカル
試合内容☆☆☆☆☆
マイクパフォーマンス☆☆☆
ストーリー☆☆☆☆
鮮度☆☆☆☆☆
オスプレイとマーティーの試合は3度見ているし、試合が始まるまではそこまで期待していませんでした。
しかし…
過去の試合内容とは全く異なる展開で、ただただ2人プロレスセンスに脱帽。
一言で言えば、まるで別人同士の試合を見ていかのような鮮度を感じました。
それにプラス、お互いを信頼しているからできるギリギリの攻防は、ハラハラドキドキでしかなかったです。
髙橋ヒロム vs エル・デスペラード
試合内容☆☆☆☆
マイクパフォーマンス☆☆☆☆☆
ストーリー☆☆☆☆☆
鮮度☆☆☆☆☆
今年一番魅了された試合が、このBOSJの公式戦だったと思います。
BOSJの後に行われたジュニアのタイトルマッチではなく、なぜこの試合だったかというと、試合前までの2人で作ったストーリーが完璧だったから。
そして、最後のマイクパフォーマンスですべてを補完したからだと思います。
ここまで6試合ピックアップしましたが、これらの試合に遜色ないベストマッチはたくさんありました。
挙げればキリがないほど…
それでもこの6試合をチョイスしたのは、突出すべき個性があったからだと思います。
この中に皆さんのベストバウトがあるか分かりませんが、私がお勧めしたいベストバウトなので、気になる方はNJPW WORLDで視聴してみてください。