エル・デスペラードが語った新日本プロレスの本来あるべき姿

エル・デスペラード【撮影:Koba】
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の熊谷大会から始まる「SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023」(以下SJTL)は、久しぶりにヘビー級のタッグリーグと並走で行われない単独開催になります。

優勝決定戦を含む10大会は全戦がライブ配信。

10チームによる総当り戦が行われますが、注目チームはなんと言ってもエル・デスペラードとマスター・ワトによる異色のタッグチームでしょう。

チームとしてどこまで機能するか未知数ですが、期待値と魅力度で言えばナンバーワンチームと言えます。

 

ジュニアの中でもライバル関係にある2人ですが、お互い本隊である以上、今後も継続してタッグを組み続ける可能性もあります。

事前に行われたファン投票では、2位チームの2倍以上の投票差を付け1位を獲得。

多くのファンが期待するタッグチームが誕生しそうです。

「SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023」優勝予想アンケート結果

 

そんな最注目チームの2人ですが、SJTL開幕直前に公式インタビューが公開され、それぞれ思いの丈を語っていました。

その中でワトは、自分とタッグを組むことによりデスペラードの大きなメリットを語っています。

ワト『組んでその先またシングルマッチで闘う時に、進化した強いマスター・ワトと闘えるっていうのはデスペラード選手としてもメリットじゃないですかね。あとは、やっぱり本隊っていう枠に明確に入ることが可能なのかなと今年からSTRONG STYLEになってお客さんの認識からすると「100パーセント本隊なのか?」って伝わり切ってない部分もあると思うんですけど、組むことによってそれが明確になると思うんですよ

――例えば、本隊の中のG・B・Hみたいな感じですか?

ワト『そうですね。本隊っていうものを利用すれば、もっと幅も広がると思いますし、何より「BEST OF THE SUPER Jr. 30」の優勝者と組めるっていうのは、一番のメリットじゃないですか』

引用:新日本プロレス

 

ワトは自分と組むことで、デスペラードが新日本の本隊であることを明確に伝えられることがメリットと語りました。

新日ジュニアで1、2を争う人気選手が、どの所属に属しているのかという問題は、非常に重要な事象と言えます。

 

一方で、このワトの言ったメリットに対し、デスペラードは新日本隊のあるべき姿について語りました。

デスペラード『人気が出たからって、本隊からいなくなるっていうことをやってる人間が多くなった結果、本隊が一番なにも主張のないチームになった。だったら、「本隊の中にいて、キッチリ主張を残してた方がカッコいいんじゃないの?」って俺は思います』

――本隊自体にも思うものがあると。

デスペラード『ありますよ。新日本プロレスの本隊が新日本プロレスのド真ん中にいなきゃいけないのに、新日本プロレスの本隊が一番脇役だから、それがずーっと「何やってんだ、コイツら」とは思ってました』

引用:新日本プロレス

 

今の本隊を一番な脇役も表現したデスペラード。

これはぐうの音も出ない正論と言えるでしょう。

もし、本隊が新日本の中で中心的存在になれば、ますます新日本が面白くなると言えるのかもしれません。

 

ワトと組むことで本隊所属であることを示されたデスペラードが、このシリーズを通して本隊にどんな色を付けるのか。

そして、本隊所属レスラーとしてどんな主張を提言するのか。

デスペラードが本隊ジュニアチームを牽引する存在になるのかどうかが、団体の中心ユニットになれるかどうかの鍵を握っているのかもしれません。