武藤敬司引退興行でチャンピオン対決を制した新日本プロレスのオカダカズチカ。
戦前、清宮海斗の挑発に拒否し続けたオカダでしたが、蓋を開ければ真っ向勝負の熱戦を繰り広げました。
一方でメディアの多くはオカダ勝利を完勝や圧勝と報道。
▪︎【武藤引退興行】オカダ・カズチカが清宮海斗に完勝 東スポWEB ▪︎オカダ・カズチカが完勝!ノア清宮を“子供扱い”で制裁 デイリースポーツ ▪︎【ノア】オカダ・カズチカが清宮海斗との王者対決をレインメーカーで完勝! プロレスTODAY ▪︎【NOAH】大敗のGHC王者・清宮にジェイクが挑戦表明 「お前、もう休めよ」 プロレス/格闘技DX編集部 ▪︎【NOAH】オカダが清宮に圧勝 史上初“IWGPvsGHC”王者対決制して“終結”宣言 プロレス/格闘技DX編集部 ▪︎【武藤引退興行】オカダに惨敗…清宮海斗はノーコメント 東スポWEB ▪︎残酷なまでに明暗“くっきり”の16分32秒 因縁の王者対決はオカダ・カズチカが清宮海斗に圧勝!(ABEMA TIMES) |
この報道に影響を受けたかどうかは分かりませんが、SNSではオカダ圧勝というファンのコメントが多かったように感じます。
個人的にはそこまでの差は感じませんでしたが、新日本プロレスの公式SNSでも“完勝”と伝えているだけに、その影響もあるのでしょう。
オカダカズチカがNOAH清宮を評価
では、オカダカズチカ本人は初めてシングルマッチを行った清宮海斗に、どんな印象を持ったのか?
東京ドーム大会の試合後、バックステージでこんなコメントを残していました。
📢2.21 東京ドーム バックステージコメント
オカダ・カズチカ1/3「さすがGHCヘビー級チャンピオンといったところですかね。気合いは認めますよ。ただね、経験が違うんですよこっちは。何回も東京ドームでタイトルマッチやってますし」#noah_ghc #MutoFinal pic.twitter.com/FG5RElJuHH
— プロレスリング・ノア |PROWRESTLING NOAH (@noah_ghc) February 21, 2023
ーー清宮選手とシングルで闘ってどうでしたか? オカダ「まあ、さすがGHCヘビー級チャンピオン。といったところですかね、ハイ。いいですか?」ーーそれ以上の印象は? オカダ「まあ、そうですね。まあ、気合を、気合は認めますよ。気合は認めます。今日も(時間)無制限になったでしょ。そんだけでも心意気は買いますよ。必ず決着をつけるなんていうね。まあいいじゃない。しっかり決着もついたし。まあ時間無制限、意味ないわけじゃないと思いますよ。チャンピオン同士、お客さんが、どうなるじゃないかって思ってた部分もあれば、あると思いますし。ただね、経験が違うんですよ、こっちは。東京ドームで何回もメインイベント戦ってますし、タイトルマッチ、いろんな相手とやってる。別にね、ちょっと前にタイトルマッチやってたとか関係なく。清宮選手も清宮選手で、タイトルマッチ以上の練習をしていたかもしれないし、そういうのね、結局、プロの世界からしたら言い訳になっていしまうと思うんで。まあ、清宮選手がね、ボクのところまでたどり着いたという。そこだけは評価していいんじゃないですかね。ただもう顔面蹴るのは止めてよと。しっかりプロレスでやっていけたらいいなと思います」 オカダ「ただ今日は、GHCのチャンピオンの清宮選手ではなかったのかなと。まあ、いろいろな硬さも緊張とかもねあったと思いますし。ただね、もうそんなこと言ってたらいつまでたってもね、新日本プロレスが常にプロレス界のトップだし、オカダ・カズチカが、プロレス界のトップっていう現状はいつまでたっても変わらないと思いますし。 まあ、かわいいですよ。新日本プロレスではね、若いのでボクに噛み付いてくる人間もいませんから。まあある意味、ボクも強くしてもらいましたよ。11日からタイトルマッチやって、この前もサンノゼでタイトルマッチやって、ここでシングルマッチ。武藤さんの引退試合でねオカダ・カズチカ、やっぱ出ないとダメだなと思いましたんで。 まあ、いい経験でした、ハイ。まあ、清宮選手はね、もう泣くなよと。泣くなよ、泣いてる場合じゃないから。まあ、この戦いに向けていろんな経験もされたと思うし、いろんなブーイングとかもあったと思うし、絶対そういう経験は活きるから。またね、その経験を活かしてまたノアを盛り上げていって下さい。もうボクは本当にプロレスリング・ノアさん、お疲れ様でした。もうボクは大丈夫です。ありがとうございました」 引用:新日本プロレス |
清宮と経験が違うと豪語したものの、清宮を“選手”を付けて呼び、『ボクのところまで辿り着いた』とその実力を評価しました。
さらには今回の経験は、ある意味強くしてもらったと対戦が実現した意義を語っています。
そもそも3年前に清宮がオカダの名前を出した理由は、“オカダを倒したい”ではなく“オカダとの対戦希望”。
まだ26歳の清宮がオカダ戦を経験できたことは、大きな財産となったことでしょう。
そして、今回の一戦に刺激を受けただろう同世代のレスラーが、どんな発言をしどんな行動を起こすのか。
清宮世代の爆発に期待したいと思います。