4年振りに新日本プロレスのリングに上がり、IWGP USヘビー級王者のウィル・オスプレイと闘ったケニー・オメガ。
そのケニーの試合の解説席に棚橋弘至が呼ばれたのは、非常に感慨深いものがありました。
2019年の1・4東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座を賭け闘ったケニーと棚橋ですが、あの時ほどファンを巻き込むほどの舌戦になったことはなかったと記憶しています。
互いを否定する殺傷力全開の言葉放り投げ合い、それを聞いたファンすらも傷つけたイデオロギー論争。
2018年10月の両国国技館大会で棚橋がケニーに放った言葉は、今でも忘れられません。
『ケニー君、俺は怒ってるよ。みんな拍手してたけど、ここは新日本だから。ああ、俺が敢えて言ってやるよ。ケニー、お前、賞味期限切れだ。東京ドームで決着つけようぜ』
大激戦! 壮絶“3WAY戦”はケニーが“盟友”飯伏に勝利!
1.4東京ドームの相手、棚橋は「おまえ、賞味期限切れだ」と宣戦布告!!
10.8両国大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!https://t.co/3J9z6m1UCm#njkopw #njwk13 #njpw pic.twitter.com/A4GNrHJlOg— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 8, 2018
その後の記者会見でもケニーのプロレスに対し『品がない』と言えば、棚橋に対し『ポンコツ』呼ばわり。
結果、棚橋に敗れたケニーは日本を離れ再び会うことはありませんでしたが、今年の東京ドーム大会に4年振りにケニーが出場するということで“ある可能性”に気付きました。
それはドームのバックヤードで棚橋とケニーが遭遇する可能性です。
棚橋が語った東京ドーム大会でケニーと遭遇する可能性
実は以前配信された「棚橋弘至のPodcastOFF!」で、ケニーとバックステージで出くわした際、どんな対応をしたら良いか不安と語っていました。
決して深刻な言い方ではありませんでしたが、4年振りの再会にケニーがどんな反応を示すか不安だったのでしょう。
普通に挨拶すればいいのか、ケニーが話しかけて来るまで待てばいいのか、シカトされたら嫌だし…
この棚橋の発言を聞いていたので気になっていましたが、最新回のポッドキャストで棚橋がケニーと遭遇し、どんなやり取りをしたか語っていました。
【無料で聴けます!】
『棚橋弘至のPodcastOff!』今回は「1.4東京ドーム振り返り第1弾! ダブルメイン、武藤新日本ラストマッチを語る!」https://t.co/SCCMW7sNrE#タナポ #タナポ30 #njwk17 #wk17 @tanahashi1_100 pic.twitter.com/G7VzqNkLB6
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) January 9, 2023
ーー『バックステージですれ違ったりしたんですか?』 棚橋『えー、ケニーとイッテンヨンは会ってないですね』 ーー『ずっと仰ってたじゃないですか。どうしたら良いかと』 棚橋『翌日のイッテンゴは(ケニーと)会いましたね。挨拶はしましたよ』 ーー『大丈夫でしたか?』 棚橋『雪解けです。ユキドケニーです(笑)。照れくさいじゃないですか。特に何も(遺恨は)残ってなかったですね。そりゃ大人ですよ。シチュエーションが変わればそういう対立の図式は起こるかもしれないけども、今のところはニュートラルです』 引用:『棚橋弘至のPodcastOFF!』 |
2人の間にあった遺恨は雪解け、ニュートラルな状態で会話したことを語った棚橋。
ポッドキャストでは、『ケニーの試合を許容できる体質になっていた』と語っています。
一方で、『好きか嫌いかで言ったら嫌いだけど』とも語っており、ケニーと再び対立した時のために“種”を蒔くことも忘れませんでしたが…
声援ありの東京ドーム大会で幕を開けた新日本プロレスの2023年ですが、4年振りに帰ってきたケニーは新日本のベルトを巻いたままです。
今後、どこで、誰と防衛戦を重ねるのか。
その先に再び逸材が立ちはだかる可能性があるのか…
それとも1・5でオカダとタッグを組んだように、棚橋とケニーがタッグ組むような展開も起こり得るかもしれません。